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ダンスに付き物?腰痛と膝痛

仙骨と健康、「腰痛と膝痛」
腰痛と言ってもこれは複雑な要因が絡み合って、なる人はなる、ならない人はならない、ことだと思います。原因はズバリ今の人類には分かっていませんと言っても過言はないと思います。何でかというと安静にしていると自然に治る、特に患部を温めることは必須です。
 
私自身も三回腰痛をしています。深刻な腰痛は20年ほど前でしたが、その時は50mも連続的に歩けずしびれもあり、特に道を渡るときに車が恐かったのを覚えています。今は慢性の腰痛が左側にあり、疲れてくると出るみたいです。

ダンスの構えの時に上体を右に捻る動作と反り腰がいけないのではないかと思っています。しかし、何故か両方同時に左右が腰痛になることはないのです。
 
整形外科へ行って診て貰い湿布薬をもらって張る繰り返しを二週間。これで大体は治る。でも安静にして何もしないでも治るとも言われています。東洋医学的には患部を温めるか同じように湿布するのですが小麦粉とサトイモの擦ったのを混ぜて湿布薬の代わりを日本の伝統医療ではやって来ました。

【処方された湿布薬を長期にわたり使用するのは副作用が怖い。胃腸障害や腎機能に悪影響。飲み薬と違って外用薬は副作用がないと思ってはいけない】。
 
西洋医学ではどうして病気になるの?には興味がありませんので、今ある症状を消すことに薬を使い(ほとんどは石油から作られる化学合成薬)治そうとします。薬で治ったのか動物の持っている生来の自然治癒力なのか分かりません。
 
ここから本題に入りますが、腰痛・膝痛は東洋医学系でも難問です。期待は出来ません。まず、姿勢から来るのが多いですが、一番良くないのが反り腰です。

本人もダンスをする整体師の方は、姿勢を良くしようとする誤解で「反り腰」になっている方が患者で多い、と言います。まあ、社交ダンスレベルでは姿勢をあまり考えないのであまりその種の患者さんは多くないみたいですが。。。
 
反り腰は、必要以上に反った状態がいけないのです。反ったところに負荷が集中し痛めやすくなります。人間の背骨は背中側にあるので、上体が前に倒れやすい構造であり、これを背中の筋肉が後ろから支えている。

反り腰は背骨が反っているのではなく、腰椎が反っているだけなので、前に倒れやすい構造を更に強くしている状態です。ここに猫背が加わると、頭の重さによって前に倒れる力が更に増します。
 
筋肉が持続的に緊張すると老廃物がどんどん溜まっていきます。

疲労物質が腰の痛みの原因になる、あるいは筋繊維が傷ついて炎症を起こして痛むなど筋肉の疲労が腰痛として現れる可能性が大きいのです。また、背中の筋肉の背筋の拮抗筋である腹筋が緊張していることも多い。
 
また、筋肉のダメージではなくて、軟骨や椎骨の変形による神経の圧迫が腰痛の原因となっていることもあります。椎間板の中に神経が通っていて対応する筋肉や内臓に繋がっていますが、この神経が背骨の変形などで圧迫されると、痛みやシビレが出ます。

これを椎間板ヘルニアと言います。椎間板が潰れたりすると変形性腰痛症です。
 
簡単に言いますと、その人の社会的な生活スタイルが長年積み重なって出てくるのが腰痛・膝痛なのです。腹筋が弱いのではありません。

なぜならプロの運動選手でも腰痛になります。プロ選手が腹筋が弱いなんて考えられません。片側で物を噛む、脚の組み方、偏った身体の使い方によっても背骨が歪みます。
 
変形性股関節症もそうです。昔は和式トイレで自然に股関節周りの筋肉が鍛えられ骨にも負荷がかかっていましたが、今では洋式トイレ、またフトンの上げ下げがベッドになり股関節にかかる負担が軽減されました。

