見出し画像

【全文無料】カウンセリングスキル向上のための「事例記録/逐語記録/スーパーバイザーへの相談」【GPT o1生成】

前文

本資料は、カウンセリングの研鑽と教育を目的としてchatGPT o1を活用して作成された架空のケースをもとにした記録です。クライエントや事例はすべて架空であり、特定の個人や実際の出来事を反映したものではありません。この資料は、カウンセラーや学習者が現場で求められるスキルや視点を深める一助となることを目指しています。
公開にあたり、守秘義務や倫理的配慮に則り、記録内容が誤解を招かないよう十分に配慮しております。また、本資料はあくまで学びのための素材であり、特定の介入や方法が唯一の正解であるとするものではありません。



序文

心理カウンセラー・産業カウンセラー、またはスーパーバイザーとしてとして成長していくためには、クライエントの話を深く理解し、適切に応答するスキルを磨くだけでなく、自らの介入や対応を客観的に振り返ることが欠かせません。しかし、実際の現場では、失敗を恐れるあまり積極的な挑戦が難しいと感じることもあるでしょう。
そこで、本資料では架空のケースを通じて、現場でのやり取りを疑似体験できる学びの場を提供します。このケースでは、「事例記録」「逐語記録」「スーパーバイザーへの相談結果」という一連のプロセスを公開し、カウンセラーとしての視点や対応の工夫を学べるように構成しました。
架空のケースであるからこそ、どなたでも安全かつ自由に活用できることが、この資料の大きな特長です。研修や自己研鑽の題材として、また他者との議論や振り返りの素材として、多くの方に役立てていただければ幸いです。
本資料を通じて、カウンセリングの可能性を広げ、一人ひとりの成長に貢献できることを願っております。

①事例記録


1. 基本情報

  • 相談者(クライエント):Iさん(40歳、女性)

  • 家族構成:夫(42歳、会社員)・長女(高校2年生)・長男(中学2年生、14歳)

  • 主訴(相談内容)長男(以下、Aくん)が中学に入学後から学校を休みがちになり、現在はほとんど外に出ず自室にこもるようになった。何度声をかけても「うるさい」と言われ、どう関わっていいか分からない。

2. カウンセリング開始の背景

  • Iさんが市の教育相談窓口で「子どもがひきこもり状態になっている」と相談したところ、心理相談機関を紹介された。

  • 「専門家に話を聞いてもらいたい」というIさんの希望から、個別カウンセリングを申し込む。

3. 子どもの様子・背景

  • Aくんは小学校までは元気に登校していたが、中学進学後、周りの子と自分を比べてしまい、徐々に塞ぎ込む様子が増えた。

  • 一時的に学校へ行けない日が続き、そのまま不登校状態に近くなる。

  • 現在は部屋にこもってゲームをしたり動画を見たりして過ごしており、家族とは最低限の会話しかない。

  • 学校側は登校を促しているが、Aくん自身は「行きたくない」と強く主張している。

4. Iさんの思い・悩み

  • 「学校を休むのは仕方ないにしても、家で何もしないままでいいのか不安」

  • 「無理に連れ出すと余計に反発されるのでは…」と声かけを控えてしまい、関係がぎくしゃくしている。

  • 家庭内でのコミュニケーションが減り、夫とも意見が合わず、Iさん自身も精神的に参っている。

5. アセスメント

  • Aくんの不登校・ひきこもり状態が続くなか、Iさん自身が強い不安と孤立感を感じている。

  • 親が「こうしなさい」と言うたびに子どもが強く拒否し、親子の関係が悪化している可能性。

  • Iさんには「これからどうなるのか分からない」という漠然とした将来への不安が強く、サポートが必要。

6. 支援方針・目標

  1. 母親(Iさん)の気持ちを十分に受け止める場を提供し、不安や葛藤を整理していく。

  2. Aくんとのコミュニケーションの取り方や、声をかけるタイミング・方法を具体的に検討する。

  3. 必要に応じて、家族全体で取り組めるサポート(家庭環境の調整や専門機関の連携など)を提案。

  4. 「すぐに学校へ行かせる」ことがゴールではなく、Aくん自身の心理的安全を大切にしながら、徐々に社会との接点をつくっていくプロセスをサポートする。

7. 今後の予定

  • 月1〜2回程度でIさん(母親)との面談を継続し、ストレスケアと親としての関わり方を考える。

  • 必要に応じて、Aくん本人が希望すれば直接カウンセリングを検討する。

  • 家族面談や教育機関との連携も視野に入れ、段階的に進めていく。


②逐語記録


以下は、Iさん(母親)との第2回カウンセリング面談の一部を抜粋したものです。
(「導入部分」「〜中略〜」「クライエントの内省が深まる部分」に分けています。)


