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【読書記録】国道沿いで、だいじょうぶ100回

おすすめ度 ★★★★★

岸田奈美さんの新刊。既刊本は全部読んでるけど、ベストに入るくらい面白かった。一個前のがこちら↓

タイトル「国道沿いで、だいじょうぶ100回」の意味がわかると泣いちゃうやつ。笑いながら泣いちゃう。
こんなん、、、もう親やってたらたまらんよ、そらもう。関西弁ってあったかいなぁ、ずるいなぁ。思わずこっちもエセ関西弁になってしまうやがな。
大体、こんなぱっと見で内容が全然読めないタイトルをつけるところもすごいよね。
面白さも感動も涙もなんもなさそうな「国道」を本のタイトルにしちゃうなんて、常人にできることじゃない。

「国道沿いで、だいじょうぶ100回」を含む「手紙のようなもの」の章は、全部涙腺の蛇口をぶっ壊してくる作品で、いわゆる感動の押し売りが苦手な私も、こんなもん泣いてまうやろー!であった。
泣かせたろとか感動させたろみたいなチンケなことはさておいて、伝えたいことがドンと来る感じ。


そして、やはり笑える。どうしてこんな珍事に塗れてるんだこの人の生活は。
とりあえず読んだあと「岸田奈美 病院 バー」「岸田奈美 ゲーム」で検索すること間違いなし。


既刊本もとてもいいんだけど、本作は笑いとじんわりのバランスがとても好みだった。
トップスピード疾走感マックス、読み出したら止まらない笑いの中に、ズドンと飛び込むあったか〜い話。あれ?私…心が優しくなってる……?!
毎回おんなじなんだけど、毎回新鮮で楽しめる。いや〜ほんといいな〜好き。好きしかいってないな。

noteがベースのエッセイなので、noteを有料購読している人はそっちでも読めるのかも。
私は本派。挿絵も可愛い。(ご本人が描いてる)


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