見出し画像

自分のニオイって自分ではわからない


わたし臭いかも?
心配ないよ
必ず良くなる

はじめに

この記事を開いてもらって嬉しいです。

この話はわたしのこと。
10才から今までの27年間の経験。

そして化粧品や医薬品の資格を取ることで得た、専門的な知識から、成分の効果を紹介しています。

汗が多いことや、ニオイに悩んでいるすべての人に届いてほしい。

ニオイのはじまり

自分がワキガ体質だと気がついたのは
10才の頃。

ちょうど初潮がきて、
体が女性らしく成長しはじめたあたり。

なんだか服がくさい
洗ってあるのに汗をかくとクサくなる。足もにおうタイプ。

ある日、母に「試しにコレをつけてみようか、インドのクリームよ」といわれてベタベタの白い謎クリームをワキと足に塗られた。
どこから手に入れたのかは、わからないけどどうやら高そうだ。

塗るとベビーパウダーのような
やさしい香りがして良いのだけど
ぬった部分は紙粘土でも貼り付けているんじゃないかと思うほど真っ白。

それを塗った手も真っ白になり、洗っても取れないので、ティッシュで何度も何度もふいた。

そのまま服を着るので、服にも白いのがついて汚れるし、こすれてだんだんクリームが取れてしまう。

とてもじゃないけど続けられなかった。


市販のデオドラント

その後も、こんなの売ってたよと母がワキにスプレーするタイプのを買ってきた。
つけた瞬間は冷たくて気持ちいいから、毎日学校へ行く前につけていた。

でも、ほんのちょっとの汗が出るだけで、カレーのような刺激臭がする。

この頃は気がついてなかったけど、ニオイだけじゃなく多汗症もあった。

スプレーしたときに、肌がサラっとするだけで、わたしの多すぎる汗には全く太刀打ちできなかった。

制汗スプレーは、
有効成分としては殺菌作用と、
汗が出にくくなる塩化アルミニウムを弱めたものがだいたい配合されている。

ニオイが拡散しないように、なるべくワキを閉じて行動し、服で密閉して、汗をかきたくないから運動もあまりせず過ごした。

(その対処法は逆効果なんだよ、当時のわたしに教えてあげたい!)
→なるべく通気性は良くしたほうが良い


誰かがヒソヒソ話していると、わたしの汗や臭いのことを言われているような気持ちになって、人とのコミュニケーションもどんどん消極的になった。

ムダに意地はる中学生

中学生になって、なるべく汗をかかないようにしつつ、すぐにボディシートで拭いたりしてケアしていた。

ある日、父が「この半透明のストーンがいいんだよ〜」と言ってワキに何か石のようなものを塗っていた。

そう。父もワキガだった。

わたしも借りて塗ってみたこともある。
たしかに効果があって、一日中サラサラだった。

ただ、なんとなく父のワキに塗ったものを共有して自分のワキに塗るというのが、思春期の女子中学生としてはイヤで
やめてしまったのだと思う。

ストーンのデオドラントは、天然のアルム石が原料。
アルム石はヨーロッパで採掘されるミョウバンの結晶。
ミョウバンは肌をひきしめて汗を出にくくさせる。

https://amzn.asia/d/ihmZVmq

やっと時代が悩みに追いついてきた

高校生のころ、薬局でリフレアというクリームを発見した。
試しに買って使ってみたところ、
効果があると実感!!

しかも柔らかくてすぐ乾くから塗りやすい!白くもならないから、着替えのときもまわりにバレない!

時間が経つと、ワキガとは違う、部屋干し臭のような妙なニオイがしてくる、というまた別の問題はあったけれど、気持ち的にはかなり軽くなった。

でも、汗が多いことは変わらない。
制服に汗の塩で、白いシミができるし、
夏は朝礼で外に10分もいると、スカートの中の太ももやひざ裏は常に汗が流れていた。

なぜ他の人が、スカートの中に汗をかかないのか不思議だった。

当時、習い事でフルートをやっていたが、発表会で舞台に立ったとき、
スポットライトの熱の暑さと、緊張からくる発汗で手がとんでもなくヌルヌルになり、演奏中に楽器がすべって何度も落ちそうになった。
まるでヌルっと逃げるウナギを捕まえながら演奏するような大変さだった。

