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高校2年生、開放病棟入院④

身バレ防止の為、一部有料としています

16歳で精神科の一般病棟へ入院している
というのが珍しかったのか
知らぬ間に、院内での私の認知度が上がっていて
他病棟の知らない患者さんから
声をかけられることも多かった。

故に "明るく笑顔でいないと"
という思考になっていき、
調子が悪くて入院しているのに
他の患者さんの話し相手になったり、
強迫症の患者さんのお願いを断れず、
病室にいても呼び出されて
点滴棒に縋りながら手洗い見続けたりしていた。

そんな日々に疲れてしまっていたある日、
看護師さんに冷たい態度をとられたことに爆発。
離院を企てるも、号泣している私の姿を見かけた
看護助手さんに引き止められて、事情を話すと
他病棟の看護師さんの元へ連れて行かれ
話を聞いてもらえるよう頼んでくれ
結局、この時の離院は未遂で終わった。

そこから
他の患者さんと会話はするけど
聞き役に徹することをやめて
確認行為に付き合うのも
少しずつ断る回数を増やしていった。

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