『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』を出版して1か月経ったので、振り返りました
私の初著書である『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』が11/15に発売されて、ちょうど1か月が経ちました!
12/13にはKindle版も発売になり、よりお手に取りやすくなりました。
毎年のアドベントカレンダーでお世話になっている、QUMZINE運営のfilament CEO角さんにも読んでいただき、「まさにマインドフルネスの決定版!」というありがたいお言葉をちょうだいし、うれしすぎます(号泣)。
さて、アドベントカレンダーのテーマである「2024年を振り返る」ですが、
書籍の原稿を書いていた以外の記憶がありません。
平日から週末まで自宅近くのスタバを書斎化し、ずーーーっと原稿と向き合っていました。平日に仕事をしているときや家事をしているとき、寝る直前までも原稿のアレコレを考えていたり、土日は朝7時の開店前から並んで定位置の机を確保し、3時間ぶっとおしで原稿に全集中したり。ホントに原稿を書いていた以外の記憶がないんです。。
・10万字を書き起こす大変さ
・書き直し、そぎ落とす大変さ
・モチベーションを保つ大変さ
など、様々な大変さがあったのですが、なぜ、そこまで向き合えたかというと、「日本中の組織や人々にマインドフルネスをおすそわけするために」「マインドフルネスへ恩返しするために」という大義があったからです。
さてさて、せっかくですので「2024年を振り返る」のテーマに戻りまして、書籍を出版するにあたって、ホントに大事だなと思うポイントを11個ピックアップしてみました。
これから書籍を出版したいみたい方、いま原稿を執筆の方にとって、何かしら参考になれば、うれしいです。
1. 商業出版か自費出版か
書籍を出版するというのは、大きく分けると2パターンがありまして、商業出版か自費出版かです。
主な違いは、
などありますが、何を目的、意図するかで選ぶ手段が変わってきます。
私自身、日本中にマインドフルネスを届けたい想いが強く、全国に流通される商業出版を夢みていました(2018年~)
2. 出版社、編集者との出会い
2022年の年末、出版コンサルティングを手掛ける染谷昌利さんとの会話から事態は急展開します。
染谷さんは『ブログ飯』をはじめ、書籍を10冊以上も商業出版されており、また著者と出版社、編集者をつなぐというお仕事をされている方で、2023年1月に日本実業出版社の編集担当者とオンラインミーティングをセットいただきました。そこから編集会議で稟議が通るまで約11か月間、編集者、染谷さん、私との3人でやり取りする中で、「いつでもどこでもマインドフルネス」のコンセプトが醸成され、活用事例集という切り口が生み出されたのです。
今から思うと、染谷さん紹介の出版社、編集者との出会いが、最も大事なポイントだと実感しています。(染谷さん、ホントありがとうございます。)
3. どの棚で平積みされるか
通常、マインドフルネスの関連書籍は、このあたりの棚に陳列されます。
どの書店のどの棚に置いてほしいか、平積みになってほしいか、から逆算し、その棚に置かれて相応しい内容にするというのは、執筆前からイメトレしていました。精神世界やスピリチュアルの棚じゃなく、ビジネスライフの棚がいいなあと。
『1分で話せ』の伊藤羊一さんの帯文言やビジネスシーンでの活用事例を多めに入れ込んだことで、自宅近所の書店のこのあたりに置いてほしいと念じ続けたことが通じたのか、ついに実現されたのです。
4. 初著は自分ですべて書く
1冊の書籍を執筆するには約10万文字が必要で、これも2パターンあります。著者がすべて書く、または、著者のインタビューをライターが書き起こして原稿チェックする、のどちらかです。
これは染谷さんからアドバイスによると、前者一択です。
という言葉は、おっしゃるとおりすぎて、ライター書き起こしの選択肢はなくなり、自分ですべて書く覚悟ができました。
5. 全集中して3時間だけ書く
原稿を執筆するというのは、私の場合は30分のスキマ時間があっても、書けるものではありませんでした。
元々書くスキルが高いわけでもなく、研修登壇や資料作成などの仕事もある中で、本気で書く時間のスケジュール確保はなかなかたいへんで、自分なりに書くペースを確立する必要があります。
というルーティンを見出し、とくに午前中を活用して原稿執筆に向き合ったのです。(本当はもうエネルギー切れで、3時間以上は書けないだけです)
