pessimism

趣味といえるものが読書しかないことに気づいた会社員がとにかく何か書いてみようと思って始めました

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最近の記事

熱海にて

いつぞやの熱海旅行記。

    • 最近読んだ外国文学まとめ(図書館本)

       久々にまとめて外国文学を読んだので、短い感想を残しておきます。 消失の惑星 ジュリア・フィリップス  ロシアという国の仄暗さとカムチャッカ半島の閉塞感、女性の自由と移民としての自由。一冊通して鬱蒼としているが、最後の最後に小さな光が見える。 天使のいる廃墟 フリオ・ホセ・オルバドス  自死をテーマに置きながら軽いタッチで描かれる本書には、絵本のような趣きさえある。  人の死が孤独のなかにあらず、何気なく扉を開けるようなものであればいいのに。 夜の声 スティーヴン

      • MOSエキスパートの個人的落としあな

         写真がまったく関係のないビール飲み比べで申し訳ありません。  先日MOSエキスパートという試験を受けました。  IT系の事務職に就いてますが、べつに会社に取れとも言われてなければ給料があがるわけでもないです。暇なので取りました。ちなみにExcel。  MOS試験の各試験科目(Excel、Wordなど)には一般レベルと上級レベルがそれぞれあるようです。私は上級レベルであるところのエキスパートを受験しました。  普段からこの辺よく使っているのでいけそうだなと思い、エキスパ

        • A.B.C-Zという青春

           すっかり更新をサボっていたら、私の青春が終わっていた。  これはかつてジャニオタだった人間が、昔を懐古して好き勝手言っている記事なので、たしかなことやタメになる内容はひとつもありません。ちなみに私は少々途方に暮れていますが、発表を受けた翌日に長文の記事を書けるほどには元気です。  A.B.C-Zという、どこよりも華やかでどこよりもぱっとしないジャニーズのグループがあった。どこよりも華やかでどこよりもぱっとしない。この矛盾を上手く説明することはできない。なぜなら「どこよりも

          ふいにあらわれた鬱をどうしようもなく眺めていた

           無事5日連続投稿を達成したので、明日からは多少気楽に更新したいと思っている。今日の話はもっと先に書く予定だったが、他にネタが思いつかなかったので早々に自己紹介みたいなものを上げることになった。  ---  診断書の病名に大きく力強く字で「うつ病」と書かれているのを見たとき、私はいささか閉口した。そして思わず笑ってしまった。筆圧が強い。  「うつ病」という言葉は何かと便利そうだ。自分にはもともと「不安障害」という名前がついていたはずだが、症状も原因も時間の経過とともに変化

          ¥300

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          1Q84と、どこにも行けない人間のこと(しかたなく月を見る)

           この記事はこれから本書を読む方のために極力ネタバレを避けるが、話の筋で要となる部分について多少の言及を含むので注意願いたい。 ---  村上春樹『1Q84』を読みおえた今、自分が何処にいるかというと、多分どこにもいない。現実的に言えば自宅にいるが、そうだと思える確信がない。じゃあ1Q84年の月が二つ存在する世界にいるのかというと、決してそういうわけでもない。  物心がついた頃に(この言い回し、あまり好きではないが他に思いつかない)この世が自分のために作られた虚構なのでは

          1Q84と、どこにも行けない人間のこと(しかたなく月を見る)

          酒を飲みながらジェルネイルをする

           前回の記事の続き。読んでくださった方はありがとうございました。  まず簡単にセルフジェルネイルの手順だが、 爪の形を整える 甘皮を処理する 爪の表面をふき取る 塗る ライトで硬化する といったところだと思う。 爪の形を整える 甘皮を処理する  このあたりがめんどくさそうと思われそうだが、めんどうくさいです。やらなくていいなら省きたい。でも、やるとネイルの持ちがいいことを分かっているのでやる。やったほうが未来が明るい。  自分は大変ものぐさな人間なので、

          酒を飲みながらジェルネイルをする

          村上春樹

           読書が趣味といいながら、好きな作家やジャンルしか読もうとしないので決して読書家気取りはできない。何がおすすめかと訊ねられても、持ち駒が少ない。むしろ自分が人におすすめを訊ねることばかりだ。そうでもしないと読書の幅が一向に広がらない。  村上春樹もまた友人に勧められた作家の一人だが、食指が動いたのは今年に入ってからのこと。昔ノルウェイの森を読み「よくわからぬ」となった記憶を残したまま、なかなか手に取ろうという気になれずにいた。  春先、一人称単数の文庫本が書店の新刊コーナー

          村上春樹

          セルフジェルネイルのすすめ

           趣味といえるものが読書くらいしかない私が、最近たいそうな趣味を獲得した。セルフジェルネイル。これは目覚ましい一歩といえるだろう。  そもそもネイルサロンには一年ほど通っていたことがある。最初"ジェルネイル"さえ知らないままにサロンの予約をした私は、ポリッシュネイルをプロが丁寧に塗ってくれるのだと思っていた(無知にも程がある)。LEDライトに当てるとジェルが硬化して……とネイリストの親切な説明に、へえ、と気の抜けた相槌を打ちながらも、小さな自分の指先がキャンバスになっていく

          セルフジェルネイルのすすめ