社交ダンスは1石二鳥じゃない三鳥
社交ダンスのミキシングタイム(めぐり合い)は非常に健康的にいいですね。なぜ良いかと言うと、ある意味で、連続的に踊るならHIIT運動です。
(High Intesity Interval Training,高強度で間欠的な動きの運動)簡潔に説明するなら、短い時間に強い運動をして少しの休みを取り、更に同じ運動を何セットかする。陸上競技の短距離走の人たちの運動です。あの人たちの筋肉は、勿論、今はウェイトトレーニングなどをした結果もあるのですが、昔の写真を見ても短距離走の人たちの上体の筋肉と太もも辺りの筋肉量は凄いですね。東京オリンピック、第1回目の東京オリンピックのロバート・ヘイズ、あの筋肉量は素人では筋トレの結果だと思っていました。(中学時代は陸上競技部だったのですが)
ちなみに日本人というか、アジア人はあのような身体を作るには非常に大きな努力が必要だと思います。白人とか黒人向きです、ボディビルは。日本人の場合、殆んどが筋肉を増やすために動物性タンパク質やプロテインを摂るとなぜか筋肉だけでなく太ってしまう。これは努力が足りないからでしょうか。
それはプロ級の人は違うかもしれませんが、一般のスポーツジムでウェイトをしている人たちでも筋肉と脂肪が同じようにつきボディビルを目指すのか重量挙げの選手を目指すのか分からない人が多い。中途半端なら動物性タンパク質は摂らない。またプロテインは意外に高いから経済的ではない。
反対に中距離や長距離選手はこういう運動をすると余分な筋肉がついて種目別に合わない練習になるのでしないのが普通。日本の体育系の教授が考えた練習方法で名前を取って「タバタ・メソッド」と言われていたが、更に発展した練習方法がHIIT。私も10年ぐらい前のことですがジムに行くとこの運動をしていました。
話しが逸れてしまいましたが、我々のダンスの目的はまず健康維持です。怪我は絶対にダメ。だから準備体操を少しでもしようよ、と言っても一般的な社交ダンサーは「いきなりダンス」。それまではぺちゃくちゃおしゃべりに夢中。
ミキシングの時に、ミキシング時でない時でも問題ないが、1曲自分なりのある程度の速度で踊る、出来たら若干強めの速度。お相手がかなりのレベルの人と分かっている時のあの緊張感をホールドで組む時の意気込みです(ここで筋肉まで緊張させたらNGです)。HIITは「自分の強度」です、傍の人が見た強度ではない、ので注意。
その速度で踊る。会場の広さにもよりますが、また混雑状況にもよりますが、これで1周したら休む。また並んでダンス。今度は発展途上のお相手ならゆっくりダンスでもOK。ゆっくりダンスでは余裕があるので自分の踊っている姿=姿勢はOK?頭は後ろ固定?右アームは下がっていない?など、時折チェックしながら流れている音楽とお相手に集中。
また、レベルの高いお相手とのめぐり合い。ダンスの種目もワルツからタンゴに替わったなどで自分の息が若干ハアハアするくらいで終わりまた休む。この繰り返しを何回かすれば有酸素運動をしました、ということになる。
その時にハアハア運動なら当然大きく動いているので太ももの筋肉も使っていますし、上達者は上半身の筋肉も同時に使っている。一石二鳥、いや一石三鳥、なぜかというとダンスは楽しいから。
結論:社交ダンスは出来るなら、強度を強くして踊る。それには歩幅を広げてみる。大きく踊ると有酸素運動と下肢の筋トレをしていることになる。それもジムで一人で黙々と運動するのでなく音楽に合わせて楽しく踊れるのです。