導入部分
日時: 2025年5月15日
場所: カウンセリングルーム
面接者: カウンセラー(以下、CO)
クライエント: Iさん(以下、CL)
CO:
こんにちは。前回から2週間ほど経ちましたが、Aくんの様子やIさんご自身はいかがですか?
CL:
(やや暗い表情で)あまり変わらないですね。相変わらず部屋にこもっていて、たまにリビングに来ても「なんか食べるものない?」ってくらいで…。
CO:
そうですか。Iさんとしては、どんなお気持ちで過ごしていましたか?
CL:
どうしても「また部屋に戻っちゃうんだ」と思うと「ちゃんと話したいのに…」ってモヤモヤしてしまいます。でも無理に引き留めると嫌がるし、結局イライラしてしまって…。


〜中略〜
(ここで家庭での1日の流れや、家族の会話の状況を確認。Iさんが感じている罪悪感・不安感・焦りなどを丁寧に聴き取る。)


クライエントの内省が深まる部分
CO:
Iさんは「無理に引き留めると嫌がるし、結局イライラしてしまう」と感じられているんですね。今、そうやって言葉にしてみて、どんな気持ちでしょう?
CL:
(少しうつむきながら)今までは「何とか外に連れ出さないと」と思ってたんですけど…。最近は、私も疲れちゃってるんですよね。「出て行かないなら、もう放っておこう」という気持ちと、「それじゃダメだ」という気持ちが行ったり来たりで…。
CO:
…行ったり来たり。
CL:
はい。Aに嫌われたくはないし、でも「こんなんじゃ先に進まないよ」っていう焦りもあって…。つい夫とも言い合いになって、「もっとちゃんとしろ」って言われるたびに私まで落ち込んでしまうんです。
CO:
今、そうした焦りや落ち込みを言葉にしてみて、どんな感じがしますか?
CL:
(大きく息を吐きながら)正直、少しだけ楽になりました。私がこんなに辛いんだって、改めて感じました。ついAのことばかり考えて、自分の気持ちをないがしろにしていたようで…。
CO:
うん…。Iさんの苦しい気持ちが、ここにきて少し表現されたように思います。
CL:
(涙ぐみながら)Aのことを思うと何とかしなきゃって焦るんですけど、やっぱり私自身が参ってしまうと家の中も良くならないですよね。
CO:
そうですね。Iさんが少しでも落ち着いて「Aくんと接してみよう」と思える状態をつくることが、結果的にAくんの安心感につながるかもしれません。
CL:
(頷きながら)確かに…Aは今すごく敏感だと思うので、私がイライラしてるとすぐ察しちゃうんです。もう少し、自分の心の余裕を確保することを意識してみようかな…。
CO:
いいですね。まずは、Iさんが心の余裕を少しずつ取り戻せるように、できそうなセルフケアや気分転換を考えてみましょうか。また次回までに試してみて、どうだったか教えていただければと思います。
CL:
はい、やってみます。


面接者所見

  • Iさんは「Aくんを外へ連れ出したい」という焦りと、「今はそっとしておこう」という思いが交錯し、強いストレスを抱えている。

  • 今回、「自分自身が参ると家族にも良くない」という気づきが生まれ、セルフケアの重要性を自覚し始めた。

  • 子どものひきこもりは長期的サポートが必要なケースも多く、母親が自分自身をケアしながら、焦らずにAくんとの関係を見直していくプロセスが大切。

  • 次回以降は、具体的なコミュニケーション方法や専門機関との連携(例:学校・教育委員会・スクールカウンセラー)を相談しながら進める予定。

 

