思い出は自己肯定感とともに signature phrase
こんにちは。
教育書の専門出版社で編集をしている、にこにこブーンです。
先生たちとは学校でなが~い時間を過ごします。
ですから、
恩師とまではいかなくとも、
記憶に残ってる先生って、誰しも一人はいると思うんですよ。
たいていエピソードとともに覚えてたりします。
ぼくは、よくしてくれた人はもちろんのこと、
「あの教師マジクソだったわ!」っていう人のことも、
記憶から消したいけれど、なかなか忘れられません。
で、もう一つ意外と覚えているのが、
特徴的な決め台詞のあった先生。
中学生のとき、
「おっ↓けーーーです」
を決め台詞として連発する理科の先生がいました。
担任でもないし、
教え方が特段よかったわけでもないし(ゴメンなさい)、
何かおもしろいことをしたわけでもないし(ゴメンなさい2)。
授業以外でのかかわりは、まったくありません。
なのに、強烈に覚えてるんですよねえ。
振り返って理由を考えてみると、
その理科の先生は、勉強ができる子、できない子、
いじめっ子、ぼーっとしてる子、学校ぎらいな子……
どんな子どもに対しても平等にこの言葉を投げかけてました。
最初はただおもしろく、
連発しすぎて段々とアキられていたような。
でも、「しつこい」とか「うっとしい」とか、
イヤな気持ちは誰もしていなかったように思います。
そう、「おっ↓けーーーです」は、
授業に出てるだけで認められるような気分になれる、
万能なほめ言葉なんですね。
直接言われた人だけでなく、それを聞いた人も、
クラス中がホワホワしてくる様子が目に浮かびませんか。
「教え方が特段よかったわけでもないし(ゴメンなさい)、
何かおもしろいことをしたわけでもないし(ゴメンなさい2)」
なんて、こき下ろすような真似をしてしまいましたが、
きっと一人ひとりの自己肯定感を伸ばすかかわりをなさってたからこそ、
記憶の片隅にとどまっていたのですね。
ぼくが発した言葉も、誰かの心に残るとしたら、
同時に出てくる感情が冷たいものより、温かいものがいい。
そんな素敵な言葉が見つかったら、決め台詞にしよう。
へばね
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