成長とともに、
だんだん汗の多さが前より増えてきたようで、普通に生活するのか大変になった。

テストでもうっかり紙の上に手を置いて塗れると、もうシャーペンでは書けなくなる。
最小限の指先のちからだけで紙を押さえて書くのもけっこう疲れる。

リフレアは、主に臭いの元になるコリネバクテリウム属菌を殺菌することでニオイを防ぐ。

リフレアのホームページより

ワキガの友達


同じクラスにひとり、絶対ワキガな女の子がいた。
裏でヒソヒソされ、同じ部屋に入ってくるとさりげなく避けられたりしていた。

わたしの知っている商品を教えてあげたかったけど、本人が自分の臭いのことを気にしていないか、もしくは気づいてないか、指摘すると傷つけてしまうのでは、と余計なことを考えて結局見てみるふりをしていた。

ここで重要なことは、ニオイは慣れると感じなくなるということだ。

特に、自分自身の臭いは常にかいでいるから自覚できない。

慣れると感じなくなるのはワキガだけじゃなく、香水などのいい香りもそう。

たまにいる"絶対香水つけすぎでしょ!"っと誰もが思うほど強く香らせてる人は、きっと鼻が麻痺しちゃってる。

自覚できないのは本当に怖い。

念のため、できれば家族や、気を使わずなんでも話せる人に、「本当のことを言ってほしいんだけど、わたしクサイときある?」と聞いてみてほしい。

スマホのおかげで

大学生になり、スマホを持ったことで
色々な悩みを解決しやすくなったように思う。

皮膚科で、ワキガの手術ができるらしいこともスマホで調べて知った。


ワキガの原因は、汗を出す機能のひとつアポクリン汗腺からでる汗が人より多いことがある。
アポクリン腺から出る汗は、タンパク質や脂質、糖質、アンモニア、鉄などを含んでいてきついニオイになりやすい。

手術はワキに切り込みをいれ、そのアポクリン汗腺そのものを物理的に除去するというもの。

シンプルに怖い。

それをやれば悩みが解決するかも!と期待はしたけど、
術後治るまで腕を固定しなきゃならないとか、料金が高いことや感染症のリスクなどであきらめた。

ボトックス注射も考えたが、効果の期間が短いわりに高額だったので見送った。

今ではワキガの人には愛用者も多いと思うけど、デオナチュレをこの頃から使い出した。

はじめて使ったとき、これは何かに似てるなーと感じて、小学生の頃に母が買ってきたインドの謎クリームを思い出した。
デオナチュレのほうが、白残りしないし、伸びも良くかなり使いやすく気に入って、ここから数年間使っていた。

デオナチュレの有効成分は焼ミョウバン。肌をひきしめて汗を減らす。
クリームタイプ、ストーンタイプが定番。パウダータイプは粉で入っていて、パフで体につける。もしかしたら上記と併用するといいのかもしれない。

これまでワキガ対策としてお金もかけて、手に入る商品はほぼ使ってみたと思う。
生まれつきワキがくさくない人と比べたら、その労力と費用は全くとんでもない。

かなりのハンディーを背負って生きている。
しかもそれを他人に知られたくないわけで、悩みを打ち明けることもできない。


こんなに色々試してきたのに、どうして納得できるアイテムがないのか。

企業が商品を売り続けるために、あえて効くものは出さないのだろうか。

そんな疑念を抱いていた。

社会人になり、その答えを知ることになる。

改善できる
唯一のアイテムに出会う

なにかのサイトを読んで、塩化アルミニウム配合の商品なら効果があるらしいことがわかった。

その塩化アルミニウムが入っている商品はデトランスαという名前で売っていた。

でもそれは当時、日本ではドラッグストアなどでは買えず、サイトで定期購入することで手に入るものだった。

1つ5000円と高額で、しかも海外製品だからか容器の密閉が甘かったのか、ただ保管しているだけでも蒸発してしまう!!

一度、それを持って飛行機で沖縄に行ったことがあったが、ホテルについてスーツケースを開けると中身が全てカラになっていたことがあった。

空気圧の影響でどんどん漏れてしまったみたいだった。

その後、旅行に持って行く際は、ラップでグルグル巻きにしたものを、ジップロックに密閉して厳重に持ち運んだ。


結局、普通に使っていても1ヶ月もたないので何本もまとめ買うという散財のループにハマってしまった。

ただ、効果は抜群だった。人生に革命が起こった!


