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おひとりさま

ソロ活、おひとりさま
が珍しくなくなり、
行動しやすくなっている
今日この頃
カラオケ、レストラン
映画館、イベント参加
一人旅、
リムジン貸切り、
ふらっと出かけて、
ふらっとホテルに泊まって
独り行動の自由な事
独りの方が、色んな自分を
引き出せる

ソロ活、おひとりさま


おひとりさま日和
大崎 梢 (著), 岸本 葉子 (著)
, 坂井 希久子 (著)
, 咲沢 くれは (著), & 2 その他

「ひとりの生活」
をテーマにした6名の
女性作家による
オール書き下ろし競作集。
物騒なので番犬の
レンタルサービスを
始めた女性。

一方で見守りペンダントを
身につけ、
頼りにする女性。
遠距離恋愛をしながら
山暮らしを愛おしむ
草木染め作家。
週末に一人で映画館に行く
趣味にお仲間ができた教師。

郊外に戸建てを買ってすぐに
夫に先立たれた妻。
マンションの
大家さんとの交流が
人生の転機となる住人――
笑わせられたり、
ほっこりしたり
しみじみしたり。

味わい違ってどれもが面白い。
時々引っ張り出して
読み返したくなること
請け合いの本棚本。

おひとりさま日和
大崎 梢 (著), 岸本 葉子 (著)
, 坂井 希久子 (著)
, 咲沢 くれは (著), & 2 その他
Amazonより


Amazonより

レビュー
門賀美央子

今や世のマジョリティーは
”おひとりさま”。
自分の力と周囲からの
小さな手助けを頼りに
一歩一歩進む
女性たちの姿を
あたたかく見つめ、
見守る六つの物語。

中年を過ぎて独身独居
なんて侘しさの極み。
世間のそんな思い込みは
今なお
払拭されてはいないが、
昔に比べれば風当たりは
ずいぶんと柔らかくなった。

六人の気鋭が独居女性の
人生模様を描いた
「おひとりさま日和」も、
そんな世の中だからこそ
生まれた一冊だろう。

物語主人公たちに
共通するのは「一人暮らし
をしている」というだけ。

大崎梢
『リスクと暮らせば』
の照子と新津きよみ
「サードライフ」の
千枝子は夫と死別、
咲沢くれば「週末の夜に」
の頼子は離婚と、一度は
結婚生活を経験している。
坂井希久子「永遠語り」の
十和子と松村比呂美
「最上階」の成美は自らの
意思で独身を貫いている。
岸本葉子「幸せの黄色い
ペンダント」のナツだけは
理由が明らかに
されていないが、
どうやらベテラン独居者では
あるらしい。
年齢も事情も異なる女たちの
”おひとりさま”ライフを描いた
諸作品は、
その多様性を反映し、
そこに潜むテーマも一作ごとに
異なる。
「サードライフ」では何もかも
夫に頼りきって生きてきたのに
いきなり自立を余儀なくされた
老妻の試行錯誤と成長が
「週末の夜に」と「最上階」
は大人の女性たちの
シスターフットが描かれる。
等身大の現代を写す物語だ。

一方「リクと暮らせば」と
「幸せの黄色いペンダント」
は高齢化社会ならではの
新サービスが小道具に
なっているものの、
物語から浮き上がってくるのは、
普遍的な、でも案外忘れがちな
「幸せな日常に必要なのは
安心と生き甲斐」という
事実だ。

少し肌触りが違うのは
「永遠語り」だろうか。
いかにも今どきっぽい憧れの
スローライフものかと思いきや、
愛の思い出を胸に山中
独り暮らす事を選んだ女性の
心のうちが淡々と語られる、
クラシカルな恋愛小説だった。
他作品の主人公たちが、
”おひとりさま”の活路を他者
との連帯に見出していくのに
比べ、十和子は死者への想い
を道連れに自ら選んで孤独を
歩んでいこうとする。
こうしたあり方もまた
”おひとりさま人生”の醍醐味
であるよううにうに思える。

二〇二三年の統計調査では
独り世帯が全世帯の三十八
パーセントを占め、
とうとう世帯形態の最大多数
となった。
もはやおひとりさまは堂々たる
マジョリティだ。
そうである以上、これらは
”彼女たち”の物語なのだ。
”おひとりさま”が現在進行形
の人も、未来系の人も、
我が身に重ねると
「これから先の私」が
見えてくる、かもしれない。


門賀美央子

Amazonより

おひとりさまが、
こんなにも、浸透し
むしろ、おひとりさまが
マジョリティー
となっている。

”おひとりさま”最高!

Kindle版


………………
自己紹介
noteがスキ
❤️になってきた。より

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