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介護離職者を減らそう、健康に生きよう #未来のためにできること
自分が健康でいることは、家族に贈る最高のギフトです。
超高齢化社会。
カッコいい生きざまと死にざま。
その両方を遺せる人が増えてほしい。
そうすれば、介護離職者は確実に減ります。
親の介護は誰もが通る道、と言いますが、
その道の「険しさ」次第で、介護離職者数、労働人口は変わります。
緩やかな道の介護を皆で目指す社会、を実現したいです。
私は、介護と仕事を両立しきれず、新卒より20年弱勤めていた会社を、認知症の伯母の介護に専念するために退職しました。
伯母の話をします。
伯母は、お酒と煙草が大好きな70代前半。
定年まで勤め上げた後、海外旅行を楽しみ、別荘で仲間と過ごす。
昭和を生き抜いたサラリーマンのセカンドライフ。
理想的な生活をしていました。
好きな事をやり尽くし、誰にも迷惑をかけずに、あっという間に死にたい。
そう思っていたはず。
しかし、現実はそう上手くいきませんでした。
伯母は、「血管性認知症」という認知症になりました。
認知症と聞いて、多くの方が思い浮かべるのは「アルツハイマー型認知症」で、「血管性認知症」は認知症全体の2割程度のようです。
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「アルツハイマー型認知症」は比較的緩やかなスピードで、認知機能が衰えていきます。
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一方で、「血管性認知症」は、脳卒中を繰り返すことで、身体機能の衰えと認知機能の衰えが一気に低下します。
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実際に、伯母は、図のような変化を、2カ月ごとに体感しました。
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1回目の脳梗塞で、視力を失います。
2回目の脳梗塞で、嚥下障害と歩行障害になります。
要介護1から要介護5になるまで、わずか半年。
基本的に寝たきり。
生きるためには、全介助が必要です。
高血圧、不整脈、飲酒、喫煙。
健康を度外視して、好き勝手に生きた伯母の完全な「自業自得」。
自業自得ですが、自分で責任を取れず、家族に負担をかける。
それが、介護の道の険しさとなり、大切な家族の時間を奪います。
介護の道を緩やかに。カッコいい生涯を全うする。
そのために健康を意識した日々の行動が何よりも大切。
今からのあなたの少しの努力が、平穏な日常と社会、そして家族を守れる。