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なににでもはじめの一歩

朝から能登半島の被災状況が流れています。
自然はもちろん、長年住んでいた愛着のある自宅の姿、
順番に炊き出しを待つ人。いろんな状況を受け入れなくてはならない苦しさをお察しいたします。

私たちも同じような気持ちになったあの阪神淡路大震災。
近くの小川に毎日水を汲みに行き、近くの炊き出し場所に並んで温かいおうどんを頂いたときのホッとした気持ち。
これから生活はどうなるのだろうと子供と三人の将来、不安でした。

当時3年前に逝った主人の位牌をいつも身近に、又何時地震が起こるかわからない恐怖はダイニングテーブルの下で寝ることで三人が片寄あっての日々でした。

「頑張って!」とは言えません。
心も体も被災された方は戦っておられます。

先日水道が通った!と言うニュースを見ました。「嬉しいですよねえ。」蛇口からほとばしる水道水を両手に受けた時、はじめの一歩が始まったと実感しました。

それから、電気、最後がガス。
ひとつずつの復活は気持ちを上げてくれます。
いつの間にか位牌をテーブルの上に置いたままになっていて、
「いかんいかん!」と思いながらも、なぜか元気になった証拠と思ったものです。

今はすっかり普通の生活が出来ています。
同じものはもう戻らなくても新しいものが入れ替わることで新しい生活が始まります。

来週抜糸となるそうです。「えっもうですか?」と聞いてもそれは至極自然なことと言わんばかりの若い医師。何人も診てきた経験から来るのでしょう。

いろんなことにはじめの一歩があります。
希望と言う言葉は自分の心の中から自分で取り出すもの!
必ず「あの時は大変だったねえ。」と言える日が来ます。

今日は暖かな日になりました。

3か所回っていた公園も退院後最初の日は一番近いところでニケは素直に帰ります。
今日はちょっと遠いところまで。ゆっくり振り返るニケに小さくありがとう!と言いました。

「さあ春には何ができるかなあ?」と早くも楽しみになってきました。
とりあえず今日もいい日にしましょう!



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