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メダリスト、それ即ち偉いひとフェスティバル世界大会

ご機嫌よう。ピスマです。

最近アニメで「メダリスト」という作品を鑑賞しておりました。「めちゃくちゃ良い!」と素敵な噂で聞いたので、どんなもんかな〜とアニメ1話を確認したところ


は?良すぎる。怖い。

あまりにも良すぎてアニメを全部追ったあと、その衝動のまま私は電子書籍で漫画を最新刊まで追ってしまいました。
突然現れた大量出費に自分で驚いています。ここに試し読み置いときますので、私と同じ轍踏みたい悲しき者は是非どうぞ。

今回は読んで熱かったイチオシポイントをすこしまとめました。ぜひご覧ください☺️

イチオシポイント①第一話がもう号泣モノ

勉強も運動もなにも取り柄がなかったいのり。
そんないのりの心の支えだったフィギュアスケート。お金や時間のかかるフィギュアスケートをやりたいだなんて言えばどうなるか。
母を困らせてはいけない、迷惑をかけてもいけないとわかっているのに、止められないスケートへの熱意。

スケートを始めるのが遅れたせいでコーチに見てもらうタイミングを逃し、やれることはしっかりやってきたものの、夢を満足に追う事が出来ないまま選手生命を閉じた司。

そんな司の前に、どうしても放っておけない才能ある少女が現れた奇跡。

このまま放っておいたら潰れてしまう小さな少女を間一髪で掬い取ることが出来たという構図…。それだけでなんだか「良かったなあ」と涙が出てきてしまいます。
そしてこれは司さんにとって「コーチになる」という新しい道標にもなる出来事だったので、二人は同時に救われているのだと思います。ダブルで「良かったなあ」と涙が出てしまいました。

イチオシポイント② いのりと光のライバル関係

私はとても同性同士の恋愛なぞ余裕で越える激情の応酬が本当に好きでして。いのりさんと光さんの二人の関係性がほんっっっっっっとに意味わからんくらい美しいのです。
手始めにいのりさんの脳が焼かれたと言われる光さんの演技を貼っときます。
美しすぎるので。

誰も手が届くものがいない、誰も近寄ることができない孤高の天才少女・狼嵜光。

光は初歩のジャンプも出来ない少女だったいのりと仲良くなり、はじめて一緒にしたスケートで光はジャンプを見せます。きっとだいたいの子はここで萎縮したりただ憧れたりするものなんじゃないでしょうか。
しかしいのりはどうやってやるのか聞いてくるばかりか「貴方に勝ちたい」と宣言してくる。

孤児の境遇もあった光さんは「自分を一人にしないでいてくれる人」を見つけたんですねぇ。

経験差という目の前にある深い深い溝をものともせず、光に全力で食らいつき、追いつこうとしてくるいのり。
最新話のネタバレになりそうなのでぼかしますが、そんないのりが折れそうになったときスケートの演技で「貴方の希望になる」と約束する光。

お互いがお互いの「救い」や「希望の光」となりながら、眩く切磋琢磨していく様はなんというか…「なんて偉いんだこの子たちは」という感想を抱かざるを得ません。

最後に

まだまだ語れる部分は多いのですが、全体を通して印象が強いのは基本的に一人の小学生に対しても一人前の人間として敬意を払う描写が多いです。司はいのりに対し「いのりさん」と呼び、堅い場面では「貴方」と呼ぶ。その敬意がとても心地よいです。(今回のレビューでは敬称略しておりますがご容赦くださいね)

また、漫画には選手はもちろんコーチにいたるまで「えらくて優しくて素敵な人」ばかりがでてきます。ちょっと変なひともいますけどね、その人含め悪人ではありません。

しかしその人たちの悲願や願い、想いを全て捩じ伏せる「競技結果」と「氷」。
頑張ったひとが報われないという事実だけで悲劇が事足りているところも、稀有な漫画だと感じました。本当に心揺さぶられる場面が多い作品だと思います。
気になった方はぜひ漫画やアニメからぜひ見てみてくださいな。

大変長くなりました。今日はここまで!
お相手は黄緑の魔女ピスマでした。

気高くて美しい、
少年少女とその師たちの戦いに想いを馳せて。

おやすみなさい。

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