癒|空っぽの日
先程、ダチョウのお話をしたばかりだけれど
調子がいいのでもう一本。
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わたしは今日、空っぽの一日を過ごしました。
ベランダにシートを広げ
ただただサンドイッチを頬張る。
クッションをかき集めてきて
積み重ね、グデンと横になる。
風はそよそよと吹き、
ベランダの外から時々聞こえる
人の声、車の音。
ああ心地いい。
わたしはこういう空っぽな時間を
こよなく愛しています。
きっと、世で称賛されるのは
コツコツと努力を積み重ね
休みなく働き
あちこち飛び回り
実績を残している人でしょう。
そういう人に、大層憧れる。
努力出来る人は本当にカッコイイと思う。
だけれども、わたしはどうも
この空っぽの時間が愛おしくてたまらないのです。
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何かをしてないといけない世の中なの?
常々考えてしまいます。
わたしは文を書いたり、
絵を描いたりすることが好きでやっています。
それと同じくらい、
ゆっくりのんびりと
時間を過ごすことが好きです。
わたしの重きは
お金稼ぎや有名になることよりも、
如何に
自由気ままにやりたいことをして
ゆらゆらのんびり暮らせるか。
そこにあるのではないかと思います。
(欲張りを言えば、お金持ちにはなりたいです)
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好きなことは何ですか?
今は、好きなことを
お仕事にできる時代だと思います。
それと同時に、
何か特別に好きなことが
なくてはいけないような、
好きなことがあるなら
それを生業にしなきゃいけないような、
そんな気持ちになる時代にも思えます。
でも別に
平日はせっせと仕事をして、
休みの日にとっておきの卵をお取り寄せして
贅沢な卵ご飯を食べるのが
何よりの楽しみな人がいたとしたら
その人はとっても幸せではないか、
そう思うのです。
何かに特化してないといけないなんて、
そんなことないのにね。
忘れちゃうんだ。私たちは。
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生きているって、なんでもいい。
生きてるって
何もしなくてもいい、と思います。
ただ、何もしなさすぎて
つまらなくなったり
苦しい思いをするのは嫌なので
そこは回避したいところだけれど。
わたしが
心軽やかに、スキップをして生きられたら
本当はそれが何よりで。
欲しいならば、
お金のために頑張ればいいし、
有名になるために頑張ればいい。
家族の幸せを最優先にしてもいい。
ただし、しんどくなったら辞めてもいい。
甘いよね。
甘い考えだ、きっと。
でもわたしは
それでもいいんじゃないかなあと思う。
わたしの人生は、
ただただスキップしていたいなあと思うんです。
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空っぽってこわいけど。
時々心が空っぽになる。
ポッカリと穴が空いて、不安になる。
わたしには何もないように感じる。
こわいけど、
ちゃんと生きていて
自由に過ごしている。
無いものもたくさんある。
でも、あるものもたくさんある。
忘れないでいよう。
わたしが心地いいと思うことを。
ゆらゆら揺蕩うように
生きていたいということを。
焦らないでね、大丈夫だから。
また疲れたら、空っぽの日を用意して
特別な空っぽな時間を過ごそう。
わたしを癒してあげよう。
そうやって、生きてゆこうと思います。