2019年夏、浜通り取材 ハコ物
「有料」とありますが、基本的に全て無料で読めます。今後の取材、制作活動のために、カンパできる方はよろしくお願いします。
〜〜〜〜〜
<続き>
2019年夏の福島取材は2日目。朝5時に起きて6時過ぎのいわき発に乗り、富岡駅6:55発の浪江行き代行バスに乗る。早朝の代行バスを逃すと、次は10:25までないため、寝坊は出来ない。
富岡駅前。減容化施設…だったはず。
代行バスに乗り込む。朝早いため、乗客は少ない。
2015年に訪れて以来、帰還困難区域の6国から見える風景はほとんど変わっていない。
平日のため、6国はひどい渋滞。いつもなら30分で着く富岡〜浪江間が1時間かかった。
大熊。見渡す限り緑。
車内の線量は大熊に入ると上がる。
「中間貯蔵工事情報センター」意味がわからない。このハコ物に一体いくらかけたのだろう。
昨年10月に訪れたラーメン屋廃墟。わけのわからないハコ物を作るより、こういった「原発事故さえなければ今頃営業再開していたであろうお店」を保存する方がよっぽどマシ。「原発事故遺構」だ。
今回、行きの代行バスでは4マイクロを超えることはなかった。
1Fの排気筒の解体が、この日(8/1)から始まった。非常に高く汚染されてるため、危険な作業が予想される。担当するのは東京電力ではなく地元企業のエイブル。NHKでは、原発の象徴である排気筒の解体を、地元企業が担うことの意味、重要性を強調し、意義のある出来事のように報道していた。しかし実際は、エイブルの地元での評判はすこぶる悪く、震災前には行政指導を受けたこともあるという。解体作業が非常に危険であるため東電はやりたくなかった、というのが本当のところかもしれない。
この場所には、昨年5月の時点ではフレコンバッグは置かれてなかった。あちこちたらい回しだ。
浪江駅到着。最初のミッションをこなすために駅前を歩く。
…西病院も解体され、妙に空が広くなった。
更地が目立つ。
ここは再開しているようだが…
この日のミッション1つ目。いわきで営業を再開している居酒屋さん。浪江の元の店を描く約束をした。マスター、11月になってやっと描けたよ!
階段が倒壊していた。
次のミッションの地を目指す。
次のミッションの地へ向かう途中、このエリアにぶち当たる。ここはまだ見ていなかった。駅前が次々と更地になってるのに対して、大きな店舗がほとんど震災前のまま残っていた。
中もそのままだった。
倒壊している。ガラスもいくつか割られており、誰かが侵入したのかもしれない。
これらの巨大廃墟が解体される日は来るのだろうか。その場合に出る「放射性廃棄物」は一体どれだけの量になるだろう。
…しかし暑かった。
<続く>
ここから先は
¥ 100
この記事が参加している募集
サポートしていただけると大変ありがたいです。いただいたサポートは今後の取材活動や制作活動等に使わせていただきます。よろしくお願いします!