10月28日/音楽とは違う創造性が言語にはある
"言語の形成史をたどれば、そこにはつねに、
言語を創造的に改革した人物が見いだされるはずです。
例えばルターの存在なしには現在のドイツ語はありません。
イタリア語の場合にはダンテです。
彼はイタリア語に本当に多くの影響を与えました。
個々の偉大な芸術家のみが、
言語に新たな姿を与えることができるのです。
言語の知恵そのものは、音楽的要素と
同等に扱うことのできない世界なのです。
それでは、音楽的要素を取り去ったところに
現れるこの独特の世界は、いったいどのようなものなのでしょうか？
皆さんもご存知のように、言語は母音と子音から成り立っています。
皆さんは
「それは音楽も同じではないか？
音楽にもそれに該当する響きがあるのではないか？」
と言われるかもしれません。
しかし、両者は同じではありません。
音楽的な要素では不可能なことも、
母音や子音 などの言語的な要素では可能なのです。"
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