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ディズニーが子どもたちのため"だけ"の国ではない感動

ディズニー作品のストーリー

私は、東京ディズニーリゾートに
縁遠い生活を送ってきました。

家族で遊園地に行ったことがない私は、
ディズニーがこれほどまでに、
人気を保ち続ける理由が、
想像できなかったのです。

しかし、ここ数年、
彼女のパパさんに誘われて、
東京ディズニーランドや
ディズニーシーに行く機会が増えました。

その際、出てくるキャラクターを知らないと
楽しさが半減するのではと思い、
ディズニー映画を観るようになりました。

そこで驚いたのは、ディズニー作品の多くが
「機能不全家族」を描いている点です。

機能不全家族とは、
本来あるべき家族の支え合いや安心感が失われ、
問題が絶えない家庭のこと。

たとえば、親の依存症や虐待、
家族間の不和などが原因で、子どもや家族全員が
心身に悪影響を受ける状態を指します。

具体的な作品については
また別の機会に触れたいと思いますが、

たとえば『塔の上のラプンツェル』は、
毒親の要素を意識的に描いています。

監督たちは子どもの自立を阻む毒親のイメージを膨らませるため、数人の女性スタッフから母親との関係について話を聞いたという。ゴーテルの歌う「お母様はあなたの味方」の歌詞「少し太ってきたわね」は、それらのインタビューの中で話された内容をそのまま使ったものだそうだ。

(引用:Real Sound 瀧川かおり) 


毒親問題に向き合うのはつらくて苦しい

機能不全家族の問題を扱うメディアや
SNSは、マイナスイメージを強く
感じさせるものが多いです。

実際、過去のトラウマを思い出すことは
精神的に不安定な状態を引き起こし、
危険を伴うこともあります。

そのため、こういった発信に
距離を置きたいと感じる人が
多いのも無理はありません。

そんな中、ディズニーは
大人も楽しめるテーマパークとして、

ネガティブなメッセージを
楽しく発信していることに気づき、
私は感動しました。



ウォルトディズニーの想い

ウォルト・ディズニーが
最初のディズニーランドを作った理由は、

「遊園地ではしゃぐ子どもを
 ただ待っているだけの大人にも
 楽しめる場所を作りたい」と
考えたから、だとされています。

ウォルトの父親は、
今でいう「毒親」でした。

厳格すぎる態度で接し、
事業の失敗による借金で
子どもたちのバイト代をも、
取り上げようとしたそうです。

私の推測ですが、ウォルトが
「大人も楽しめるテーマパーク」を目指したのは、

自分が失った「ワクワクする子ども時代」を、
訪れる人たちに取り戻してほしいと、
考えたからではないでしょうか。

初めて、東京ディズニーランドを訪れたとき、
私が抱いた感想は、
「女の子向けの施設かと思いきや、
 鉄道や船などの乗り物が多い」というものでした。

私自身、乗り物が好きなので好感を持ちましたが、
後に、ウォルト自身も、鉄道好きだったと知り、
親近感が湧きました。


少しずつ心に働きかける作品たち

ディズニーリゾートは、
ただの「夢の国」ではありません。

作品を通じて、
夢を持ち続けること、
挑戦すること、自分を信じること、
他人に助けを求めることなどを伝えています。

それらは一見、
「現実ではそう簡単にいかないだろう」と
思える内容かもしれません。

しかし、ディズニー作品は、
楽しい物語の中でメンタルブロックの崩し方を
自然に教えてくれるのです。

こういった「気づき」を得られる場として、
ディズニーリゾートが機能していることに
感動しました。

重苦しい発信ではなく、
楽しい物語を観るうちに、
ふと自分の人生を振り返る――

そんなスマートなやり方で
メッセージを伝えるディズニーの姿勢が
とても素晴らしいと思ったのです。

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