にいがた経済新聞 編集部

にいがた経済新聞編集部です。コラムや日記などを掲載していきます。よろしくお願いします。 にいがた経済新聞 https://niikei.jp

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マガジン

  • にいがた経済新聞 記者コラム(2024年)

    にいがた経済新聞に掲載したコラム記事の2024年分です。

  • にいがた経済新聞 編集後記・記者コラム(2023年下半期)

    にいがた経済新聞に掲載した編集後記・記者コラムの、2023年7月〜12月分です。

最近の記事

【記者コラム】亡国の総選挙、勝っても負けても大増税へ?

本日10月27日は第50回衆議院議員選挙の投開票が行われる。巷では「政権選択選挙」と言われ、自公連立政権が過半数(233議席)を維持できないのではないかと目されているが、ふたを開けて果たしてどうなるか。自公が大敗し石破内閣退陣という事態になれば、戦後最短命内閣となるかもしれない。過半数を少し下回るくらいなら、日本維新の会や国民民主などを連立に入れて政権の体裁を保つかもしれない。いずれにしても「第三極」がクローズアップされるが、どの党も選挙戦を通じて存在感を示すところまではどう

    • 【記者コラム】ペットボトルの水

      今年5月の連休明けに、新潟市中央区の開志専門職大学で約50人の1年生を前に特別講義をする機会があった。大学側からオファーをいただき、社内で調整した結果、私が担当することになった。講演内容はメモの取り方や、文章の書き方ということで、私の記者経験が少しでも学生の参考になればと思い、オファーをお受けすることにした。 実は、私は昨年3月に上越市倫理法人会でもネット新聞の取り巻く状況について講演をさせていただいたことがある。その経験もあり、今回の大学講義もお受けしたのだが、結果的に大

      • 【記者コラム】言い分と言いなり

        今年2月ころ、新潟県上越市の飲食街・仲町に呑みに行った帰り、高田駅前のタクシーセンターの年配の方と話していると、石川県の能登半島地震に上越市本社のタクシー会社所有のタクシーが呼ばれていて、上越市内のタクシー台数が減っているとのこと。 なんでも、地震保険から委託された調査員がタクシーを貸し切って地震の調査をしているというのだ。その会社は上越タクシー最大手。石川県だけではタクシーの台数が足りず、上越市まで要請がきたという。ある意味、社会貢献でもあり、あまり表に出ていない情報とい

        • 【記者コラム】メディアのデジタル改革とニューヨークタイムズ

          新聞の発行部数が減少している、というのは昨今あちこちで話題になっている。一方で、デジタル版が各新聞社の「救世主」になり得るかといえば、現状では「紙」の部数減をフォローしきるまではほど遠いようだ。 日本の新聞社の有料オンラインサービス「唯一の成功事例」と言われる日経電子版ですら、2020年以降デジタル版の有料会員数は完全に伸び悩んでいて、「紙」と電子版の合計購読数は減少の一途。他社の苦戦は推して知るべしである。こうなると「新聞」という形態そのものが、デジタル化に向いていないの

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        • にいがた経済新聞 記者コラム(2024年)
          29本
        • にいがた経済新聞 編集後記・記者コラム(2023年下半期)
          25本

        記事

          【記者コラム】新潟の暑い夏と糀(こうじ)

          俳句で「甘酒」は夏の季語、これをご存じの読者はどれほどいるか。江戸時代、夏の暑い盛りになると町に甘酒売りが姿を見せることから、この姿が夏の風物詩ということになっているのだ。 ここで言う甘酒は酒粕から作ったものではなく、清酒の原料でもある米糀を加熱し糖化させたもの。ケミカルなところがない自然な甘味の糀甘酒は、冷やして飲んでも美味い。ノンアルコールの自然食品なので、身体にはすこぶる優しいし、もちろん運転などにも差し支えない。 江戸時代、夏に甘酒売りが出たのも、糀の甘酒が疲労回

          【記者コラム】新潟の暑い夏と糀(こうじ)

          【記者コラム】 変化する犯罪者たちの背景

          新潟県警によると、2024年5月末の新潟県内での特殊詐欺被害は、被害件数が71件で前年同期比で1件減少した。また、被害額の合計は2億5,961万円で、前年同期比で1億5,909万円増加した。 上記の数字は、2024年5月末の数字なので、2024年7月現在の被害件数・被害額はともに増加している。 特殊詐欺と一言でいっても、種類は様々である。「オレオレ詐欺」、「架空料金請求詐欺」、「還付金詐欺」、「SNS型投資詐欺」、「ロマンス詐欺」など手口を挙げればキリがないほどに多種多様

          【記者コラム】 変化する犯罪者たちの背景

          【記者コラム】高校生との出会いが教えてくれたこと

          7月10日、十日町総合高等学校の講堂に集まった120人の2年生たちの前に、弊社の伊藤記者が登壇しました。テーマは「取材のしかた」。生徒たちの真剣なまなざしに、伊藤記者も気持ちが引き締まりました。 この講演は、総合探求学習の一環として依頼されたもので、夏休み期間中に企業へのインターンシップを行い、その際にインタビュー取材をし、夏休み後にレポートにまとめて発表するという課題が背景にありました。こうした生徒たちの学びをサポートするため、「取材のしかた」と「レポートのまとめ方」をプ

          【記者コラム】高校生との出会いが教えてくれたこと

          【記者コラム】怒りのアントレプレナー

          今週、新潟大学のとある授業を取材した。アントレプレナーシップ関連の授業で、その日は県内ベンチャーの社長を招いての講義だった。ゲストは、マイクロブルワリー・沼垂ビールの高野善松社長。現在、レトロなまちとして人気が再燃した沼垂の、立役者の一人でもある。 高野社長は講義の中で「起業を決めたときの想いや動機、その時の不条理や悔しさ、問題意識がベンチャーを立ち上げるエネルギーとなる。実は、それが一番大事」だと熱弁した。こうした話を改めて聞き、思ったことがある。 起業を志す学生に話を

          【記者コラム】怒りのアントレプレナー

          【記者コラム】起業家が大量流出する新潟は「サレ妻」なのか?

