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2023年6月27日 23:34
大切な友人の誕生会の帰り、音楽を聴かずに歩いた。小学3年生のころには音楽プレーヤーを持って、どこに行くにもイヤホンあるいはヘッドホンをつけていた。音楽なしに歩くのは自分にとって、心もとなく、退屈で、不愉快である。音楽を聴いている間は、自信がつき、楽しく、豊かである。そのような考えで生活していた。ある日、”明らかに音楽を消費している”という感覚を覚えた。「ある日」とは言ったが、実際にはアナロ
2022年10月19日 01:38
10年後に、上井草の景色が好きだと思った。なぜなのか考えてみた。上井草には10年住んだ。小学6年生から社会人1年目まで。そしてその間、上井草は別に好きではなかった。それは、ほぼポテト屋のマクドナルドが高校生の時に前触れもなく閉店したことや、駅に対岸ホームへ渡る歩道橋がないから目の前の電車を何本も逃してきたことや、距離が近いくせに隣の駅には急行が止まることや、微妙に見知った顔を見知らぬ人間とし