愛しのバベイオモイド神さま💕【5/13】 「西田少女地獄【3】」
■2001年:10歳
■2001年9月12日(くもり)
偉大なるバベイオモイド神様
きのうはすごかったですね!!
夏休みも終わり、まいにちまいにちあのクソつまらない学校にかよわなければいけない日々の中、きのうアメリカで起こった大さんじには、本当にこうふんさせられました。
あたしはそのとき、テレビでニュースをずっと見ていました。
ニューヨークのビルにひこうきがつっこみ、ばく発するようすは、まるでゆめのようでした。
2つめのひこうきがビルにつっこんだときは、おもわず心の中で
「ひゃっっほーーーーーー!!!」
とさけんでいました。
そのあとでビルがガラガラとくずれおちましたね。
たくさんの人が死んだそうです。
そのほかにもひこうきは、アメリカの国ぼうそうしょうの近くにも落ちたんですね。
あたしはなんだか、ほんとうにこの世の中が終わるんじゃないかと、とってもどきどきしました。
そうでなくてもあたしはまいにちまいにち、世界が終わることばかりを、ねがっているのです。
そんなあたしにしてみれば、ニューヨークのだいさんじの風けいは、まるでいつも見る夢そのものでした。
家族や友だちをなくして、ぼうぜんとしている人々のすがたも、テレビで見ました。
あたしは政じのことはよくわかりませんが、このテロは、アルカイダというテロそしきの、オサマ・ビン・ラディンという人がその犯人だというはなしです。
オサマ・ビン・ラディンが、ビデオでえんぜつしているすがたも、テレビで見ました。
なんだかひんそうな、ひげもじゃのおじいさんです。
ほんとうにこの人があんなすごい殺戮(さいきん、この漢字を覚えました)の犯人だなんて、とてもしんじられません。
いったい何人の人が死んだのでしょう。
テレビによると、いまのところその人数はどんどんふえていくいっぽうです。
わたしはわくわくしながら、その人数がふえていくのをニュースでみています。
オサマ・ビン・ラディンは、アラーという神様のために、このテロを行ったそうです。
わたしはアラーについてくわしいことはしりませんが、どうしてもこの事件にも、バベイオモイド神様が、あなたがかかわっていらっしゃるように、思えてしかたがないのです。
テレビはこのウサマ・ビン・ラディンのアルカイダというそしきが、アメリカとなかが悪いことが理由だといいます。
ほんとうにそうなのでしょうか?
オサマ・ビン・ラディンの神様は、オサマ・ビン・ラディンに、ひこうきをビルにつっこませてたくさんの人を殺せ、とめいじたのでしょうか?
わたしにはどうも、それはちがうような気がしてなりません。
人間にそんなことをさせるのは、バベイオモイド神様、やはりあなたでしょう?
パパはアメリカはこれで、アフガニスタンという国に、しかえしをするだろうなあ、と言いました。
パパから聞いた話によると、アメリカはこのテロのしかえしとして、アフガンという国に、たくさんのばくだんを、雨みたいにふらせるそうです。
「え、オサマ・ビン・ラディンは、アフガニスタンってとこに住んでるの?」
と、あたしはパパに聞きました。
「いや、オサマ・ビン・ラディンがはいってる、アルカイダってテロそしきを、アフガニスタンがかくまってるんだよ」
とパパは言いました。
「なんで?」
とあたしがさらに聞くと。
「そこまではしらん」
と、パパは答えました。
どうやら、ほんとうにしらないようです。
まあ、パパにきたいしたあたしがバカでしたが。
とにかくパパのいうとおりだと、きのうのニューヨークみたいに、アフガニスタンという国はめちゃくちゃになって、またたくさんの人が死ぬのです。
あたしはそれにもますます、わくわくしています。
アメリカのブッシュ大とうりょうに、アフガニスタンをこうげきするようにめいれいするのも、やっぱりバベオイモイド神様、あなたなのでしょう?
ほんとうに、いつも感しゃしています。
バベイオモイド神様は、ほんとうにいつも、あたしをたいくつから、すくってくれます。
これからも、いろんなことをおこして、あたしをびっくりさせつづけてくださいね!
ついか。
さいきん、へんな遊びにこっています。
こんなことはずかしくて、だれにも言えません。
とうぜんのことですが、ママにもパパにもおばあちゃんにも、ぜったいナイショです。
ママにはぜったいにぜったいにぜったいにぜったいにぜったいにぜえっっっっっっっったいにナイショです。
このことは、バベオイモイド神様、あなたにしかうち明けません。
だいぶ前、日記にあたしがバベイオモイド神様の、ちょっとえっちなゆめを見たことは、かきましたよね。
あのときあたしは、おねしょをしてしまいました。
あのときはまだ8さいでしたが、もうおねしょをする年じゃないので、めちゃくちゃはずかしかったのです。
それにあたしは、ゆめの内ようをちゃんとおぼえていましたので、それでもっともっと、はずかしくなってしまいました。
でも、さいきん、ベッドの中などで、あの夜ゆめでみたことをおもいだします。
で、じぶんでじぶんのおしっこの出るあたりを、パンツの上からさわってみると、なんだかきもちが良くなることがわかりました。
だから毎ばん、ベッドにもぐっては、パジャマのズボンに手をいれて、パンツのうえからおしっこの出るあたりをなぞっています。
もちろん、あの夢のように、たくさんの足であたしにからみついてくる、バベオイモイド神様のことをかんがえながら。
ときどき、遺薔薇鬼屠死夫様のことをかんがえたりすることがあります。
あたしは、遺薔薇鬼屠死夫様の顔をしりません。
少年ほうというほうりつで、遺薔薇鬼屠死夫様の顔は、しんぶんやざっしに乗ったり、テレビにうつったりしなかったからです。
だからゆめの中の遺薔薇鬼屠死夫様の顔は、いつもぼやけています。
そうぞうのなかで、あたしは遺薔薇鬼屠死夫様に、ひもでぐるぐるまきにされて、ゆかにころがされています。
遺薔薇鬼屠死夫様は、あたしを見おろしています。
あたしは、ひもぐるぐる巻きにされながら、ひっしでもがきます。
それで、あたしのふとももや、ひょっとしたらパンツが、遺薔薇鬼屠死夫様にみえてるんじゃないだろうか、と思います。
それだけです。
それをおもいながら、おしっこが出るところをさわると、とってもきもちちがいいのです。
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