心の根っこ。
約3年前に児童発達支援の仕事に就いてから
本当に、日々学びがありやりがいがある。
最初の面接で忘れもしない話がある。
大きな木があって
木陰に人が立っているイラストがあった。
大きな木が一人の子どもだとしてーー
木の裏でそっと支えているのは、
保護者と、私たち支援者。
【決して木の前には出ない。大人は後ろで支えるだけ。あくまで主役は子どもだと。】
その大きな木。
木が元気に大きくなるには、根っこに栄養が必要。
では、その丈夫な根っこを育てるためには…??
【しつけが必要?】
【常識を教えること?】
【習い事をさせること?】
【勉強を教えること?】
それとも、
【愛情をたっぷり与えること?】
【大好きを伝えること?】
【抱きしめて温もりを伝えること?】
【その子を丸ごと認めること?】
【その子に寄り添うこと?】
ーーーー皆さんは、どう思いますか?
心の根っこを育てるのは後者で、
心の根っこがしっかり育つことで、
自己肯定感も上がり、自分に自信を持つことができる。
・自分は認められている。
・自分は愛されている。
それがしっかり伝われば、根を張り元気な木に育つ。
前者を例えるなら、葉っぱ。
根っこがしっかり出来てからでも遅くない。
根っこがしっかりしていないのに、
あれやこれやと、大人が葉っぱを付けようとしたところで、その木は大きく育つのだろうか…?
きっと、すぐにその葉は散ってしまう。
そして、悲しいけれど枯れてしまう…。
だからこそ、私の職場では、
毎日ハグを欠かさない。【嫌がる子もいるけれど】
必ず大好きと伝える。
否定したりマイナスな言葉は使わない。
例えば自己紹介で
「ウルトラマンです!」って、ちょっとふざけた子がいても、「今日はウルトラマン君だね!」と、
必ず発言したことを受け止める。
最初は、なんとも面白い職場だなと思った。
でも、経験していくうちに、
どんな話しでも大人から否定されずに
認めてもらえることって、子どもにとっても
心地よい空間なんだろうなと、
子ども達を見ててもそう思う。
私自身も、親に否定されることが多かったからこそ尚更に、今は自分の意見を言うのに恐怖心さえあるのだから…。
一人ひとりをしっかり受け止めて
愛を伝える。
心の根っこを育てるって、
きっとそういうことだと思う。
私自身も含めて心の根っこに栄養がないまま
大人になる人も沢山いてーー。
どこかに寂しさや孤独を抱えている人もいる。
でも、
これは大人になってからでも遅くないと思う。
・あなたは、そのままでいいよ。
・あなたの言葉を受け止めるよ。
・あなたをそのまま抱きしめるよ。
・そのままのあなたを愛するよ。
そんな人が周りにいれば、
枯れかけた根はまた元気を取り戻し
青々とした木に育つだろう。
そうしたらきっと
鬱で苦しむ人や、
虐待、犯罪も減るのではないかと
私は本気で思っている。