          先日ある方と話していて、こんなことが話題にのぼった。 「新潟県は、起業する人より他の県外に流出する起業家の方が多い」 新潟県といえば、「開業率」(『新規に開設された事業所』を年平均にならした数の『期首において既に存在していた事業所』に対する割合)が全国的にも最低ランクなのをご存じだろうか。 厚生労働省の「雇用保険事業年報」に全国開業率の推移が掲載されているが、2018年度の調査では全国平均4.4%に対して新潟県は2.9%で47都道府県中46位。2009年の調査では47都

          【記者コラム】起業家が大量流出する新潟は「サレ妻」なのか?

          【記者コラム】寄附金贈呈式

          新潟県糸魚川市役所でこのほど、高坂防災株式会社(新潟県上越市)による企業版ふるさと納税寄附金の贈呈式が行われ、高坂防災の髙坂光一代表取締役から糸魚川市の米田徹市長に目録が手渡された。 髙坂代表取締役は「2016年年末の糸魚川大火から糸魚川市さんは復興された。あの時は当社で、200トンの防火水槽を入れさせていただいたが、地域の方の安全・安心にこれからも少しでも寄与できるようになりたい。また、知れば知るほど、糸魚川市が好きなんです。上越市にはない太古の文化があり、みなさんしっか

          【記者コラム】寄附金贈呈式

          【記者コラム】目標達成には意味がない

          2023年末に閉店した「表参道・新潟館ネスパス」に変わる、新たな首都圏のアンテナショップ施設「銀座・新潟情報館 THE NIIGATA」が、5月31日から8Fの飲食スペース「THE NIIGATA Bit GINZA」が先行オープンした。 明日6月17日からは、第2弾先行オープンとして、移住相談窓口&イベントスペースが開店。1、2Fの物販スペースを含むグランドオープンは8月8日を予定している。食、伝統工芸品、文化など新潟の魅力を県外や国外に伝える場所としての期待が高まる。

          【記者コラム】目標達成には意味がない

          【記者コラム】新潟の「サマーストック」は?

          「今年の夏は暑くなりそうですね・・・」、取材先でこのような会話が増えている。 気象庁が発表した6月から8月までの3か月予報によると、高温傾向が続き、全国的に気温が高くなる見込みだ。地球温暖化やエルニーニョ現象の影響で、地球全体の気温も引き続き高いと見られている。 「暑い夏」は良いのか、悪いのか。経済、災害、社会活動などさまざまな側面があるため、一概には言えない。しかし、「暑い夏」によって消費活動が増えることは間違いない。その点を考えると、「暑い夏」が好影響をもたらす企業は

          【記者コラム】新潟の「サマーストック」は?

          【記者コラム】ないものはない

          「ないものはない」。新潟市東区の某店舗看板にも掲げられている文句だが、いくつかの意味にとれる素敵な言葉だと思う。それは「ある」でもあるし「ない」でもある。 「ないものはない」をキャッチフレーズにしている自治体がある。島根県隠岐郡海士(あま)町。日本海の島根半島沖合60kmに浮かぶ隠岐諸島のひとつ、中ノ島にある一島一町の小さな島だ。 この海士町が5月25日放送のNHK「新プロジェクトX」に取り上げられていた。 同町は、1953年に制定された離島振興法のおかげで地方交付税漬

          【記者コラム】ないものはない

          【記者コラム】恩返し

          東京での学生時代に、幸運にも何人かの著名なジャーナリストにお会いする機会に恵まれた。今から考えても非常に貴重な経験だったと思う。 まずは、故筑紫哲也さんだ。お会いしたのは今から25年前の品川区のあるパーティーで、当時はTBS系の「ニュース23」のキャスターを現役でされていた時だった。長身でダンディーな男性だった。少しだけ会話を交わしたが、私は緊張していたので、今となってはその内容はほとんど覚えていない。 実は私はその時、無謀にも筑紫さんに自分の書いたルポルタージュの原稿を

          【記者コラム】大人たちが力を合わせて育てる「未来の希望」

          5月8日、2020年4月に開学して今年1期生が卒業した開志専門職大学(新潟市中央区)の事業創造学部にて、弊社上越支局長の梅川が講演を行いました。 同学部の1年生に実施している「基礎ゼミ」の連続講座の中の1つ。弊社には、「メモの取り方」というテーマで講演依頼いただき今回実施。約50人の生徒が参加しました。 私はこの講演の場にはいなかったのですが、複数人の生徒から質問の手が上がるほど熱心に講義に耳を傾けてくれていた様子があったと聞き、梅川の同僚として、そして、にいがた経済新聞

          【記者コラム】大人たちが力を合わせて育てる「未来の希望」

          【記者コラム】インバウンドの街

          先月後半、ニセコ蒸溜所が新潟県の花角英世知事を訪問する様子を取材した。同社は新潟を代表する清酒「八海山」をつくる八海醸造のグループ企業。ニセコ蒸溜所では日本酒ではなくジンを製造しており、その「ohoro GIN」シリーズが国際的賞を獲得したことの報告だった。 ニセコ蒸溜所はその名の通り北海道ニセコ町に拠点を置く。八海醸造の南雲二郎代表によると、同地域は寒冷でありながら北海道の他地域よりも冬場の気温が低くなく、ジンの製造に適しているという。 商品の「ohoro GIN」はも

          【記者コラム】インバウンドの街