シングルマザーの読書ノート 7月 中編
21日に近畿地方の梅雨明け宣言が出ました。
きのうも今日も、灼熱の太陽がギラギラ。
10分も歩けば、汗が滝のように流れてきます。
夏休みというのに、外で遊ぶ子供の姿は無し。
今や、出欠カードを首からぶら下げてラジオ体操へ向う子供や、虫かごと網を持った子供は、絶滅危惧種となってしまったのですね…。
すでに夏バテ気味の私は、本を読むスピードも落ちまくり、今日は2冊だけの紹介となりますが、お付き合い頂けると嬉しいです。
①「赤と青のガウン」 彬子女王著
皇室には特に関心がなかった私ですが、オックスフォード留学記というサブタイトルに引き寄せられ購入しました。(正直なところ、文庫本で1320円というのは、ちょっと高いなぁ~と思いつつ…)
皇族としての立場上、何でもかんでも自由に書けるはずはなく、色々、制約のある中だったと想像しますが、飾らない気持ちが率直に、時にユーモアを交えながら、丁寧に綴られていました。
彬子様の並々ならぬ努力と探究心に、ただただ、深く敬意を表すばかりです。
この本のおかげで、皇室の見方も変わりました。
②「母の最終講義」
最相 葉月 著
皆さんは、最相さんの「絶対音感」 という本を読まれたことがあるでしょうか?
私にとっては、神本とも言える宝物のような本です。
音楽の天才や才能、聴覚の不思議について関心のある方は、ぜひ一度お読み下さい。
価値ある優れたノンフィクション作品、絶対オススメです!!
「絶対音感」の次に読んだのが、「セラピスト」 。
こちらは精神医療のノンフィクションで、これも面白かった。
で、3冊目がこのエッセイ集「母の最終講義」です。
脳血管性の若年認知症を発症した母親の三十年にわたる介護、癌を患い余命宣告を受けた父親…。
「介護とそれに伴う諸問題で心身共に限界だった時期もあるが、不思議なことに最近は、母が身をもって私を鍛えてくれていると思えるようになった。」(本文より)
きれいごとでは済まされない家族の介護。日々、試行錯誤しながらも自分を見失うことなく、前向きに生きていく姿に、心強いエールをもらった気がしています。
間違いなくこの本も、私の宝物の一冊となることでしょう。
本の装幀も、シンプルだけどセンスが光って素敵です。
連日、気温36度、37度が当たり前のようになっていますが、どうかくれぐれも体調崩されませんように、ご自愛下さい。
では、今日はこの辺で…。お元気で。
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