見出し画像

【「復興」とは「風化」なのか】

 「被災地でありたくない」と願う人が、放射能というワードを完全に無視して「復興」を語る。その姿は、「風化」を願っているように見える。

 放射能にこだわる僕を、「復興してほしくない人たち」とレッテルを貼る人たちがいる。僕には、その人たちが「なかったことにしたい」ようにしか見えない。しかし彼らは、「なかったことになどならない」という。

 確かに放射能はそこに厳然と存在し、1Fの廃炉も終わることはない。しかし、放射能は目に見えることはない。無視すれば「なかったこと」に出来てしまう。そして実際、放射能などなかったかのように「復興」は進んでいる。

 考えてもわからない。ただ、消えていく風景を記録し記憶に残すだけ。ひたすら足を運んでインプットしアウトプットするだけ。答えは、廃炉が終わる時か死ぬ時にわかるだろう。

いいなと思ったら応援しよう!

鈴木邦弘
サポートしていただけると大変ありがたいです。いただいたサポートは今後の取材活動や制作活動等に使わせていただきます。よろしくお願いします!