長夜ゐて

長夜ゐて

魚躬の天使

啼き声に

虚実窮めの

終止符打てり

無季の坂

道に生種

川流れ

詠めしモズと

麓からの目

逆十字

その恥刻む

神知らば

麓の世にて

自輪車の音

頂の

雲とひまわり

守りけむし

天人一睡

空事とふも

*「我々は

誰しもがその

空かしこ

生まれし日から

無二の思想家」

*(「カフカなる群青へ」より)

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