加齢による筋力の低下と骨密度の低下、姿勢の悪さによって、股関節への負担が偏ることで股関節が変形してしまうのです。

骨密度の低下は「運動をする、太陽に当たる」で解消されます。
 
腰反りが強いと大腿骨頭を骨盤の窪みに固定するための力が弱まり、体を正しく支えられなくなります。すると軟骨が擦り減ったり、表面が硬くなったりして痛みが生じます。

高齢者の問題が出てきます。運動をしなければ脚の筋肉は衰え、痛みが出ては、今度は運動は出来ないの板ばさみです。
 
膝痛(変形性膝関節症)も原因としてライフスタイルです。膝の使い過ぎ、運動不足、関節組織の老化、悪い姿勢や動作、外傷、捻れ、冷え、体重増加などです。

体重増加は20歳頃までに、内臓を含め全ての成長は止まるので体重もこの時の体重が理想です。体重を減らすのは簡単です。食べる量を減らすだけです。人間は強欲の塊なのでこれが難しい。
 
膝を守るには筋肉を弱めない、無理な動きをしない、冷やさない。運動不足だと膝周りの筋肉が弱く、硬くなり、関節を支え負荷を吸収する力が弱くなります。そうすると軟骨が擦り減りやすくなるのです。

また、ハイヒールなど靴の底が斜めになっている靴は、膝への衝撃を和らげることが出来ません。ハイヒールを履いていない時間を大切に使い膝のケアや筋肉を付ける運動が大切です。
 
東洋医学的には全ての問題は冷えからくる。体を温めるのは基本です、これは腰痛や膝痛にも言えます。三つの首は必ず温める+腹巻もいいですね。日本人の智慧です。

付け加えると、つま先の向きと膝の向きは一致させること。正面に向けた状態が最も適している。
 
まとめると、これは既にご存知の「姿勢を正す」に繋がってきます。

普段から背骨を支える習慣のない人は、背骨を支える筋肉(脊柱起立筋)や姿勢を起こす筋肉(腸腰筋などのインナーマッスル)が衰えてきますので、筋力の衰えは背骨の歪曲を強くします。

私もダンスをしていなかったらこんなに姿勢というものに関心はなかったと思います。姿勢はダンスの基本中の基本です。ぜひ実践して身に付けたいと思っています。
 

 腰痛になりそうという前兆はありますので、その時は、「マッケンジー・メソッド」の体操をする。ニュージーランドの人が開発した腰痛の予防・治療の体操です。

一番最後の腰痛は、

ダンスで朝最初に踊っていた時に、腰をおかしくしてしまったのか、足を下ろして重心が乗ったとき腰に力が入らなく痛みが伴いました。それで立ったまま反らす運動と前屈をして、ヒーターがあったので患部を温めましたらそのままレッスンは終えることができました。帰宅してマッケンジー療法をしました。
 
マッケンジー療法は腕立て伏せする形をつくるようにうつ伏せになり、上半身を上げる、5秒ほどそのまま。そして下げる、5秒ほどそのままで10回繰り返す。これは急性でも慢性でも効きます。
 
長くなるので、理由は長々と述べませんが、理由をある程度知っていると理解が増し継続性が出てきます。

この運動は骨の部分(靭帯部分を含む)に栄養を与えて老廃物を出すための運動です。動かさないことにより筋肉部分も硬くなっていて骨の健康に影響しています。ですから5秒ほど置くのです。

膝も全て動かさないから痛む。栄養不足です。膝屈伸をすることです。深く曲げることで前側の関節のつなぎが伸展させられて体液が押し出され、膝を伸ばして緩めたときに体液が戻ってきます。押し出されたときに使い古しの体液が、戻ってくるときに酸素や栄養を含んで戻ってくることによって、膝が健全に維持されます。

筋肉部分と違ってゆっくりやることがポイントです。減量も効果的です。運動不足にならないように注意。人間の体は常に動かすことで健全に働くように出来ています。患部は腫れていない限り普通は温める。
 
小山内 博著「生活習慣病に克つ新常識」にマッケンジー・メソッドと同じように理由つきで腰痛予防・治療体操が出ています。この方は探究心旺盛で、医学部で学んだことを鵜呑みにしないで自分の頭で考える医師だなと読みながら思いました。

以上です。
 


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