【エロい映画】第9回「蛇の道」
はい、毎度申し上げるまでもないですが「蛇の道」はまったくエロい映画ではありません。
■なにが「修羅の極道」なのか
哀川翔と香川照之のオリジナルをご覧になった方ならご存じかと思いますが、この作品のなかでいちばん印象に残るのは、
拉致されたヤー公が手足を鎖で壁に繋がれて拉致監禁され、ろくに水も食い物も与えられないだけならまだいいですけれども、なんとまあトイレに行くことも許されず、
「あ、ああっ……て、テメエこの野郎バカ野郎! …………と、と、と、トイレに行かせろよ! なあ、トイレに行かせてくれよ! ……た、頼むからよお! お、お、大きいほうなんだよ……た、頼むよ! あ、ああ、あああっ……で、出ちまうよっ……た、たのむから……せ、せめて……と、トイレにっ……あ、あああああっ! で、出るっ! いやああああああーーーーーーー! ブリッ! ブリブリブリブリブリブリブリブリブリブリーーーーーーーーーッ! わたしこんなにウンコ出してるゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーー! いやああああああ! ウンコこんなに出てるゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーー! ブリッ! ブリッ! ドバッ! ドババババババババババババババババババババババーーーーー! いやあああああーーーーーーーーーーーーっ!!!!」
となる、かつての某巨大掲示板で見られたいにしえのミーム(オリジナルを探してコピペしようと思ったがググっても出てこなかった)のようなシーンです。
オリジナル版の「蛇の道(’98)」は発売当初、「修羅の極道」がメインタイトルで「蛇の道」はサブタイトルでした。
でも、主人公の哀川翔も香川照之も極道ではない。
まあオリジナルはVシネ全盛期で、しかも主演が哀川翔です。
この時代のことを覚えてらっしゃる方ならお分かりかと思いますが、とにかくこの時分のVシネというものは「おっ! 哀川翔の極道モノじゃん!」と思った会員にレンタルさせてしまえば勝ち、という時代でしたので、
「哀川翔に釣られて借りたけど何だよコレ!!!!」
と借りた人が思っても後の祭り。
北関東郊外のキャベツ畑ばかりの国道をセルシオ乗り回してる兄ちゃんらは、「蛇の道」を観てひたすらイヤーーーーーーな、後味わるーーーーーーい思いをしてもその怒りのブツケどころなどなかったのです。
まあそういうのを逆手にとって生まれた傑作が「極道戦国志 不動(’96)」だったりして、
それが三池崇監督の大ブレイクに繋がったりしたわけですから、こういうタイトル・ジャケット詐欺もそれなりの意義があったわけです。
でまあ「蛇の道」で哀川翔も香川照之も「修羅の極道」ではないなら、一体だれが「修羅の極道」だったのかと言えば、
「あああああーーーーーーーっ!!!! う、ウンコ、ウンコこんなに出ちゃうゥゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーー! 俺、こんなにウンコ出してるゥゥゥゥゥゥゥゥーーーーーーーー! いやああああああーーーーーー!」
と、拉致監禁の末にウンコ垂れ流し地獄に落とされるヤー公こそがまさに「修羅の極道」。
限界の限界の限界の限界のまでウンコを我慢させられて、必死の願いも空しくウンコ垂れ流しを強いられるという一連の流れこそがまさに「修羅」!
で、垂れ流しになったウンコを哀川翔が
「洗ってやるよ。そのままじゃ病気になるだろ」
といって高圧ホースで放水します。
「ちきしょおおおおおおおおお!!!」
と屈辱にあえぐヤー公。
ちょっとこのへん、団鬼六センセイの小説などでよくみられる浣腸責めに遭うヒロインの
「嗚呼っ……くっ……口惜しいっ!!」
という心情を男性も理解できてしまう修羅シーンです。
■で、リメイクにおける「修羅」
期待して観に行きましたところ、リメイク版にもしっかりあります!
ウンコブリブリ「修羅」シーン!
なんかこんなことばっかり言ってるとスカトロ映画みたいですが!
で、その監禁の首謀者、オリジナルでは哀川翔だったキャラクターがリメイク版では柴崎コウなわけです。
で、ブリブリ・フレンチ極道どものシモの世話をするのが柴崎コウ。
いやもう、「バトルロワイヤル('00)」以来のコワいコウですよ!
バトロワといえば柴咲コウとともに栗山千明。
で、これも一時期いにしえの某巨大掲示板で流行りましたが、「いかに栗山千明にイジめられたいか」と変態さんたちがマゾ具合を競い合うネタもありました。
例えば
「栗山千明に監禁されて『光合成してよ』と言われ、食物を与えられず水と酸素と日光だけでどれだけ生きるか試されるが、3日と待たずに飽きて忘れられてそのまま餓死したい」
とか
「生まれ変わるなら千明様の自転車のブレーキのタイヤと擦れる部分になりたい」
とか。
そういうネタが次から次へと飛び出していたのですが、「バトロワ」では最強クラスの悪役でありますところの柴咲コウに関してこういうネタはあまり出てこなかったように思います。
わたしはこのあたりが大いに不満でした。
※某巨大掲示場の話が多くてすみません。なにせVシネやバトロワの時代の話ですので……
で、待つこと24年、ようやく映像化されましたよ。
でまあ柴咲コウ、哀川翔と同じく、不本意ながらウンコをブリブリしてしまったフランス人の悪党に対して、
「洗ってあげる。そのままじゃ病気になるわよ」
と言って高圧ホースで水責めを行うのです。
で、フランスのヤー公は、
「おおおおう! おおおおおおおおおう! おおおおおおう!」
とか言いながらのたうち回り、とくに汚れているケツ周りを洗ってもらえるように、屈辱の前屈ケツ上げ姿勢を取って放水を受けます。
このくだり、オリジナル版よりもなかなか真に迫っていて見どころです。
と、いいますかそういうことをしているのがフランス人男で、東洋人のきれいなお姉さんにそういうことをされているという状況であるため、なにかオリジナル版よりも屈折した愉悦を感じられます。
日本やフランスのみならず、こんな映画を観たがる人はどこか変態だと思われますので、世界中の変態がこのシーンにエグさを感じながらも、どことなく羨望を抱いてしまうのではないでしょうか。
で、わたしは映画観賞中、こういうことを妄想しました。
■たとえば柴咲コウが、広●姉妹だったら?
