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【映画感想文】 今、熱い。 『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』
フィルマークスの評価が異様に高くて、気になって観てきた。
『トワイライト・ウォリアーズ 決戦! 九龍城砦』
あらすじ↓
九龍城砦――かつて無数の黒社会が野望を燃やし、覇権を争っていた。
80年代、香港へ密入国した若者、陳洛軍(チャン・ロッグワン)は、黒社会の掟に逆らったことで組織に追われ、運命に導かれるように九龍城砦へ逃げ込む。そこで住民たちに受け入れられ、絆を深めながら仲間と出会い、友情を育んでいく。やがて、九龍城砦を巻き込んだ争いが激化する中、陳洛軍たちはそれぞれの信念を胸に、命を懸けた最後の戦いに挑む――。
※感想文っていえるほど、立派なものではない。
この映画のなかの"好き"をひたすら書いているだけです。乱文です……(極力とっちらかないように世界観・キャラクター・アクション・ストーリーに分けて感想を書いてみました)
もうめっちゃ好きだった。
熱い。熱い。熱い!!!
最初から最後までずっと興奮しながら観てた。
映画というエンターテイメントを存分に楽しませてもらいました。
【世界観】
約30年前までは実際に香港に存在した九龍城砦。
無法地帯での人口密度のものすごく高い、上下に積み重なった違法建築での独特なスラム街の世界観。
これを再現するのに10億もかけて作ったそう。
すごい……
ものすごいお金かかってるだけあって、細部まで繊細に作らていた。
どこまでが本物でどこからがCGなのか気になる。
【アクション】
映画の大半がアクションシーン。
その肝心なアクションシーンは、これPG12か!?と思うところもあるほど、結構グロい。過激。
けど、やっぱ見せ方が違うというか。
これまでに、あんまりバッチバチのアクション映画を観なかった私でも、すっかり魅了されてしまった。
ジャンプ漫画に劣らずのかっこよくて個性的なキャラクターたちがナイフに刀、拳だけでなく多種多様な闘い方をするもんだから、観ていて飽きない。
飽きるなんてもんじゃない。
どんどんハマっていく。
【キャラクター】
この映画は漫画(および小説)が原作だそう。
だからかな。
一人一人の登場人物のキャラが熱い。
少し複雑な因縁関係や立ち位置にはじめはついていけるかな…と不安もあったけど、キャラがみんな個性的だからか、すぐに理解できた。
登場人物が比較的多いのにもかかわらず、誰一人忘れられない。
そして、みんなかっこいい!!
とくに主人公・ロッグワン含む「城塞四少」の四人、そして、主人公の師匠である龍兄貴が最高。
こいつが意外と強かったなんて…!という驚きもあって面白かった。(あえてネタバレはしないでおこう)
【ストーリー】
もちろんアクションだけでなく、ストーリーもいい。
2時間の映画とは思えないほどの満足感。
不覚にも、2回ぐらい泣いてしまった…
まさに王道。
話の展開や起承転結の盛り上がり方が熱い。
主人公・ロッグワンの心情の変化もわかりやすいし飽きさせない。
そして、この映画アクションシーンだけじゃない。
しっかりアクションが描かれながらも、途中のシーンやエンディングでもでてくる、九龍城砦に住んでいる人たちの日常シーンが印象的だった。
老若男女問わず、精一杯働き、生活しているシーンを見て、九龍城砦のイメージもガラリと変わった。
九龍城砦といえば、無法地帯の巨大なスラム街なだけあって、麻薬や賭博、売春が頻繁に行われていたようなイメージがなんとなくあったけれど、実際には、住民たちは助け合い、ちゃんとした日常生活を送っていたりもしたのだ。
映画のなかでも、主人公やその仲間たちがお互いに助け合いながら、汗水たらして働いて、同じ空間でカラオケやテレビを囲むシーンは、すごくリアルだったし、生きているなぁ〜と実感した。
実際の九龍城砦の詳しい歴史などは、映画のパンフレットにも書かれていて、読んでいてとても面白かった。
と、こんな感じかな。
これは感想文というより紹介文かしら。
個人的には本当に見て良かった作品だったから、まだ見てない人には観に行ってもらいたいなぁ。
この映画観てからもう5日たっているけど、まだまだ余韻が抜けない。
(パンフレット読みながら永遠にニヤニヤしてる)