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残食に抵抗感をもってほしい

経済大国である日本に、飢餓があるだなんて信じられないかもしれませんが、2016年の統計では、「食料不足」つまり飢餓が原因で死亡した日本人が15人いるとなっています。「飢餓」とまではいえなくても、「食料不足を経験したことがある」という人は少なくないそうです。

少し話をさかのぼって、第二次世界大戦の話。
第二次世界大戦で死亡した日本軍人などは230万人と推定されています。ある学者の研究によると、そのうちの127万人は、餓死だそうです。
つまり、日本軍の戦死者は、戦闘死よりも餓死のほうが多かったということになります。
この話にも驚かされます。

さて、現代の日本の飢餓事情。私が毎日接している小学生にとっては、対岸の火事のごとく、飢餓で人が死んでいる世界なんて想像ができないところです。
給食は、当たり前のように残ってしまいます。完食を目指すご時世でもないので、強制はしません。

ただ、盛り付けられたものを調整して(減らして)でも、「この分は食べるぞ」と意思決定して箸をつけるようにさせています。

それは、「残食への抵抗感」をもってほしいからです。
作った人への感謝の心。食べたくても食べられない子どもたちが世界にはいること。見えない人への気持ちを想像し、「まずは自分が残さず食べる」という食のありがたみの意識をもってほしいと思っています。

そんなことが、SDGsが掲げる「2 飢餓をゼロに」につながるのか!?と石を投げられそうな気がしますが、2030年まで残り7年。価格高騰の波が押し寄せる中、予測困難な時代を生きぬく子どもたちに、食を含め、ものを粗末にすることへの抵抗感は、大事ではないかと思います。

「mottaina」が一時期世界的にキーワードとして広まった時期があったように感じます。

勿体ない精神で、未来を動かせる何かがあるような気がします。
大きなことはできません。

ただ。。。

自分できる小さな取り組みは続けていきたいと思います。
持続可能がやっぱり大事です。

ラッパぼうず@三浦真司




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