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【トリノから弾丸ニース旅🇫🇷② シャガール美術館・おいしいごはん・深夜のイタリア警察】イタリア一人旅🇮🇹 2023/10/19 スクラップ日記
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お腹が空いていたが、ジャン=メドサン駅に到着する頃にはレストランのランチ営業には間に合わなかったので、駅から旧市街に向かって歩きながら一休みできるカフェを探した。
人の流れに乗ってとりあえず歩いていくとマセナ広場に出た。
ブロックチェックのような模様の床と、濃い赤茶色のような建物の壁の色が今まで見たことのない感じでおもしろい。
私が想像していたフランスとは、少し違うイメージで意外性があった。
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Wi-Fiが使えてあわよくば充電もできそうなところがいいなと思っていると、PC作業をしている若者がいるカフェを見つけたので入店。
エッグタルトとアメリカーノを頼んで一息ついた。
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トラムチケット€10の謎を解こうと思って、持って来ていたiPadを開いたがWi-Fiが繋がらない。
何度やっても繋がらないのでもういいやと諦めた。
店を出て迷路のような旧市街の小道を適当に歩いてみると、カラフルな店がたくさん並んでいてかわいい。
ニースにはなんとなくのノリで来たので、特にしたいこともなかったのだが、夜に行きたいレストランがあったので夜営業開始の19時までたっぷり時間がある。
旧市街から歩いて行ける距離にあるシャガール美術館に行ってみることにした。
マルク・シャガール美術館
トリノに来てから、ほぼ毎日20000歩近く歩いていたので大した距離ではなかったが、なかなかの上り坂だったので体力に自信がない方はバスの利用がおすすめ。
チケット売場の入場規制がかかっていたので、正門での荷物検査を終えてから少々待機。
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個人的には芸術(特に絵画)に触れる時、そのアーティストに特段詳しくなくてもいいと思っている。
あれこれ語りたい人もいるとは思うが、私は自分の知らない物事に触れることが好きなので、
よくわからないけど好きな部分や、自分の感性に引っかかるところがあれば、なんとなく何かを持ち帰ることができると思っているからだ。
さらに興味が湧けば、その後から情報を仕入れて「なるほど」があるし、持ち合わせていた自分の知識とつながる「やっぱりそうだよね」があればより楽しい。
芸術鑑賞に肩肘を張る必要なんてないのだ。
通常、入場チケットは€10だが、この日は€8で入館することができた。
音楽堂のステンドグラスを見ることができなかったので、おそらくその分割引だと思う。
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館内はワンフロアで、作品数は20もないくらいでとてもコンパクトな美術館だった。
QRコードをスマホで読み込むと、日本語で解説を聞くことができた。
チケット売場でどの国から来たのか聞かれたので、こういうところに活かされているのかもしれない。
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旧市街を散策
他にもマティス美術館や、ロシア正教会など観光名所は色々あったのだが、シャガール美術館を楽しんだ後は旧市街に戻ってお店を見てまわったり、海岸を見に行った。
この日は天気が悪く、途中でゲリラ豪雨に当たったりもしたのだが、道行く人達と雨宿りをしたり、
何かの撮影をしていて道が封鎖されていたりと、おもしろいハプニングにも遭遇できたのでこれはこれで楽しかった。
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Chez Acchiardo
ディナーで行きたいレストランはあらかじめ決めていた。
かなり人気のお店とのことだったが、一か八か予約をせずにチャレンジしてみることに。
念の為、大分早めの時間から店先にあるメニューを見たりして待っていたのだが、10分前くらいから次々と人が集まってきてこのレストランの人気さを伺えた。
19時を少し過ぎた頃、中からウェイターさんが出てきて一番最初に並んでいた私に声をかけてくれた。
予約はしていないと伝えると、
「OK!じゃあこちらにどうぞ!」とテーブルに案内してくれた。
最悪、席は空いていないと言われる覚悟だったのでラッキーだ!