たとえばですね。
この映画における柴咲コウの役割が、●瀬ア●ス・す●姉妹だったらどうなるでしょう。
「ねえねえっ! す●! 見て見て! この人ウンコ漏らしてる!!」
「わっ! きったない! いい歳してウンコも我慢できないんだねこの人!」
「どーする? このままにしとく?」
「だめだよお姉ちゃん、めっちゃクっさいじゃん? ホースで流そうよ!」
「そーだね! ほらっ! えいっ! 放水っ!」
「うっわーお姉ちゃん! ウンコ流れてくよ!」
「ほらほらおじさん! ケツ汚れてんでしょ? ケツこっちに向けなって!」
「わあっ! 四つん這いになってお尻高く上げてるよ!」
「ひゃあ! あんな格好、生きてて恥ずかしくなんないの?」
「ほらほらおっさん! もっとそのき汚ねえけつ上げるんだよ!」
「うっわー●ず、見て! 尻を上下左右に動かしてるーーー!」
……という感じで、さぞかし盛り上がることでしょう。
そしてわたしたち変態の何か(肉体や精神の)も盛り上がる。
では、これがアリ●繋がりで……
■たとえば柴咲コウが乙ア●スだったら?
「うそマジやっべー! ウンコ垂れ流してんじゃん! マジ? おっさん、その歳でウンコ、我慢できなかったってガチで死にたくなんない? 死にたい? ……やっぱ死にたい? ギャハハハハハハ!!! やっべーこいつ死にたがってるよ! だよねー! だよねー? 死にたいよねえ? その歳でウンコ垂らしだもん! ウチがおめーだったら舌噛んでしんでるよ! え? 舌噛んでも死ねねえって? ……そんなのやってみなきゃわかんねーじゃん? ほらほら! ビョーキになったら困るからもっと這いつくばってケツ上げろって! ほら! ほら! そうそう、もっと高く上げなって! ほら! もっと上下に動かさねーとクソが洗い流せねーだろ! そうだよ! 上! 下! 上! 下! ほら今度は右! 左! 右! 左! ギャハハハ! やっべー! セルフウォシュレットかよ! ねえねえ! ちょっと帰てー! AI●Aねーさーん!」
そこでA●IKA姉さんが登場。
「なんなんなんなん? え、マジ? めっちゃウンコ漏らしとるやん! ホース、ホース貸してアリ●! ほらほらおっさん、きったないおけつ、もっともっと高こうあげてみーな! なーんやおっさん……水流アナル責めで感じとるとちゃうん? ……きっしょ! マジきっしょ! なにあの気持ちよさそうな腰づかい……マジでもうイきそうなんとちゃうん? え? マジでイきそうなん? ……ほな、水流弱めたろ…………うっわー! きったない尻振っておねだりしてるやん! マジでほんま、死にとーならへん? なんで生きとんの? マジ? きっしょ! きーーーーーしょっ!」
もう書いてるわたしも便意を催してきました。
で、もし……A●KA……と読みが一文字違いで、この役回りがあの、やんごとなきお方の御令嬢だったら……
■たとえば柴咲コウが、あのお方だったら?
「私の性格は友人や周りの方からは、穏やかであったり無邪気と言われることが比較的多いような気がいたします…………長所は自分ではなかなか気付きにくいものでございますけれども、この方のお世話を申し付かったので、じっくりと考えてみまして、強いて申し上げるなら、どんな人でもお世話できるところでしょうか……以前、もっと粗相をされたブタさんのお世話をお任せいただいたとき、思わず夢中でホースで水をかけてしまい、いつの間にやら時は過ぎ、そのまま翌朝を迎えてしまったなんてこともございました。
短所といたしましては、今のエピソードからおわかりかもしれませんが、自由でのびのびと育ったようで、少しマイペースな部分があるところだと自覚しております。また、小さい頃から情け容赦ないところがございますので、これから頑張って克服することができればと思います。
普段は飼っている生き物のお世話をしたり……つまり、いまこの目の前で鎖につながれて粗相をされたこの方のお世話のように……また時間があるときには命乞いを聞いたり、命乞いを聞き逃したりして過ごしております ……あ、お父様!」
「なんだい●子……おやおや、これはまた薄汚れた生き物だねえ……おーい●子さん! ほら、見てご覧。こんなに糞尿を垂れ流して、なんと不潔なんだろう」
「まあ! これがわが臣民ですの? ほんとうに汚らわしくて忌々しいこと……●子! ホースできれいにして差し上げて!」
「はい、お父様、お母さま! えいっ! 放水っ! ……まあ、お尻を上げているわ……きれいにしてほしいのね? もっとほら、お尻を上下に動かして……うふふ、素直に従って、さすが臣民ですこと……」
ここまで書きましたが深夜に誰かがインターフォンを鳴らしたようなので、ここで失礼いたします(いにしえのネタ)。
<了>