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日々の授業振り返り

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日本語、継承語、国語の授業アイディアや反省などをまとめています。
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2024年12月の記事一覧

【継承語高校生クラス授業】2024年振り返りと来年の抱負

先週の土曜日は継承語高校生クラスの今年最後の授業だった。 最後の授業だったので、2024年の振り返りをしてもらい、来年の抱負を立てるという内容にした。 まずは、1月~12月まで、また公私で分けた表を作ってもらい、それぞれあった出来事を記入してもらった。 もちろんその前に「公私」って何?という話。 1つ1つの漢字の意味は分かっていても、高校生じゃあまり「公私に渡って」とか「公私ともどもよろしく」などの言い回しを耳にすることはないだろうから、あえてのインプット。 今回は学校関連

【高校生継承語クラス】キャッチコピーを作ろう!

来週、我らが学習会の新規入会説明会が中3年代を対象に開催される。 会の代表の先生と、数名の生徒が説明会に赴くが、全員の気持ちを伝えたいと思い、また中学生に簡単に伝えられたらと思い、会のキャッチコピーを作ることにした。 いきなり始めると伸びがないと思ったので、まずは「この会は・・・」「・・・な会」のような文、言葉をイメージし、言葉を10個集めてもらう。 形容詞でも形容動詞でも、動詞(例:役に立つ、笑顔があふれる)でも、何でもいい。 感想だけでなく、事実(土曜日に授業がある、先

【日本語授業より】ポストカードの書き方から知る日本

大学で使用している教科書はGenkiで、第6課読み書き編に葉書が登場する。 今どき葉書を書くかなあという疑問もあるけれど、活動としては面白いので取り上げ、実際に葉書を書いてもらうことを宿題とする。 (評価をするのが大変なので、点をつける宿題はゼメスター中にプレゼンテーション2回と書くもの2回だけ) 今回は例年になく、お手製のものや実際のポストカードがたくさん提出された! 時間をかけてくれたことがうれしい。 (かけてなくてもいいのだけど。点数はフェアに) 登録より人数の減りも

【授業から】「おおきなかぶ」ならぬ「ルタバガ」そして、いちご

小学生姉妹の日本語授業、先日の「はなのみち」(光村図書小1国語)に味をしめ、今回は「おおきなかぶ」に挑戦してみた! 姉妹のお母さんはロシア出身なので、知ってるだろうなあと思ったら1ページ目で「『かぶ』はドイツ語で何ですか」と聞かれ、「Rübeですよ」と答えたら、「あ! これロシアの!」と即気付いていた。 ちなみに日本人がイメージするかぶは、ドイツ語ではKugelrettiche、Kugel玉、球のRettich大根という意味。 でも、私はこの話のドイツ語の題を知っていたの

【高校生継承語クラス】責任の所在を問うロールプレイ

生徒から昨年度にしたロールプレイのディスカッションが面白かったから、またやりたいというリクエストをもらっていた。 実際にあった出来事がよいので、ニュースから題材を取りたいけど、誰が悪いかというのがグレーでないと、ディスカッションは成り立たないので、いいニュースがないかアンテナを立てていたところ、ちょうど生徒たちの年代の事故があったので、取り上げてみることにした。 高校のグラウンドで整備用に使っていた自動車を生徒が乗り回し、同乗していた同級生が亡くなったという事件だ。 自動車