幸せになる行ない
私はルーティンのように、毎日、小さな徳を積むようにしている。
それは、なんでもないこと。
毎朝行くカフェでのことである。席を立つ時にコップの跡をダスターで拭いたり、コップをカウンターに運ぶときに、みんなが好き放題にさげた食器を、店員さんが取りやすいところにずらしたり。
あとは、通勤電車の中で背が低い方に手摺りの位置を譲る。そして、ドアの横に立ってる場合は、スーツケースを持ってる方に場所を譲る。
また、掛かり付けのクリニックでは、先に行って座れているときには、後からきたおばあちゃんに席を譲る。
本当に小さなことだ。
小さくて申し訳ないぐらいだ。
でも、こんな小さなことでも、自己満には充分なのである。
自分自身が小さな幸せを手にできる。
誰にお礼を言われる訳でもない。
でも、誰より自分が見てる。
「私、自分が思ってるよりいいヤツだぞ!」
と朝から気分が上向きになる。
こんな小さなことで。
小さな親切で自己肯定感は満たされる。
世の中がこんな小さな「善」で溢れれば良いのにと思う。
自分にも周りにも優しい世の中。
こんな小さなことなら、みんな出来そうではないだろうか。
生きてると辛いことのほうが多いんだから、優しい時間も増やそうよ、と思う。
私もストレスが多いときに周りが見えなくなったりするけど、良くない行ないしてると、結局それって返ってくる。
逆も然りなのだ。
周りに優しくできると周りも愛を返してくれる。
アラフォーになって、やっとそれを実感してる。
ここに辿り着くまで遅かったかもしれない。
でもたくさん辛い経験をしてきたから、辿り着けた境地。
そう考えたら、多すぎた遠回りも、悪くないかもしれないと思える。
もし、「良いことないなあ」と思っている人がいたら、こういう小さな親切を試してみてほしいと思う。
誰に感謝されなくても、「自分って悪くない」と思えると、それだけで気分が軽やかになれるから。
あ、あと時々、感謝されます(笑)