6. 執筆プロセスをダダ漏れ
原稿を執筆中は、精神と時の部屋に引きこもって、とにかく孤独でした。
とにかくがんばっているアピールしたい、いいね!で承認欲求を満たしたい、ときには弱音も吐き出したいという気持ちを抑えきれず、ちょいちょいfacebookに投稿してきました。
時には【ゆる募】で事例集めや実践者インタビューを募ったり、時にはGoogleドキュメントで原稿フィードバックのやり取りしたりと、FBフレンズの方には執筆プロセスを適宜公開してきたことは、物語そのものです。
多くの方々が温かく見守ってくださったおかげで、何とか脱稿まで乗り越えることができました。
7. 書き起こし:推敲=3:7
当初は3月末脱稿を目指していたのですが、結果として7月末の脱稿になったのは、私の工数見積りの間違えで、これは大きな誤算でした。
0から10万字を書き起こす労力と、10万字を修正・推敲する労力を比較すると、3:7くらいに後者のほうが圧倒的にたいへんだったのです。この比率は著者によっても当然異なると思いますが、私にとっては、これくらいの割合のイメージです。
なぜ、ここまでたいへんだったかという理由は、次のポイントです。
8. 書きたい→読みたいの変換
それは「著者が書きたいこと」と「読者が読みたいこと」にズレが生じているからでした。自費出版と商業出版の違いはここにもあります。
初稿ver1で書き起こしたのは、著者が書きたいことになってしまっており、
編集者から「ていねいに説明しようとすればするほど説明くさくなっている」というフィードバックを受けるほどでした。
『1分で話せ』伊藤羊一さんに帯コメントを書いていただく依頼をした際にも、「読者が読みたいものをメタ認知しながら書くのがポイント」だとアドバイスをいただいたにも関わらずです。
この変換をするにあたって、自分の目線だけでは限界があり、どうしたものかと思ったときに、ふと思い立ったのが次のポイント。
9. 友人からのフィードバック
藁をもすがる気持ちで、GW前にこんな【ガチ募】投稿をしたところ、、
想定では2、3人程度と思いきや、30名もの方々が協力してもいいよとコメントやDMをくださり、GW明けにはフィードバック用のGoogleドキュメントに400近いコメントがついているではありませんか…!
集まりすぎたコメントへの対応に困ってしまい、編集者と相談したところ、「真っ当な意見が多く、ほとんど反映されるといいと思います」というストレート回答。中には、なかなかグッと刺さるコメントもあって、章まるごと差し替えたこともありました。
ここでようやく「読みたいへの変換」ができるようになったのです。
(友人、知人からのフィードバックを募るはオススメです)
10. 読みやすさへの工夫
内容の「分かりやすさ」はもちろんのこと、ターゲットの属性を初心者から実践者までを想定して「読みやすさ」にも、相当こだわりました。それは、読みにくい本は、人にもオススメしにくい、シェアされないからです。
日本中の多くの人に届けるには、知り合いにオススメしてほしい、シェアしてほしいので、読みやすい本にする必要があり、いろいろ調べたところノウハウがありました。
を対応したこともあり、書き起こし:推敲=3:7になってしまったのです。
がんばった甲斐もあって、filament CEO角さんにも「この本のすごいところは読むことのストレスがやたらと低いところ。なんというかスッと入ってきます。」とおっしゃっていただけました。
11. タイトル、表紙はお任せ
最後のポイントは、タイトル、表紙は出版社にお任せするという意思です。
あくまで著作物は出版社のものであり、著者として参考意見を言うことはできますが、決定権はありません。私も最終版に至るまでに何回かレビューしたことあるのですが、「餅は餅屋に任せる」ということが肝心です。
編集者に聞いたところ、「著者があれこれすべて指示してくる書籍は結果的には売れないんです、そういうものなんです」とのこと。ここまでの信頼関係があって、ようやく一つの書籍ができあがるんだなと痛感しました。
以上、『1分で整う いつでもどこでもマインドフルネス』を出版して1か月経ち、ホントに大事だなと思うポイントを11個ピックアップして、振り返ってみました。いかがでしたでしょうか。
発売から1か月間、書籍をお渡しするという口実で、いろんな方々とお会いして話していたことが振り返りとなりました。
来年は多くの組織や人々に届く年でありますように。
Amazonレビューを書いていただけますと、泣いて喜びます!!
今年もQUMZINEアドベントカレンダー2024に参加させていただきまして、
ありがとうございました!