自分という駒を少しでも前にすすめる
洞爺湖を泳いで羊蹄山を眺めながら自転車を漕ぎ、洞爺湖周辺の木陰を走る、雄大な北海道トライアスロンに参加してきました。
参加人数が300人規模で、スイムは7時一斉スタート。ノブリンと一緒に後方スタート。ノブリンが泳ぎ出すのを見てから泳ぐ!と言ったら明るく、オッケーと応えたのが耳に残っていた。
スイムは2km。はじめに三角形に2周、2度上陸してスイムフィニッシュを目指す。
激しいバトルはなかったけど、やはり人がいて泳ぎにくい。人を回避しながらぐちゃぐちゃ曲がりながら泳いでしまった。
湖は波や潮流がなく、泳ぎやすいはずなのに風の影響で波があった。
1周が長い。時間がかかった。上陸したら、あれ?ノブリン?速い?わたしが遅い?
SKIP(スイムスキップ)だって。スイムスキップとは、自分から申告したら(この申告にいろいろルールがあるらしい)完泳してなくっても、バイク、ランを行うことができる、ただし記録順位はつかない、というルールだ。大会によってSKIPありなしがあるけど。
ノブリン、この波だめだったんだ。
わたしも2周回目でももうこれで終わってもいいかも、まだあるのー
って感じだった。
どうにかスイムフィニッシュ。1時間ぐらいかかった。
トランジッションにノブリンがいて、あれこれ話しかけてくる。SKIPは8時25分バイクスタートだから余裕があるみたい。日焼け止めを貸してくれた。
バイクは90.1km。スタートは、8時10分ぐらい。1時30分までにランに入らなければならない。
公園内の細い道が怖く、スピードが出せずどんどん抜かれる。
一般道に出たら少し安心。すぐに羊羹を食べた。
適度なアップダウンのある洞爺湖の周りを走り、長い上りの峠を越えると羊蹄山が見えてくる。
この大会は珍しく車両規制をしていない。車も走るので、一時停止が義務づけられている。北海道の道路は、除雪車が通るので路面がよくない。凸凹が多い。
バイクはほとんどひとり旅だったけど、羊蹄山、かぼちゃ畑、ホップ、とうもろこし、人参等の畑当てクイズをひとりでしていたり。リスも見ることができ、景色を楽しめた。
上り坂も北海道らしく、大きい。ノブリン、大丈夫かな。わたしより15分遅いスタートだから、ギリギリかな。
足攣り防止サプリメントをたくさん持っていたので、上りでもそれほど攣ることはなかった。攣らないように上りはあまり無理しなかった。
バイクフィニッシュ。バイクがたくさんあって、自分自身が遅かったのを再確認して少し凹む。靴も急遽トライアスロン用でない靴紐だったので結び直したり、時間がかかってしまった。トイレにもいった。
いつもなら、よし、次、ランだ!と思うのに、ノブリンまだかな。とバイクラックばっかり気にしてしまった。
ランスタートは、13時ジャストぐらい。23.1km、制限時間は17時。ランは歩いてもフィニッシュできる、とやっとみえてきた。
ゆるいアップダウンはあるけど、ほとんど平坦で木陰のあるコース。東京の暑さとは違うけど、やはり暑くエイドでは水を被った。
折り返して9kmぐらいのところで、ノブリン発見!なんかうれしそうに、お隣の男性と話しながら走っている。心配してたのに、元気だ。
よかった!バイク大丈夫だったんだ。ランに入れたらもう大丈夫。
ノブリンの心配は、もうしない。
自分の心配しなくっちゃ。
きちんと走れてない。
これはもう練習不足。
歩きたい。
このまま歩いていたら、ノブリンきちゃうかな。
スイムスキップしたノブリンに抜かれちゃうなんて。
折り返しの度、ノブリンとの距離が縮まっている。
一緒のフィニッシュかな。少し先に行ってノブリンのフィニッシュ写真撮りたいな。
やっとフィニッシュ。
ヘロヘロしてたら、ノブリンが見えて写真が間に合わなかった。
よかった。ふたりともフィニッシュだ。
ノブリン、スイムスキップだけど。
よかった。
今回は骨折、体調不良、練習不足と前途多難だったけど、トライアスロンって最後まであきらめずに前にすすむことだ。
自分という駒を1mでも先にすすめたい、と思って腕を動かし泳いでいたし、自転車の距離表示を気にしながら、10kmだ、20kmだ、とすすめていたことを確認していた。
アイアンマンレースは、5歳刻みでわたしのエイジカテゴリーは、60-64でこのレースは、60-69歳。8名ほどいらしたので入賞は考えてもなかった。完走することが目標だった。
完走したすべての人々が勝者、というトライアスロンでは完走することが難しい。生き残りゲーム、サバゲ―だ。
わたしのカテゴリーの方々、スイムスキップが多かったみたい。バイク、ランはわたしより全然速かったのに、たぶんスイムだってプールだと速い方々だと思う。
だけど、時間がかかっても全部やりとおすことで勝者になれる。
1位の方とはタイムは1分差だった。あそこで、もっと頑張れば、ガツガツ
いっていればとも思うけどこれはこれで満足。1位でなくっても、生き残れた2位は価値がある。9時間の旅、たのしかった。
3月に新しい街に引っ越してきて、その街の練習会で知り合った方々、毎週一緒にトラックを走っている方々のチームもこの大会に参加していて、声をかけあったり、応援してくださったりとても励みになりました。
大会関係者、地元の方々、ボランティアの方々、北海道トライアスロンに関わったすべての方々、ありがとうございました。