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座り仕事で健康を害するプロセスの一つ?
バスケットボールでは、股関節を屈曲して太ももの裏の筋肉やお尻の筋肉を張っておき、いきなり急加速する、という動きが効率的だと言われています。
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教えを忠実にまもり、前傾姿勢で、いつでも飛び出せるように構えて試合に臨んだところ、太ももの裏の筋肉(半膜様筋、半腱様筋)の付着部に痛みがあり、軽い肉離れが生じました。
なぜこんなところに?理学療法士に聞くと、よくここは癒着していて、肉離れを起こすとのことでした。
なかなか治らず、少しバスケの練習をしたり、急いで階段を駆け上がったりすると、再発しました。急いで階段を駆け上がると太ももの裏の筋肉をかなり使います。
そこで、使わないようにして、数ヶ月経ちましたが、それでも痛みは続いています。
ある時気づきました。
仕事をしていると時間を忘れて何時間も続けていることが結構あります。その時無意識に足を組んで座っていて、特に硬い椅子だと痛いところをずっと圧迫していることになります。
また、このとき足を投げ出したようになるので、太ももの裏の筋肉の付着部がかなり引っ張られるわけです。
引っ張られたところに持続的な圧迫がピンポイントで加わると、損傷して炎症が起こり、炎症の治癒過程で引っ付き(癒着)ができている可能性があります。
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これがわかってから、立っている時は、半膜様筋、半腱様筋は全く引っ張られないので、スタンディングデスクで作業するようにして、足をくまないようにしてみました。(足を組むと骨盤と大腿骨が安定化するので悪いわけではないですが)
徐々に回復してきました。
全体で9ヶ月はかかっています。
つまり、座り仕事が原因のケガで、座り仕事を続けていると治りにくく、後になってようやく気づいた、というところですね。
座り姿勢がいかに健康に悪いか、というのはよく取り沙汰されますが、実際のメカニズムはこのようなポイントポイントでの筋肉や腱の異常が増えてくるから、というのが一つの理由かもしれませんね。