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にいがた経済新聞 編集後記・記者コラム

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にいがた経済新聞に掲載した編集後記やコラム記事です。
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#上越市

【記者コラム】雁木通りでのある動き

先月、3月4日午前中に新潟県上越市本町1丁目で火災が発生した。発生場所は雁木通りの町家が並ぶ通りにある理容室で、周囲7棟に延焼したが、不幸中の幸いで負傷者はいなかった。筆者も現場に駆けつけたが、かなりの勢いで火が上がり、恐怖を覚えた。火災原因は上越警察署が現在も捜査中だ。 その本町1丁目で最近ある動きがあるという。町内の住人によると、雁木通りの町家から退去する人が出始めているというのだ。 ある情報では、理容室の老人が認知症の疑いがあるという。このように、自分がしっかりして

【記者コラム】「誤報」連発の火災通報はなぜ?

新潟県上越市の我が家には、地元地域の有線放送があり、火事発生時には消防からの通報が入ることになっている。加えて、記者はこの3月末まで上越市消防団の団員でもある。 それはさておき、「建物火災です」という一報がまず入り、少し経過した後に「先ほどの火災は誤報でした」というAI(?)による音声放送が入ることが最近かなり多い。 以前、老人ホームの給食の仕事をしている知人に、「火災報知器の性能が良すぎて、過敏に反応するためでは」と聞いたことがあるが、違う知り合いのフェイスブックでは、

【編集後記】 最近の取材まとめ

新潟県上越市では、8月19日、20日に上越市出身の戦国武将・上杉謙信公を顕彰する「第98回謙信公祭」が実施されたが、熱中症の危険があるとして、8月20日のメインイベントの出陣行列が急遽中止されるなどハプニングもあった。 上杉謙信公といえば、敵に塩を送ったことで有名だが、これは謙信公の「義の心」が原点である。その謙信公「義の心の会」会長である石田明義会長にこのほど取材した。 石田会長は「武田信玄に塩を送ったが、実はあれは無償ではありません。適正価格で山梨の民衆に販売したとい

【編集後記】 芭蕉の足跡

書籍「21世紀の上越スタイル」(21世紀の上越スタイルプロジェクト編、社会評論社刊)が今年6月23日に発行された。経営者やNPO代表、上越市議会議員など上越市民を中心に約30人が各4,000字ほどの原稿を持ち寄り、1冊にまとめた。プロジェクトの代表は新潟県上越市出身で東京電機大学名誉教授の石塚正英氏。 上越市の中川幹太市長が巻頭コラムを寄稿しているが、そのほか、弊社外部ライターで地域史教育コーディネーターの湯本泰隆氏が自ら立ち上げた市民団体「ながおか史遊会」について執筆して