10人以上いるスタッフ全員が、笑顔で「ボンジュール!」と声をかけてくれてる。慣れないフランス語はちょっと照れる。
フランス人は外国人には、塩対応だと聞いていたので冷たくされても落ち込まないよう心していたが、予想外の接客の温かさに一安心。
パリに行けばまた話は変わってくるのかもしれないが、ニースのおかげでフランスへの警戒心が少し薄れた。
口コミで見ていて絶対食べたかった、ラビオリとシチューのプレートと赤ワインを注文。
ニース風サラダも気になったのだが、食べ切れるわけがないので我慢した。
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普段、包み系のパスタは食べないが、これだけはどうしても食べたくて注文したが大正解!
ただ、かなりボリュームがあったので、2人以上で来たのなら1皿頼んで他にも料理を楽しんだ方がいい。
フランスでは、料理のシェアは良く思われないことが多いらしいのだが、ここの店は観光客慣れしているのでさほど気にする必要はなさそうだ。
料理もおいしくてサービスもスムーズでとても良かった。海外旅行初心者さんでも入りやすい雰囲気なので、ニースで食事に困った時はぜひ行ってみてほしい。
深夜の陸路での国境越えは気をつけよう
帰りのバスは、深夜1時半にコート・ダジュール空港を出発する。
ジャン=メドサン駅から空港までは30分程度で着くので、なるべくぎりぎりまで街中で暇を潰したかったが、ほとんどの飲食店は21〜22時前後で閉まるようだった。
眠くならない様にアルコールは避けて、みんなの味方マクドナルドでアイスティーを飲みながら、Vlogの編集をしたりして暇をつぶした。
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帰りのバスは行きより混み合っていた。
出発前から、近くの席の乗客とFlixBusのスタッフが揉めている。
「パスポートを出せ!」
「パスポートは持っていない!」
「パスポートがないなら降りろ!」
「俺はこの書類で入国許可が出てる!」
と、こんな感じでどちらも譲らず、言い合いが続いたまま、定時を10分程過ぎた頃バスはそのまま動き始めた。
この時点で雲行きは怪しかったのだが、問題はイタリア側の入国審査だった。
「…チャオ。」
気だるそうな4人のイタリアの警察官が車内に乗り込んで来た。その中でも一番無愛想な警察官が私のパスポートをチェックしたのだが、そのまま次の乗客へ。
え??私のパスポート返して?
周りを見ると、他の警官もどんどんIDを回収している。おそらく、イタリア人以外は根こそぎ持って行かれたと思うので結構な数だ。
行きのバスと違う…と不安になっていると、無言でパトカーに戻って行く警官を見て、周りの乗客達もザワザワし始めた。
ここからがとにかく!とにかく!長かった…。
まず、パトカーに戻った警官達は、
回収したIDをひとつひとつ眺めてはダッシュボードにポイっと投げ捨て、またはじめから眺めてはポイっ。を何度も繰り返していた。
不安な気持ちでバスから見ている側としては、
いや、それさっき見てたよね?記憶が消えたのか?
と突っ込みたくなる。
特に、私のパスポートを回収して行った無愛想警官側のやる気はゼロ。
同じことを何度も何度も繰り返し、タバコは吸うは、笑いながら雑談するはで乗客からはため息が出る。
これは先が思いやられるぞ…。
めちゃめちゃ眠いけど、パスポートが戻るまで眠れないじゃないか。
しばらくすると、警官は無線で話し始めた。
おそらくIDの照会をしていたのだろうけど、じゃあさっきの「眺めてポイ」の時間は何だったんだよ!
イタリア警察の仕事ぶりにイライラさせられた人の情報はよく目にしていたが、とうとう私もその仲間入りだ。
結局、パスポートが返されるまでかなりの時間バスは停車し、トリノに到着したのは予定時刻を1時間過ぎた6時頃だった。
行きのフランス側ではここまで厳重なチェックはなかったので、おそらく時間帯の問題なのかな?とは思う。
同じバス移動でも、深夜は不法入国者が多いなどの理由で入国審査が厳しいか、もしくはイタリア側の気まぐれだったのかはわからないが、今度から陸路の移動は時間帯を気をつけようと思う経験だった。
はぁ、疲れた…泣