今日は3分電話の日
公衆電話AとB:公衆電話の妖精
公衆電話A:君、大丈夫だったかい?
公衆電話B:うん、ありがとう、君のほうはどうだい?
A:こっちは問題ないよ。久しぶりに仕事が忙しくなったけれど。
B:ああ、そうだね、それは僕も同じだよ。
こっちはこれからもっとさ。
A:大変そうだ、助けに行けたらいいのに。
あの日、君は何をしてたの?
B:僕はさ、3分クッキングを見ていたよ。
それで、3分で食事が作れたらイイなとか思ってた。
A:本当にそうだ。3分でできるのって言ったら、カップ麺くらいだもん。
けれど、あの3分って、永遠?と思うくらい長く感じる。
B:そーだね、不思議だ。それにしてもたった3分、ユルトラマンが
怪獣と戦っているうちに国会議事堂、東京タワーと次々に
壊されちゃって首都壊滅だなんて、怪獣以上の被害。悪夢の3分だったな。
それでもって、ユルトラマンはユルトラの星に帰っちゃった。
がれきの処理とかしないでさ。
無責任だよ。
A:まあ、まあ、その範囲がユルトラの仕事なら仕方ない。
ラブラブのことはラブラブで始末するしかないかも。
B:暗い話ばっかで嫌気がさすよ。そう言えばさ、ピンクちゃんは元気かな?
また彼女のHな話が聞きたいね。
A:どうしているのかね彼女。風の便りにまだ現役って
聞いたけど、本当のことかは分からないよ。
彼女さ、特殊簡易なんて言われて軽く見られてかわいそうだった。
B:そんなこと言ったって、親元が違うんだから仕方ないさ。
僕たちは緊急時に使命を果たす役割があるけど、彼女は
遊びの延長でお気楽ピンクだろ。時代が生んだ歪みたいなもの。
A:だからって、同じモノ同士、親が違うだけなのに粗末に扱われて、
それでも仕事はサボらずしてたじゃないか。
B:オヤ、君、もしや…怪しい。やばいな、もう3分だよ。楽しい時間はすぐに過ぎるね。
また、ピンクちゃんの消息でも聞いたら教えてくれよ。
こっちだって、そのうちすぐに暇になるから。
A:チェッ、つまらない。君と話しているのが一番の楽しみなのに。
ああ、緊急用にだけいる僕らこそいなくなったら世界は平和なんだろうさ。
B:そんな悲しい事、言ってくれるなよ。
明るくサヨナラしたいじゃないか。