乾いたことのないわたしの脇の下が、サラッサラになった。
足の裏にもつけてみた。サラサラすぎて、はじめてフローリングですべって転びそうになった。

強い薬品のため、副作用でピリピリと痛痒くなったり、変なブツブツができたこともある。
足の裏は、皮がむけやすくなったような気もする。

痛みや発疹があるときは使うのをやめるべき。

ただ、
わたしは汗から解放され、汗染みやニオイを気にする必要が全くない生活が快適すぎたので、
自己判断で、水を少し肌に馴染ませてからつけたり、ピリピリしたらすぐ洗うなどの対処法でなんとか使用を続けていた。

つけはじめてから数ヶ月たつと、どんどん汗の出る穴が塞がってくることで、つける回数を減らせるようになってきた。

塩化アルミニウムは、汗が出てくる穴を物理的にフタをするように塞ぐことで、汗がでないようになる。

2日に1回、3日に1回とケアする間隔をあけても大丈夫になっていった。

蒸れや肌荒れからも解放され、真夏でもワキだけはサラサラ!
もう本当に、普通の汗の人はなんて楽なんだ!と毎日感動した。
汗をかかなければ、もちろんニオイもしない。

ひとつ気になるのは、代償性発汗だいしょうせいはっかんと言って、ある部分の汗を止めると、別の部分の汗が増えることがあるというもの。

汗をとめてもだいたいは尿から出るから大丈夫らしいのだが、わたしの場合は、背中と胸の汗が極端に増えた。

背中は乾きやすい服を着ることでなんとかなったが、胸はどうしてもブラをつけているので乾きにくい。

わたしの胸の汗は、ポップコーンのようなニオイがして、それがブラジャーに染みついて取れなくなってしまった。

夏などは、胸の真ん中あたりにも少しつけてみたりして、いろいろ試している。


先ほど少し書いた、世にある商品に納得できない理由。
それはその業界の人には当たり前のことかもしれないが、わたしにとって、驚きの事実だった。

大人になり、ボディケアや化粧品の販売職に就いた。研修で肌のことや化粧品の役割、伝え方を勉強したときのこと。

化粧品はそもそも''効く"という言葉を使ってはいけないと、薬機法で決められているのだそう。

あくまでそれを使うことで、美しく見せるためのもの。もしくは日焼け止めのように予防するもの。

つまり薬ではないので、何かを治すとか改善するためのものではないということ。

これを知ったとき絶句した。
今まであれこれ試してきた商品はもともと、危険のないように成分を調整されたものだったのかと。

どおりで満足できないはずだ。

さらなる衝撃!


デトランスα(塩化アルミニウム配合)をつけはじめて10年ほどたったころ、
ちょうどコロナが流行り、マスク生活となったことをきっかけに顔のシミをレーザーで取りたくなり、地元の皮膚科に行った。

普段、医者にかかるとすれば内科か歯医者しか行かないため皮膚科はほぼ初めて。

そこで見つけた。

壁に控えめに貼ってある紙。

塩化アルミニウムあります。1,100


え、1,100円!?
見間違いかと思い、紙を凝視!

しかも受診ですぐ買えるとのこと。
ソッコーでその日に買った。

100ml入りの容器で渡されて、その中身を自分で用意したスプレーボトルに移し替えて使ってる。
今まで40mlで大容量と宣伝している商品を使っていたから、こんなにたくさん入ってて便利〜と思った。

肌の副作用は、たまにピリピリするけど、今までの対処法で問題ない。


そういえば、これは医者に言われてはじめて知ったことだけど、

塩化アルミニウムはあまり光にあててはいけないのだそう。
キッチン用の銀のアルミホイルに包むとか、冷蔵庫保管がいいのだとか。

結果として
皮膚科で1,1,00円で買った塩化アルミニウムをだいたい2日に1回の使用で1年以上もっている。最強のコスパだ。

つまり、わたしは

これまでさんざんドラッグストアや通販でワキガの対策アイテムを購入してきたけれども、さっさと最初から皮膚科に相談していれば良かったということ。


結論

ワキガ、多汗症かもと思う人は、とにかくまず皮膚科へ相談すること!


本当に、あたりまえというか、そんなことかよと思うかもしれない。

でも、意外と自分でなんとかしようとして医者にいかない人は多いような気がする。

なんでもかんでも医者に行けばいいというわけではない。

でも、

皮膚科に行くだけで、膨大な時間と費用をかけずに済むのは事実だ。


ひとりでも多く、ニオイと汗の悩みを改善できるきっかけになれば嬉しい。



ここまで読んでくださって、ありがとうございます!
汗とニオイのことを忘れたことは1日もなく生きてきたわたしの経験をまとめてみました。
体質によって、効くアイテムは変わってくると思います。

わたしより汗の少ない人はミョウバンが主成分でも大丈夫かもしれないし、
大汗さんは手術やボトックスが必要になるかもしれない。

体に合ったアイテムをぜひ早くみつけて、悩みのないハッピーな暮らしを手に入れましょう!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?