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王さまの本棚 64冊目
『いたずらラッコのロッコ』
神沢利子作/長新太絵/講談社文庫
64、いたずらラッコのロッコ
— 安野ニツカ (@nienoedda) August 8, 2020
ほしくずが!ほしくずがおいしそうで、うつくしくて、うわ、『うつくしいたべもの』への憧れの原点かもしれない。あとうろ覚えなんだけど、ロッコってお母さんのこと好きじゃなかったっけ?お母さんって物語的で甘美な響き、あるよね。 pic.twitter.com/1dMdoEv7lV
そんなんばっかやん、という話で恐縮なんですが、これ、わたし、よんだっけ……?(知るかい)
ええと、おおきな柄杓に掬われて、大鍋の中に入って、栓になっている星を抜いて助かる話って、これで合ってますかね???星がおいしそうって、どこと勘違いした話??????
そんなんばっかやん、という話で恐縮です。
ツイートの「お母さん」について、自分も(いたずらねこの)母になって思うことですが、要するに児童文学におけるお母さんって(お母さんでもお父さんでも、家庭でも何でもいいのですが)、安心できる、からだの力を抜ける、そういうほわっとした包容力のある場所のことを指しているんじゃないかと考えています。
絵本『スカンク カンク プウ』や、『ながいながい ねこのおかあさん』(ねこのおかあさん、あたらしい本だけどとても好き)みたいな、ちいさな子どもにとってのお母さんへの無償の愛って、いいなあ、と思うものです。
それでいうと、『ちいさいモモちゃん』は、実は児童文学の皮をかぶったママの女一代記なので、おとなになってからめちゃくちゃ共感……というか、子どもの頃より理解できる物語なんじゃないかと思っています。おもしろいよね、子どものころと違った視点で見られる物語。そういう、視点の多様性のある物語を文学っていうんじゃないかと思っています。
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