ヌードと、はだか -横浜美術館「ヌード NUDE」展によせて
小さなころから、身体のことが不思議だった。
身体というか、肉体というか、はだか。
どうして、温泉ではためらわず他人どうしはだかを見せ合えるのに、女の人のはだかというのは、多くの場面において、いやらしい文脈の中に取り込まれるのだろう、と思っていた。
いつからかはわからないけど、ごく正常に、けれど私は割と早い段階で人のはだかに興味があった。
なぜそれに惹かれるのかもわからないままだったけれど、それに興味を持つこと自体が秘めておかなければならないタブーのようなものであるとい