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感情はコントロールできる?日々を生きやすくするコツをご紹介

先日書いた記事に、さっそくいくつものスキをいただきました。
今年の8月にnoteを再開してからは、書く習慣をつけるために投稿し続けることだけを優先し読み手のことを考えていない記事がほとんどだったので、「読んでくれた人に少しでも役立つ内容にしよう」と一生懸命書いた記事に反応をいただけることはとても嬉しく感じます。

今回は、前回同様に過去記事にて何回か触れた「感情をコントロールして日々を生きやすくする」ことについて書いていきます。

  • 感情の起伏が激しくて思い通りに物事が進まない

  • いつも負の感情に支配されて生きるのが辛い

このような悩みを持つ方が少しでも楽になれるような内容にしていきますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください!


人は感情により行動する

そもそも、「感情」とは何でしょう?
Wikipediaには下記のように説明されています。

感情(かんじょう)とは、ヒトなどの動物がものごとや対象に対して抱く気持ちのこと。喜び、悲しみ、怒り、諦め、驚き、嫌悪、恐怖などがある(感情の一覧)。

Wikipediaより

ヒト「など」と表記されていますが、ヒト以外の動物が感情を持つかどうかはまだ解明できていないようであり、一般的には「人間が持つ固有のもの」と言って差し支えないでしょう。

感情は、私たち人間が生きていくうえでとても重要なものです。
嬉しさや楽しさといった感情はもちろんのこと、悲しみや怒りを感じることも人生において大切な何かを気づかせてくれるきっかけになりえます。

人生に深みを与え豊かなものにしてくれる「感情」は大切にしていきたいと思う一方で、感情に支配されることで失敗してしまった、うまくできなかったという経験は誰もが持っているのではないでしょうか?
「怒りに任せて投げやりな行動をしてしまった」「悲しみにとらわれて何もできない無駄な時間を過ごしてしまった」など。「楽しい時間が終わってほしくなくて本来すべきことをしなかった」というのもあるかもしれませんね。

人は感情があることで行動する意欲が湧き、成長し、また他人の気持ちが分かるようになります。しかし、感情に素直になりすぎたりとらわれすぎると、本当に自分がしたかったことやなりたかったことができず、マイナス方向に働いてしまう可能性があります。

そのようなことを防ぐためには「感情をコントロールする」ことが必要です。感情を切り捨てるのではなく、コントロールして上手に付き合っていく。私たちが人生において真の幸せをつかむためには、この「コントロールスキル」を上げていくことが重要です。

感情は「置いていく」

今までの自分の人生経験から、感情をコントロールするためには、「感情を置いていく」作業が大事なのではないかと思っています。

感情に支配されマイナス方向に進んでいるときは、感情を引き連れたままになっているのではないかと思うのです。
先述の引用で「感情とはものごとや対象に対して抱く気持ち」とあるように、本来はその一瞬一瞬で生まれてくるものであり、その対象から離れれば感情も変化していきます。

感情を引き連れたままでいると、身体的に置かれている状況と心理的に置かれている状況が違ってきて、今現在における適切な行動ができなくなります。
自分の経験で言うと、会社でのトラブルや心配事が帰社後も休日も頭から離れない時期が続いていました。美味しいものを食べたり遊んだりしていても心のザワザワとした感情が収まることはなく、常に集中力が欠けているような状態でした。そういう状況だと、注意散漫になり余計にミスが増えたり、自分が取った行動を忘れてしまったりしてしまい、仕事でもプライベートでもうまくいかない日々が続きました。結果として、まるで心と体が分離しているような状況に陥り、抑うつ状態となってしまいました。

このように、行動と感情が分離した状態が続いてしまうと、現状に対して適切な行動が取れず、「考えているはずなのに余計に悪い方向へ進む」という負のスパイラルに巻き込まれてしまいます。

そのようなことにならないためにも、感情を「置いていく」作業が必要なのです。

感情を置いていくための3つの行動

それでは、「感情を置いていく」作業とは具体的にどういったものかについて、私が実践している3点を説明します。

吐き出す

感情を引き連れていると感じるとき、まずは「吐き出す」ことをしてみましょう。感情に支配されているときは、自分としてはうまく処理しようとしたり解決策を見つけようとしてひたすら考えているつもりなんですが、実際は同じことをぐるぐると考えているだけでなんの解決にも至らない、という場合が多いです。

そのようなときに有効なのが「吐き出す」という行為。
紙やPCなどに今考えていることをひたすら書き出します。
内容は支離滅裂でも偏っていてもOKで、心に蓄積されているものを一旦すべて出し切るような気持ちで取り組むことが重要です。
一旦言語化してアウトプットすることで、「自分は今こういったことに心を奪われているのか」と客観的に自分を見ることができます。
「吐き出して心を軽くする」ことが目的ではあるものの、言葉になった自分の感情に冷静に向き合うことで、論理的な思考を取り戻して解決策を考えやすくなる、という効果もあります。

