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【現実回帰】育児で大迷走した「怒らない精神を手に入れたい」願望を捨てて、淡々と怒りをやりくりする日常へシフトチェンジした記録

33歳で待望の第一子を産み、35歳で二子を授かりました。幸せな家庭をおくれると夢見ていた現実とは一線を引き、私が一番子育てで悩んだ事。

それは「必要以上に怒ってしまう事」でした。
抑えても抑えても湧き上がる、「怒り」

毎日毎日、怒りを抑え込むのに必死で…
定期的に爆発し、自己嫌悪に陥っては、泣きながら必死にもがいてきました。

そんな自分が嫌で嫌で、「イライラしない人間になりたい」という願望を持つようになりました。

藁にもすがる思いで、インターネットを検索する毎日の中で、『引き寄せの法則』というものに出会いました。そこからSNSを通してスピリチュアル界に足をはこぶようになりました。

よく分からないけど、悟ったらなんでも許せて、イライラしない人間になれると思っていました。

そこから私はスピリチュアル界で、さまざまな実践をトライし始めました。他にもスピリチュアルに惹かれた理由はありましたが、導入の決定的な理由は、日常で怒らないために「悟りたい」という気持ちでした。

結果、私はスピリチュアル界では何にも得られず卒業。そこから独自のアンテナを頼りに、自分自身の怒りについて探求を始めました。

心理師でもカウンセラーでないけれど、私は自分なりに怒りの感情に向き合うコツを掴みました。

怒らない訳ではないです。
けっこう怒ります。
でもかなり良くなりました。

怒りについて私がやってきた事を忘備録として残しておこうと思います。


喜怒哀楽全てを受け入れる

まず、一番重要なことはこれでした。

「怒らない精神を手に入れたい」を卒業しなければなりません。

自分から湧き出る感情の否定は、自己否定と同じです。

喜怒哀楽は自分そのもの。怒りを厄介者だと追い払うことは、自分の存在の一部を消しているのと一緒です。ますば怒りの感情を認めるところから始めます。

これができてから、私は活火山から、休火山に変化しました。

それほど、自己受容の欠如は、心の中の怒りを活性化させるものであったのです。

自己受容が欠けることで、否定された感情、特に怒りが心の中で抑圧され、それが結果として内面的なストレスやフラストレーションを増幅していたのでした。


自分の性質を理解する

次に自分がどんな人間なのかをとことん理解しました。

自己診断にとどまりますが、私はASD・自閉症スペクトラム・アスペルガー症候群の傾向にあります。

こだわりが強くて、過集中。一人が好きで、自分の時間をこよなく愛します。一度にたくさんの事をこなす事が苦手で、ひとつひとつ処理していきます。

訓練次第で多少の変化はあるでしょうが、この性質は基本的に一生変わることはありません。性格は変わりますが、この性質は死ぬまでの付き合いになります。

「変えられるもの」と「変えられないもの」の区別をし、変えられない自分の性質を受け入れ、変えられる生活習慣や方法でフォローをしていく

という考え方で、軌道修正をしていきました。

私はたまたま医学的な分類を利用して自己理解を深めましたが、エニアグラムなどでも良いですし、とにかく自分の性質を知る事が重要でした。自分の事が分かると解決策が見つかります。


  • 私は一度に一つしか処理できないので、何かをやってる最中に声をかけられるとイライラしてしまいます。今じゃないとダメなのかを確認します。

  • 私は一人の時間がないとダメな人です。愛する我が子でも24時間365日一緒にいると気が狂います。自分の事がしたいので、どれくらいの時間が必要で、どう時間を作るか考えます。


自分の性質によるイライラの代表はこの2つでした。

怒りには必ず理由があり、建設的に、したたかに、方法や環境を整えることで解決します。

自分の精神が弱いからダメなんだという世界から、飛び出すことが重要でした。


抱えているものを把握して、自分の価値観の押し付けをやめた

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