③スーパーバイザーへの相談


 
1. 全体の印象
本事例では、Iさん(母親)の「焦り」と「疲れ」が強く、そこに「罪悪感」や「孤立感」も混在している様子がうかがえます。一方で、カウンセリングを通して「自分が参ってしまうと家族にも影響がある」という気づきが生まれており、その気づきをさらに深め、セルフケアを始めようとされている段階です。
不登校やひきこもりのケースでは、長期的視点と来談者(Iさん)の自己理解を支える姿勢が非常に重要です。COの応答もIさんの感情を丁寧に受け止め、少しずつ内省を深めている印象があり、全体的に良い流れをつくっていると考えられます。


2. やり取り・応答へのスーパーバイザー視点からのアドバイス
(1)導入部分のやり取り

  • CO:「こんにちは。前回から2週間ほど経ちましたが、Aくんの様子やIさんご自身はいかがですか?」

  • CL:「あまり変わらないですね...」

ポイント

  • 冒頭の「どうでしたか?」というオープンクエスチョンは有効です。Iさんが自由に話しやすい入り口をつくれています。

  • 一方で「相変わらず」という言葉からは、Iさんの落胆やもどかしさが感じられます。もう一歩踏み込んで、「相変わらない様子を見ていて、Iさんの中にはどんな思いがありましたか?」と、Iさんの気持ちに寄り添う追加の問いかけも選択肢として考えられます。

  • この際、“クローズドにしない問いかけ” を適宜使い、「たとえば具体的にどんなところが、特につらかったでしょうか?」などと気持ちを言語化できるサポートをすると、CLは話しやすくなります。

(2)中盤のやり取り(イライラや罪悪感に関するやり取り)

  • CL:「無理に引き留めると嫌がるし、イライラしてしまって…」

  • CO:「そうですか。Iさんとしては、どんなお気持ちで過ごしていましたか?」

ポイント

  • CLの「イライラ」や「罪悪感」を、そのまま“感情のラベル”として受け止め、言葉にしてあげることは大切です。ここではCOが「どんなお気持ちで…」と問うことで、感情に焦点を当てやすいよう促しているのが良いですね。

  • 加えて、「イライラしたとき、ご自身ではどう感じ、どう対応していますか?」といった内省をさらに深める質問をすると、CL自身の気持ちの扱い方を見つめ直す手助けになります。

(3)クライエントの内省が深まる部分

  • CL:「放っておこうと思う気持ちと、ダメだと思う気持ちが行ったり来たりで…」

  • CO:「…行ったり来たり。」

ポイント

  • COが**CLの言葉を繰り返す(リフレクション)**ことで、CLに内省を促しています。これは来談者中心療法でよく使われる有効な応答です。ただ、繰り返すだけになりすぎるとCLが先に進みにくい場合もあるので、要所で「それはとてもつらい状況だと感じますね」などの感情面への共感や、もう少し深い要約を入れると良いでしょう。

例)
CO:「行ったり来たりしていると、本当に落ち着かないお気持ちになるかもしれませんね。Iさんとしては、特にどんな時に『やっぱり放っておけない』と強く感じるのでしょうか?」
こうした質問によって、CLの中にある具体的な場面や思いが浮き彫りになり、内省がさらに進む可能性があります。
(4)セルフケアの重要性に関するやり取り

  • CL:「やっぱり私自身が参ってしまうと家の中も良くならないですよね。」

  • CO:「そうですね。Iさんが落ち着いて『Aくんと接してみよう』と思える状態をつくることが、結果的にAくんの安心感につながるかもしれません。」

ポイント

  • CLが「自分自身を大切にしてもいいかもしれない」という気づきを得る瞬間です。

  • COの言葉が、CLの自己肯定感を少し高める方向へ導いています。ここでは、さらに「具体的にどんな方法がIさんにとってやりやすいセルフケアでしょうか?」とCLに考えさせるかたちをとっていくと、CL主体の気づきや行動変容につながりやすいです。

例)
CO:「セルフケアといってもいろいろありますが、Iさんが“これなら少し気が楽かも”と思える方法は、どんなことが思いつきますか?」
CLからアイデアが出てこない場合は、焦らずに「散歩」「音楽を聴く」「誰かと雑談する」「ゆっくりお風呂に入る」など、いくつかの具体例を提示するのも一つの手です。
(5)Aくんへの関わり方のヒントを一緒に探る
Iさんは「外に連れ出したい」「放っておくのも不安」という両面の気持ちを持っています。COとしては、Aくんがどんな言葉やアプローチなら安心感を得られそうか、Iさんと一緒に考える時間を設けてもよいでしょう。

