日本人はやめることが下手
日本人は何かをやめることがすごく下手だと思う。
僕は数ヶ月で二回部活を辞めたことがあるし、バイトも三日で辞めたことがある。
辞めたことでめちゃくちゃ怒られたり批判も受けたが、全く気にしていないし、むしろもっとはやくやめればよかったと思っている。
自分のやめた理由も書いた上で、日本人がやめることが下手な理由を、書いていきたいと思う。
一個目の部活をやめた話
自身の話をすると、高校生になり、中学までやっていた競技と同じ部活に入った。
そのスポーツは割と得意だったので、すぐに馴染めると思っていた。
しかしそれは大間違いだった。
入った後に気づいたのだが、一年生のやることは球拾い・コートの掃除・片付けなどの雑用しかやらされず、どんなに上手いやつでも試合はでれなかった。
加えて上の奴らはそんな雑用は全くせず、自分達が準備したコートを使い、片付けもせす帰っていく。
おまけに謎に偉そうで、たまたま早く生まれただけで、なんでこいつらこんな偉そうなんだ?って思った。
で、そのスポーツが嫌いになりそうだったので、2週間ほどで部活を辞めた。
二個目の部活をやめた話
今度は今までやったことのないスポーツをしようと思い、とある球技を始めた。
しかし、練習してもコツを掴めなかったことと、単純に体が小さかったことから、ちょくちょくバカにされていた。
さらにチームプレーに慣れなかったこともあり、そのスポーツに才能向いてないと思い、数ヶ月後にその部活をやめた。
たぶんそのまま続けてても、永久にレギュラーになれず、時間の無駄になっていたと思う。
さらに僕がやめたあとに顧問が、
そうやってすぐにやめるやつは、何事も続かねーんだよ、と残ったやつに言っていたことを聞いた。
後日談だが、その後で自分は格闘技を始め、5年以上続けることができている。
なので、何かをやめたところで、別のものも続けられないなんて大嘘だ。
三日でやめたバイト
時が経ち大学にはいり、途中から一人暮らしをはじめたので、とある食事屋でバイトを始めることにした。
※偏差値30から受験を頑張った経験を初回投稿で書いているので、よろしければご覧ください。
しかしそこの店長がひどかった。
面接時には気付けなかったのだが、どうにも学歴コンプがあるらしく、初日に口頭かつ早口で料理のやり方を言っただけで、バイト二日目にして、厨房に一人おきざりにされた。
当然作ったことも教わってもない料理のオーダーをうけるのだが、つくれず、しょうがなく休憩中の他のバイトに作ってもらった。
それを店長が知ったらしく、次の日にこう言われた。
「お前あのマーチのAくんより頭いい大学だろ。それなのに料理もつくれねーの?」
格闘技をやっていたので、ここで息の根をとめてあげても良かったのだが、我慢してその日にやめることにした。
その時の自分の選択肢として、傷害事件をおこすより、バイトをやめて嫌な奴から離れた方が圧倒的に正解だったからだ。
日本人がやめられない理由
以上、自身の経験を話したが、一般的に日本人が物事をやめられない理由は下記だと思う。
①やめると周りからクズのレッテルをはられ、批判されるから
②日本では我慢をし、一つのことを続けることが美徳とされているから
③やめたら周りに迷惑がかかる(と思っている)から
一つ一つ見ていきたい。
理由①:やめると周りからクズのレッテルをはられ、批判されるから
日本人は空気を読んでまわりにあわせる、という文化からかコミュニティから外れた人間を一斉に攻撃する傾向がある。
特に部活や会社をやめると、そこにいた人間たちに無視をされたり今までの人間関係が全くなかったかのように扱われる。
おそらく、日本は島国で外国からの移民もほぼないので、村社会的な考えの人間が多いのだと思う。
また彼らにとってそのコミュニティが全てであり、同じ仲間であった人間がいなくなるのを許せないのだと思う。
結果、やめたやつを批判することで満足し、やめたらこうなるぞということを見せつけ、コミュニティの結束を無理矢理強めていると思われる。
その批判は全く正しくないのだが。
理由②:日本では我慢をし、一つのことを続けることが美徳とされているから
こちらは完全に人の可能性をつぶしている。
よく、補欠だけど三年間頑張りました、下手だけど続けました、とか聞くが個人的にそういった話は全く理解できない。
野球で補欠の人間が将棋で輝くかもしれないし、バスケがダメな人間がマラソンの才能があるかもしれない。
かのウォーレンバフェットもこう言っている。
「人々がそれぞれの最も得意とする分野で、できるだけ長く一生懸命働けば、それだけ社会が富む。」と。
なので、何かを始めて自分に合わなかったらさっさとやめて、次に行くべきだ。
無駄に我慢して、精神やんだりした方がよっぽど悪い。
やめる=悪のような思考はもういらない。物事はやめまくろう。
この漫画のとおり、的外れなところで頑張る価値はないのだから。
理由③:やめたら周りに迷惑がかかる(と思っている)から
自分がいなくなったら...、今までこれだけ時間・金を注ぎ込んでもらったから、などの理由で物事をやめられない人が多いと思う。
実際そんなことはなく、自分がいなくなったところで他の人間がやるだけなので、気にする必要は全くない。
スポーツでも会社でも、やめて本当にダメだったらそこまでの集団だっと切り捨てればいいだけだ。
また時間・金を注ぎ込んでしまったのは、経済学でいうサンクコストであり、それ以上やっても無駄だとわかっているのであれば、投資と一緒で損切りをそこですべきだ。
なので、物事が自分に合わなかったら無理に続けるのではなく、さっさとやめて自分に合う新しいことをはじめるべきだ。
なぜならそれが社会のためでも、自分のためにもなるのだから。
結論
日本人は責任感が強いわりに、学校・部活・バイト・会社をやめる経験をしてこなかったので、一度始めたことに対し、やめ方がわからず結果病んでしまう人が多いのだと思う。
若いうちからやめる経験を身につけ、色々なことに挑戦する人が増えていけば、より日本は良くなると思う。