- 運営しているクリエイター
2019年12月の記事一覧
江戸切子。“未完成”の流儀とは? ーニッポンのヒャッカ第5回ー
「江戸切子は自由なのです」。
「自分たちが完成した時点では、未完成なのだと思っています」-。
東京・江戸川区で伝統工芸・江戸切子をつくり続ける三代目。堀口切子の堀口徹さんが紡ぐ言葉は、まるで哲学者のようだと感じた。当たり前を疑問視する気づきを促してくれるような。
ガラスの表面を削り、美しい文様を施す繊細な江戸切子。江戸時代後期の天保5年(1834)、江戸・大伝馬町のビートロ屋・加賀屋久兵衛が切