働くコトの先にあるもの
こんにちは!KAKOです。
中学校の教員をしています。
noteを始めて約1ヶ月が経ちました。
投稿頻度は週に1回、主に週末です。
まだまだ手探り状態ですが、
次は何のテーマでどんな構成にしようかなと
あれこれ考えながら1週間を過ごすのもまた楽しいものです。
今回は、誰にでもあてはまる「働くコト」について考えてみましょう!
あなたは何のために働きますか?
いきなりですが、あなたは何のために働きますか?
または、何のために働いていますか?
お金(収入)
好きなこと、得意なこと(情熱)(専門)
人の役に立つ(社会貢献)
ワークライフバランス(調和)
家族を支える(使命)
社会、世界を変える(変革)
人によって理由はさまざまですが、共通するものがあるのではないかと私は思います。
それは、 働くコトの先にあるもの です。
人は働いた先に自分にとって大切なものを得られるから大変なこともがんばれるのではないでしょうか。
安心・充実・満足・喜び・安定・平和・変革……
大切なものもまた人それぞれですね。
日本ではよく使われる「いきがい」という言葉。
逆輸入された「いきがい」チャートは、とても興味深いです。
詳しくはこちらの記事をご覧ください!
自分にとって「大切なもの」を知ることは重要
以前、「学校で習うお金の勉強って?」という記事を書きました。
私は、中学校家庭科でお金の勉強を始める前に、こんな授業をしています。
①今の自分にとって「大切だな」「なくてはならないな」と思うモノやコトを書き出す。愛や人間性のような抽象的な概念でもOK
②そこから一つずつ消していき、最後一つだけを残す。
③何を残したのか発表し合う。
という流れです。
この授業には二つ目的があります。
1つは、自分の価値観を知ること
もう1つは、他人の価値観を知ること
お金の使い方には、その人の価値観が表れます。
お金の勉強を始める前に自分の価値観を知っておくことには重要な意味があると考えています。
同時に、自分とは異なる他人の価値観を知ることも他者理解につながります。
子どもたちは、キャーキャー言いながら「消したくないモノ」を消していきます。
中には泣きそうになるケースも。
中学生にとって大切なものを紹介するとこんな感じです!
・スマホ
・ゲーム、本、楽器、絵 などの趣味
・サッカー、バスケ、テニス、野球、水泳、ダンス などのスポーツ
・手紙、プレゼントなどの思い出の品
・推し
・友達
・家族
・食べ物
・睡眠
・夢
・健康
・命
そして、最後に残すもので一番多いものが「家族」、次いで「友達」です。
命や健康よりも家族・友達を残すところが中学生らしい価値観だなと、毎回思います。
「泣く泣く消し去られたものは、間違いなく今あなたの周りにあるから大切にしてね。」と伝えると、一斉に自分の書いたものを見つめる中学生は、ホントにかわいいなと思います。
さて、あなたは何を残すでしょうか?
働くコトの先にあるものは、きっとここにつながっているのではないかと思います。
キャリア教育の中の仕事
中学校では、職場体験というものを行っています。
2~3日間、少人数に分かれて、お店や会社などで働く体験をさせていただくというもの。
学校での学習とはちがい、実社会で働くおとなに出会える貴重な体験です。
キャリア教育は、将来就きたい職業を見つけたり、早い時期から職業意識を持たせたりといった以上に大きな意味があります。
子どもたちは、職場でのインタビュー内容を考え、あらかじめ回答の予想を立て、次のようなことを取材してきます。
働くことの現実
仕事に対する思い
仕事が社会に生み出す価値
自分の予想と違ったおとなの回答を聞くだけでも、視野が広がり多くの気づきを得られる学びのチャンスです。
体験後には、五感を使って収集した情報を活用して、「自分にとって働くとは何か」というテーマでスライドにまとめていきます。
単なる体験で終わらないように、準備の段階から目的をはっきりさせて取り組むべきプログラムです。
そして、私はいつも自分にも問いかけます。
教師として、生き生きと働くおとなとして、子どもたちの目に映っているだろうか。
働くコトの先にあるもの
働くコトの先にあるものは、自分にとって大切なものを得る喜びではないかと私は思います。
働くコトに迷ったら、自分が何を大切に生きて行きたいのか、立ち止まって考えてみることをおススメします。
人からの評価や点数や成績などは目標の一つであって、働く目的はその先にあります。
生き生きと働くおとなでありたいものですね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!