これは文字に起こすだけに限らず、他人に話すということも同様に効果的だと思います。
自分の考えを信頼できる人に聞いてもらい、時にはアドバイスをもらうことで客観性がさらに増し、「吐き出す」と「向き合う」を同時に実行することができます。
一方で文字に起こすと「後から振り返る」ことができるので、今後同じようなことで感情が支配されたときに、どのように消化していったかを過去の体験から振り返られる、という利点があります。

減らす

それでも吐き出しきれない感情は、「減らして」しまいましょう。
減らすには、単純に時間が解決してくれるのを待つというのも一つですが、個人的には「別のことを考えて引き連れている感情の占有率を減らす」のがもっとも効果的だと考えています。

シンプルに言えば、「もっと楽しいことを考えようよ」です。
これだけ聞くと「そんなことできるなら苦労しない!」と思われるでしょうが、自分の経験上これがもっとも心に効くと感じています。

私の場合は、まったく別のことを無理やり考えるのではなく、「感情的になっている対象の中でも前向きな考えが浮かびやすい要素について考える」ということを意識しています。

例えば、私は職場の人間関係で悩むことが多いです。しかし一方で、仕事内容自体は楽しくてやりがいがあると感じています。そこで、「会社」のことで感情が支配され始めたら、すぐに「仕事」のことを考えるようにしています。
「次の提案のために○○について調べようかな」「資料にこういった要素を盛り込むと分かりやすいかな」「○○のデータを分析すると△△が分かるかもしれない」など、普段自分がやりがいをもって取り組んでいる作業だけについて考えることで、自然と思考がそちらに偏り、次第に引き連れてきた感情の占有率が減ってきます。

そうすることで、心を支配しようとしている感情を減らすにとどまらず、実際の仕事(や考えている楽しいこと)においても良い影響があります。
この思考の癖を意識していくことで、徐々に無意識に負の感情を遠ざけることができていると感じています。

繰り返す

ここまでは感情の中でも"悪い"ものをどうするかについてお話ししてきました。
3つ目の「繰り返す」は、良い感情、プラスの感情を繰り返す=違う形で何度も経験することで、「悪いことがあっても必ずいいことがある」と人生を前向きに捉えることができるようになります。

ここで言う「繰り返す」は、「ある経験によって得られた良い感情を何度も反復する」ことではありません。
確かに、楽しかった記憶を思い返して楽しい気持ちや幸せな気持ちを再度思い出すことは悪いことではありません。しかしながら、いつまでも過去の幸せに囚われていると、「あの頃は良かったのになあ」と過去にしがみつくようになってしまい、今を悲観的に捉えるようになってしまいます。

そうではなくて、日々どんどん新しい体験をして、いろんな形の「楽しい」「嬉しい」感情を味わう。時には苦しかったり怒ったりする経験も避けられませんが、それを踏まえても「これからの未来で何度も良い感情を味わうことができる」という意識でいましょう。
そうすることで、常に感情を更新し続けることに抵抗がなくなり、過ぎたことに囚われないようになっていきます。

感情は人生を豊かにする

悪い感情は、吐き出す。
吐き出しきれないものは、減らす。
良い感情は、これからも繰り返されると信じる。

それぞれの感情のタイプに合わせて「置いていく」作業を適切に行うことで、感情を上手にコントロールすることができるようになります。

私は吐き出し続けてもとめどなく出てくる負の感情に悩まされていたので、「減らす」作業がすごく自分に合っていました。自分の現状に合ったやり方があると思いますので、これを参考に色々試していただけると良いかと思います。

最後になりますが、人間が生きるうえで感情は絶対に切り離せないものです。喜怒哀楽様々な感情があり、日々出逢うそのすべての感情があなたの人間性を創り上げ、人生を豊かなものにしてくれます。

時には自分を苦しめることにもなる「感情」は、ある程度はしっかりとコントロールしていくことが必要です。
しかし、利益や見栄、権力など「社会としての成功」のために感情を抑制することは私は賛成しません。人にはそれ以上に「人間としての幸福」を追求する権利があり、そのことが「人間としての成功」だと信じています。

自分を守り、日常生活をこなしていくための感情のコントロールは必要です。しかし、本当に大事なことは、どんな感情も自分の人生を幸せに導くスパイスだと受け入れ、どんなときも自分の気持ちに向き合い、素直になることだと感じています。

このような分かったようなことを書きながらも、私自身も毎日自分の感情と闘っており、「コントロールしている」とはとても言えません(笑)。
でも、本当に大事なことを以前よりは受け入れられるようになってきています。これからも焦らずに自分のペースで自分と向き合っていければと思います。

長文となりましたが、最後まで読んでいただきありがとうございました。




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