やっぱりアジサイは可愛くていいな
国境が花で囲まれている国 モナコの故グレース公妃は私の大好きな女性の一人です。気品があって美しい女性ですが何か悲しげではかない表情もあって、花のような人でした。ドラマチックな一生は彼女らしいともいえるでしょう。
公妃の押し花は有名です。若くしてドライブ中に脳梗塞を発症。帰らぬ人となりましたが、残された作品は彼女そのものです。
「花への愛が、数えきれないくらい私の扉を開いてくれた。」と自署「モナコ公国グレース公妃の花の本」に綴られています。
アジサイは彼女のお気に入りの花だったそうです。野の花を愛しその作品は彼女の人柄を表しているかのように可憐な中に強さを感じるものでした。
六甲山はアジサイの花が有名です。アジサイの生育に適した土壌の排水の良さや海に近い海風による湿度が高めであることなど…。また酸性土があの美しいすんだ青色に発色させるそうです。六甲山ブルーと言われています。
昭和のわが家の庭にもそのきれいな青色のアジサイが見事に咲いていました。挿し木をしたアジサイは一時は庭中に咲いていました。縁側から雨に濡れたその花を見るのが好きでした。
雨によく似合う花というイメージです。葉っぱにカタツムリ。なんと絵に描いたような風景です。
三宮などの市街地では晴れていても北野は雨が降っていたり、もやのかかることがよくあります。
朝の散歩でもアジサイを見ると思い出します。小学生のころ押し花にして、大好きな花の図鑑にはさんだこと。乾ききらないうちに挟んだのでちじんでしまったこと。
いつも身近にある花なのに咲くといつまでも見ていたくなります。
今朝もたくさんのアジサイ、いろんな種類を見ながら歩きました。
小さな花の集まりみたいに見えますが、花びらみたいに見える部分は「がく」
特に好きなガクアジサイは中心に小さな蕾のような部分が「真花」
本当の花だそうです。
一番最初にやって来た柴犬のアルはその下でよく昼寝をしていました。ガクアジサイを見ると思い出します。柴らしい性質で家族以外は触らせませんでした。
人懐っこくてすぐにお腹を見せるニケとは正反対でしたが、彼も私たち家族が大変なとき寄り添ってくれました。「長生きして、娘が大学に行くまでいてね!」と無理なお願いをしました。
なんと19歳の大往生。これを書いている目頭はすでに熱くなってます。我が家にとって柴たちは掛け替えのない家族です。
今日もいい日にしましょう!