  • 「Aくんが自室から出てきたタイミングで、一言だけ ‘おはよう、元気にしてる?’ と声をかけてみる」

  • 「Aくんとの会話の長さは無理に伸ばそうとせず、短いやり取りでもできたら‘よし’とする」

CLが「これはちょっとできそう」と思う程度の小さな関わりを設定し、試してみた体験を次回共有してもらう流れをつくります。
(6)面接終盤のまとめと次回へのつなぎ

  • CO:「まずはIさんが心の余裕を少しずつ取り戻せるように、できそうなセルフケアや気分転換を考えてみましょうか。また次回までに試してみて、どうだったか教えていただければと思います。」

ポイント

  • セッションの最後に小さな宿題やテーマを提示し、次につなげていくのは効果的です。

  • ここで大切なのは、あくまでも「やってみませんか?」という提案型にとどめ、CL自身が「やってみよう」という気持ちになれるかどうかを尊重することです。

  • 「次回の面談までに無理なく挑戦してみて、もしできなかったらそのまま遠慮なく言ってくださいね」というようにCLのペースや状況を最優先できるメッセージを添えると、Iさんの負担感が軽減し、「やらなきゃいけない」という義務感も薄れます。


3. 次回以降への提案

  1. Iさんのセルフケア実践をフォローする

    • 「実際やってみて、気づいたことや感じたこと」を丁寧に聞き取り、そこからさらに具体策や応用を探っていきます。

    • うまくいったことは本人に「それは良かったですね」としっかり承認し、失敗や挫折のように感じる場面があっても、「それでも大丈夫」という受容を示してください。

  2. Aくんへの声かけやコミュニケーションの振り返り

    • 「最近Aくんがリビングに来たとき、Iさんはどんなふうに声をかけましたか? どんな反応がありましたか?」と問うて、状況を整理・分析します。

    • 成功体験を探して一緒に喜び、うまくいかなかったとしても意味づけを一緒に考え、次のチャレンジに結びつけます。

  3. 必要に応じて家族(夫)とのコミュニケーションも視野に入れる

    • Iさんと夫の意見が合わないとき、Iさんがどのように感じているか、その思いを引き出し、整理します。

    • 夫や家族との意見のすり合わせが必要だと感じた場合は、Iさんの意向を尊重しつつ、家族面談や教育機関との連携も検討していきます。

  4. “段階的なアプローチ”であることをIさんに再度共有する

    • 「すぐに学校へ行かせる」がゴールではなく、Aくんが少しずつ外との接点をつくれるようになるには時間がかかることが多いです。

    • 焦る気持ちがまた出てきたときに、「焦ってしまうのは当たり前かもしれませんが、そのときIさんはどんな気持ちが強いですか?」と、再度気持ちの整理をサポートしてください。


4. まとめ

  • 今回のCOの対応は、Iさんの感情を受容的に聴きながら、内省を深める方向へ導いている点が良いと感じます。

  • 一方で、Iさんの語りが停滞したり、抽象的な表現にとどまったりしそうなところでは、もう一段階深い感情の整理や具体的状況への掘り下げを誘導してみると、さらなる内省と気づきが得られやすくなります。

  • 「Iさんが安心して本音を話せる時間と空間を提供する」という来談者中心療法の基本を軸にしながら、必要に応じてカーカフのヘルピングモデル(特に感情面に焦点をあてる応答、具体策を一緒に考える応答)を柔軟に取り入れると良いでしょう。

Iさんの中で「セルフケアの重要性」への気づきが芽生え始めています。これを確かなものに育てながら、焦りや罪悪感を和らげ、Aくんとの関係性を少しずつ改善していくプロセスを根気強く支援していってください。
 
本資料をご覧いただき、誠にありがとうございます。

カウンセリングは、クライエントの言葉や感情に深く寄り添い、共に最善の道を模索するプロセスです。皆さまの学びと実践が、クライエントやその周囲に笑顔や希望を届ける礎となりますように。この資料をもとに生まれる新しい発見が、多くの人々の成長や変化につながることを心よりお祈り申し上げます。

【最後に】こちら、全文が無料ですので、ここで内容は終わりです。もし応援いただけるのであれば、文末で購入をお願いします。励みになります。

ここから先は

45字

¥ 500

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?