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【読書記録】「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを伝えたいのに「やばい!」しかでてこない/三宅香帆 著

おはようございます。
今回で55冊目の読書記録やっていきます。

今回読書した本は、『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを伝えたいのに「やばい!」しかでてこない/三宅香帆 著』についてです。

この本を読むことで文章を書くのが、より楽しみになりました!


なぜ、この本を選んだか?

もうすぐ、noteを始めて2ヶ月が経とうとしています。

noteを始めたきっかけは適応障害になったことでした。

人生をどうにかしたくてひたすら本を読み、読んだ本を忘れないために文章に残すことに専念してきたのですが、

復職も無事にできて、より読んでくれている人への伝えたい欲が出てきたので、伝えるレベルアップのために、この本を選びました。

また、この、「ヤバイ!」しか出てこない気持ちに激しく共感しました。笑

どんな本?

著者は三宅香帆さん。

noteも書籍も大活躍されている方です。

本や宝塚が好きとのことで、その「推し」について発信をされています。

まさに、「推し」を推す、「推しプロ」です。

これらの「推し」を文章化・言語化するコツやテクニックがふんだんに書かれていて、とても参考になりました。

全6章で構成されています。

第1章 推しを語ることは、自分の人生を語ること
第2章 推しを語る前の準備
第3章 推しの素晴らしさをしゃべる
第4章 推しの素晴らしさをSNSで発信する
第5章 推しの素晴らしさを文章に書く
第6章 推しの素晴らしさを書いた例文を読む

それでは、この本で学んだポイントを紹介していきたいと思います。

ポイント① 推しについての発信で一番重要なこと

「推しの良さを伝えたい!」
「推しを応援したい!」
「推しの良さをわかってほしい!」

このような思いは多くの人が思うと思います。

僕もアイドルなどへの推しはいないものの、良い本に出会ったときはうまく発信したいと思うのでした。

もっと言えば、

「世にあるありきたりな言葉ではなく、自分の言葉で発信をしたい」

と望んでいます。

しかし、今までnoteを書いてみて思ったのが、それがなかなか難しい。

YouTuberや書評家の方みたいにうまくいかないのです。

どうしたらいいのでしょうか?

この本の「はじめに」では、このように書かれています。

推しについての発信。
そういうと、「でも私、語彙力ないしな」とか「感動を言語化できるほど、本を読んでこなかったから文章力ないしな」と尻込みしてしまう人もいるかもしれません。
でも、大丈夫。
必要なのは、語彙力でもなければ、大量の読書でもありません。
推しについての発信で一番重要なこと。
それは、

自分の言葉をつくること。

『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを伝えたいのに「やばい!」しかでてこない』より引用

推しについての発信で一番重要なことは、【自分の言葉をつくること】だったのですね!

この【自分の言葉をつくる】ために、必要なのが、【自分の言葉をつくる技術】が必要とのことでした。

また、この自分の言葉の対局にあるのが、クリシェ。

クリシェとはフランス語で、

ありきたりなシチュエーション。
ありきたりな台詞。
ありきたりな言葉。

のことのようです。

これらを避け、【自分の言葉をつくること】が重要ということでした。

このポイントを知るだけでも、自分の大きな気づきになりました!

AIだと、このクリシェになりがちなんですよね。

ポイント② 文才よりも大事なこと

僕は文章を書く際に気になってしまうのが、文才です。

文章でバズらせることができる人。
面白い小説を書ける人。
ベストセラー作家。

こんな人達を考えると、自分なんて全く文才がないし。

と思ってしまい、文章を書くことに尻込みをしてしまいます。

しかし、この本には「文章のうまさは文才ではない!」ということが書かれています。

文才ではない。

その代わりに必要なのは、工夫する努力だとあります。

本に書かれていることを引用します。

文章の才能は存在するかもしれないけれど、それより工夫する努力をするほうが、文章の完成度が高くなる要素の比重は絶対に大きいのです。

『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを伝えたいのに「やばい!」しかでてこない』より引用

有能なスポーツ選手や、仕事ができる人には才能があると言います。

しかし、その人たちの素晴らしい結果は、多くの練習やテクニックを駆使して、積み重ねでできたものだったりします。

文才も同じで、素晴らしい文章を書く人は、工夫の積み重ねで、文才があるという評価を受けているのだなと思いました。

言われてみれば、当たり前のことなんですけど、僕ももっと工夫をしようと思いました。

今までスピード重視で記事を上げていたので、少し反省です。

ポイント③ 「ヤバイ!」と思うのは、普通。言語化することは自分の人生を愛すること。

そもそも、前提として、好きなものに対して、最初に「ヤバイ!」としか思わないのは当然のことなのだと、この本を読んで気づきになりました。

昔の人も「ヤバイ!」に当たる言葉を使っていたというのが、面白かったです。

古語では、「あはれなり」が「ヤバイ!」に当たるそうです。

「なんか胸がじーんとする」
「グッとくる」
「うわあって言いたくなる」

こんな感覚を一口でまとめた語彙とのことです。

言語化するには、考える時間が必要なので、どうしても時間がかかります。

しかし、感覚を一言で表すには、考えずとも、すぐに答えることができるので、「あはれなり」や「ヤバイ!」はすぐに答えられる。

なので、かっこいいものや美味しいものを感じて、「ヤバイ!」しかでないのは当然のことなのだと思いました。

では、なんのために感動を言語化をした方がいいのか?というと、

この本には「推しの魅力を伝えることは、自分の人生を愛すること」と書かれています。

推しの魅力を伝えるのって、すごく素敵なことです。自分の好きなものや人を語ることは、結果的に自分を語ることでもあります。
冷静に自分の好みを言語化することで、自分についての理解も深まる。それでいて、他者について語っているのだから、自分じゃない他者にもベクトルが向いている。すると、他者の魅力や美点に気づく力も身につきます。
せっかく出会えた好きなものや人について語ることは、自分の人生の素晴らしさについて語ることでもある。

『「好き」を言語化する技術 推しの素晴らしさを伝えたいのに「やばい!」しかでてこない』より引用

なるほど!

「推し」を語ることは、結果的に、自分の人生の素晴らしさについて語ることでもあるのですね。

今の「推し」は、恐らく10年後・20年後には全く違うものになっているとも思います。

「ヤバイ!」だけでは、終わらさず、「自分の言葉」で今後も読書記録を残していきたいと思いました。

感想

最後までお読みいただきありがとうございました。

この本から、まだまだ伝えたいことがあるのですが、1章・2章でだけで感想が終わってしまいました。

noteをやっている方や推し活をやっている方には特に読んでみて欲しい本です。

この本で学んだ事を次回以降にも活かしていきたいと思います。

ではでは~。


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