【読書記録】図解「いいキャリア」の育て方「5つの資」から考える人生戦略/青田努著
こんにちは。
9冊目の本のご紹介です。
今回は、図解「いいキャリア」の育て方「5つの資」から考える人生戦略/青田努著です。
なぜこの本を選んだか?
今まで勤めていた人材業界の会社を転職しようと思っています。
転職理由は、自分に向いていると思うことができないし、この先になりたい自分がいない。
そんなイメージしか持てなかったからです。
しかし、転職活動を始めてみたものの、うまくいきません。
年齢のせいなのか、会社選びがよくないのか、自分に軸がないのか。。。
こんなモヤモヤ状態なので、改めて自分のキャリアの軸を持ちたいと思い、この本を選びました。
どんな本?
タイトルにもありますが、「5つの資」をもとにキャリアを考えようという本です。
5つの資とは、
資格・・・やりたいことへの挑戦権
資源・・・資本の元となる時間的リソース
資質・・・資源を有効活用するための持ち味
資本・・・資産を得ていくための強み
資産・・・働く理由となる価値
キャリアはこの「5つの資」になるそうです。
本に書かれている内容を引用しますと、
答えのないようなキャリア教育にも、このような形式で説明ができるのですね。
こういう人生において大事なことは、学校のキャリア教育で教えて欲しかったと心から思います。
それでは、この本から学べた重要なポイントを紹介していきたいと思います。
ポイント① キャパには4種類ある
これは②資源の中にある部分です。
この本によると、人のキャパシティには4種類あります。
①心のキャパシティ
②体力のキャパシティ
③能力のキャパシティ
④時間のキャパシティ
①心のキャパシティから順に大事な順番になっています。
では、①心のキャパシティの余裕を持っておくにはどうしたらいいのでしょうか?
心理的に負担がかかるようなことはしない
趣味などで心の栄養になるようなことを定期的にする
信頼できる人に相談する
このような対策が思いつきます。
②体力のキャパシティでは、疲れていても寝たら回復するくらいは大丈夫ですが、寝ても回復しないようになってしまうとまずい状態です。
食生活、睡眠、運動を取り入れることも重要です。
③能力のキャパシティは、難しそうだと感じたら、人に頼ったり、断ったりすることで調整をします。
④時間のキャパシティは、①~③のキャパシティが余裕のあるときは頑張ってもいいのですが、①~③に余裕がないときは余裕を持っておかなければなりません。
以上が、キャパシティの話でした。
キャパシティについて今まで若さで乗り切ってきましたが、重要な考え方です。
適応障害になったときには、たしかにこの4つすべて余裕がありませんでした笑
皆さんもぜひキャパシティ不足には気をつけて欲しいと思います。
ポイント② 12の原動力
これは③資質の話です。
人を動かす、原動力にはそれぞれあると思うのですが、とてもわかりやすく解説されていました。
「起動」系の原動力・・・始めるときの原動力
①好きなもの・・・関わるものが好きかどうか
②好奇心・・・物事に対して関心を持てる、好奇心が刺激されるテーマ
③ビジョン・・・将来のビジョンや存在意義、WHY、納得感
④責任・役割・・・任されることや責任感(must)で自らを動かす
「駆動」系の原動力・・・仕事や作業見取り組んでいる中で湧いてくるもの
⑤チームワーク・・・誰とどのようにするか
⑥貢献・・・業務の副産物として生まれる感謝や貢献実感
⑦クエストクリア・・・目の前の課題をどうクリアしていくか考え、挑戦していくこと
⑧自律・・・やるべきことや方法を自分で考えて、自分で決めて、自分の納得感を大切にして働くこと
「感動」系の原動力・・・やってよかった、もっとやりたい、もう一度やりたい
⑨報酬・・・金銭や名誉などで報われることで頑張ろうと動ける
⑩成長実感・・・成長ではなく、成長実感
⑪競争・勝負・・・勝負ごとだけでやたらと燃える
⑫クラフト・・・「いいものをつくる」「納得できるクオリティのものをつくる」
以上が、12個の原動力でした。
自分の中で発見になったのは、自分は12個をごちゃごちゃに考えていました。
だから、自己理解がなかなか進まなかったのです。
この解説をみて自分は、
好きなもの・好奇心でスイッチが入る
進めていく中で、チームワークやクエストクリアが重要
しっかり、FBである報酬が欲しい
このように考えることができました。
それぞれで分けて考えることが重要ですね。
思い当たるものはありましたか?
ポイント③ キャリアにおける詰みパターン
これはキャリア形成における全般的な話で紹介されていました。
キャリア形成において、これだけは避けるべきというものです。
5つありました。
①自社への過剰適応
②良くない評判が広まる
③専門性・技術の陳腐化
④キャリアの旬を逃す
⑤体調を崩して働けなくなる
①の自社への過剰適応では、今の会社に頼りっぱなしにならないような状態にすることです。
今の会社で嫌なことがあった際に、他に移れるところがないと大変です。
働きながらも、転職サービスや人材紹介会社に登録しておくことを勧められていました。
②の良くない評判が広まるでは、最近は知人を紹介するリファラル採用が企業では増えています。
そういった際に、不評だとチャンスを逃してしまうことがあるからです。
職場の人とはある程度の信頼関係が必要ですね。
③専門性・技術の陳腐化では、最近はAIの発展により機械に仕事を奪われるという話があります。
今の間から人間ができる仕事について、伸ばし、アップデートをしていく必要があるとのことでした。
④キャリアの旬を逃すでは、未経験の職種で採用されやすいのは20~30代です。
この機会を逃しての転職では、非常に採用がされずらいので、年齢にあったキャリア形成が重要です。
⑤体調を崩して働けなくなるでは、一番重要な資源は健康だということです。
キャリアは長期戦。
この本によると、走るだけでなく、歩いて、休憩して、栄養補給も大事だということでした。
この5つはできる限り早い段階で、常に意識しておきたいポイントですね。
感想
以上が、図解「いいキャリア」の育て方「5つの資」から考える人生戦略/青田努著の感想でした。
図解でわかりやすいのですが、重要な情報がぎっしり詰まっていました。
この本は、新卒のときに読みたかったと心から思います!
20代~30代での経験は取り返しがつかないし、今後の人生に大きな影響を及ぼします。
若いって素晴らしいです!
僕もあの年の時にこうしとけば・・・。
そんな反省することが何度もありました。
キャリアに悩んでいる人はぜひ読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ではでは~。