今を作っているのは過去
きれいごとではすまない人生。こんなはずではなかったという出来事は偶然ではなく必然だから起こったことです。
思い方ひとつで、いい人生だったと思えるものです。
それは感謝であったり、人を恨まないことで苦しかったことも相殺できます。
たとえばあの時受験に失敗したから、就職試験に受からなかったから、違う世界が広がって自分らしい今があると思えるかだとか、あの時フラれたから今この人に会えて幸せになれた!
「戻ることが出来るとしたらいつの時代に?」という質問をされた時、高校時代、大学時代…。多くは学生時代という答えです。
社会人になって、いいことなんか一度もなかったという人の多いこと。失恋して、落ち込んだ経験や、上司のパワハラ、セクハラ。職場での人間関係と数えたらきりがないと言います。
大恋愛の末、家族になっても山あり谷あり嵐あり。でも必ず良かったと思ったこともたくさんあったはず。
私たちの祖父母や両親は戦争を経験して、生きるか死ぬかの修羅場をかいくぐってきました。言葉では言い尽くせない苦労があったと思います。
昔のことを話す時、なぜか苦しかったことを楽しそうに話すのが不思議でした。子供を失い、兄弟姉妹も。家も焼かれたのに、何か懐かしんでいる様子は、今が幸せであるからこその感情なのかもしれません。
みんな最後を迎えた時、周りに感謝して逝きました。私もそうありたい!
「ありがとう!」と言って目を閉じたいものです。
それなのに現代に生きる私たちの不平不満はどこから来るのでしょうか。私は戻るとしたら…。やっぱり今がいいです。もうどの時代にも帰りたくない。一期一会は一生に一度限りの出会い。出会いがあれば必ず別れがある。それを分かっているのに永遠でありたいと思う傲慢さ。
その時間が長いものであっても短いものであっても貴重な1ページに変わりはありません。…。
タラレバの人生。そこは蜃気楼のようにあやふや。せっかく自分の足て歩いてきたそれさえもなしにしたいと願う。
その時、意のままにならなくてもその積み重ね、何度も失敗して、経験値を積んで、それがみんなその人の体の中で、新しい細胞となり今があると思えるのです。
良かったこと、不幸なこと、嬉しかったこと、悲しかったこと。それぞれが混ざり合った時、その人の色、人格として現れる。今生きてきてよかったと思える過去が無駄でなかったと言えることだと思います。
笑って流せる。同じことが起こっても人それぞれ捉え方が違います。失敗談を面白おかしく言える人は人気があります。みんな同じような悩みを抱えて、暮らしているのですから、「なあんだ時が解決してくれるんだ!」と安心できるいいヒントになります。
今日もいい日にしましょう!
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