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楽しい日々を送れば壁は壁でなくなる

母は49歳、父は78歳で亡くなり、夫は74歳です。夫は生きているけど。

母も父も、80歳の壁を超えることはできなかったけど、それぞれにたくさんの壁を越えてきたと思ってます。わたしも、わたしたちも、みなさんも。今まさに壁と向かいあい、途方にくれたり、闘志を燃やしたり、よじ登っては落ちたりを繰り返したり。

それぞれにそれぞれの壁があります。

家族の壁、人間関係の壁、性差の壁、貧困の壁、仕事の壁、健康の壁、体力の壁、知力の壁‥‥。

年齢の壁を越えていく、ヒントがわかりやすく書かれています。

80歳の壁  和田秀樹

日常生活を制限されることなく健康に過ごせる「健康寿命」は男性で72歳、女性は75歳に対して、「平均寿命」は男性81歳、女性87歳です。

80歳を過ぎても健やかに生活できる人を私は「幸齢者」と呼びたい。

80歳までまだまだ、という方でも学ぶことがたくさんあります。80歳になったらでなく、80歳になるため、幸齢者になるため、今からでも取り入れていきたいユニークなことがたくさんあります。

「老いを受け入れる」こと、そして「できることを楽しむ」

先日、自転車の練習中に道端に倒れている女性に会いました。足が不自然に曲がっていて、折れているのがすぐわかり救急車を呼びました。

81歳のその彼女は、「過信」という言葉を使ってました。

まだ大丈夫だと。みんなにはひとりで行くのは辞めろと言われるのだけど。

年を重ねても、まだ大丈夫とイケると老いに逆らってしまうことは夫もわたしにもあります。自信を持つのも大事だけどあまりにそれに頼り、奢ってしまってはいけないと思いました。素直に自分の老いを認めることって以外と難しいのかもしれません。

どこまでできてどこまでできないか。それをわかってできる範囲で楽しむ。散歩の距離を短くするとか、ご主人とふたりで歩くとか。

「食べたいものを食べる」「血圧・血糖値は下げなくていい」「ボケることは怖くない」「性欲を持つのはいい」「光を浴びる」「免許返納はしなくっていい」「子どもにお金は残さない」

この他にもたくさんのヒントがありますが、何をしたらいい、というより「意識」を変えることが重要だと説いています。

 老いを嘆くのではなく楽しむ。つまり「我慢しない生活」が大切だと。

意識を変える、我慢しないは、80歳でなくってもそれぞれの年代でも大切だと思いました。

著者の和田秀樹さんが、50歳から思考力・判断力・集中力を司る前頭葉が老化していくとテレビでお話ししていました。

前頭葉は、新しいものに反応するので自分とは相容れない考えの本を読む、というのもいいとありました。好きな作家、好きなジャンルだけでなく、幅広い本を読んでいきたいと思いました。

年をとることも悪くないな、と思える本です。

尊敬する90歳のトライアスリート 稲田さんも楽しむということを大事にしています。

「老化は人間の宿命。問題はそれをどうやって努力でカバーできるか。身体能力は進化しないけれど技術の改善で補うことはできる」という。何より大事にしているのは「楽しい」と思える感覚。「少しの上達を喜んだりチームのメンバーと笑ったり、なんでもいい。楽しい日々を送ろうとすれば気力が老いることはない」─。

SankeiBiz

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