バイトで学んだ効率的なことを本を読んで思い出した。
高校時代の話。
私が通学していた高校ではアルバイトは禁止だったが、唯一認められているのが年末年始限定の郵便局の年賀状アルバイトだった。
昭和のあの頃は、携帯電話もない時代で、誰もがみんな年賀状を出していた。
郵便局に届いた年賀状は、捌いても捌いても山積み。
朝から晩まで、仕分け作業。
一部オートメーション化されていたものの、ほとんどの作業は手作業で行われていた。
毎日しているとだんだんと慣れてきて、コツをつかんだり、どうしたら早く裁けるのか考え、年賀状の持ち方や立つ位置を変えるなど、作業の効率化を考えて動くようになった。
少し不便だったり、なんとかしなければと追い込まれると人間というものは、考えて行動するようにできている。
自らすすんで始めたアルバイトだけど、バイトをはじめると早く終わって帰ることを考え出す。
すると、早く終わるための作業の工夫やアイデアが出てくる。
随分前の話しを思い出したのは、吉本興業所属ピストジャムさんの『こんなにバイトして芸人つづけなあかんか』を読んだから。
ピストジャムさんは、ピース又吉さんが編集長を務める『第一芸人文芸部』のひとりの方。
『俺の推し本』という、吉本興業のYouTubeチャンネルを担当されている。
読んだ本をお勧めしてくれる番組のMCだ。
ピストジャムさんは、学生の時からバイトをして、さらに芸人さんになってからも、バイトを続けている。
バイト中には、ハプニングも事件もあるが、それより端々に仕事に対する姿勢が見られる。
配達のバイトでは、どの道を通ったらスムーズに、最短で回れるのか、ポスティングも同様にかなりの速さで終わらせる術を身に着けたり。
公園に夜間と早朝のカギの開閉のバイトでは、やりがいについて考えている。
不便だったり、困難だったりすると、何らかの努力をして改善していこうとしていることが書かれてあって、自分のことも思い出した。
全てが揃っていたり、便利になりすぎると、見える景色もつまらなくなるのかもしれない。
この本には、アルバイトのエピソードだけではなく、芸人さんの仕事の裏側やピストジャムさんの芸人という仕事への気持ちが詰め込まれている。
そして、ピストジャムさんのまわりには素敵な人がたくさんいて、さらにいろんな人にも可愛がられている。
バイトに限らず、普段の仕事や生活でも当てはまるかもしれない。
不便や困りごとや問題があると、限られた中で知恵を絞って改善したり、良い方法を考えだしたり、楽しんだりする。
タイムリーにいつも前向きまるさんが、記事でこんなお話をされていました。
ピストジャムさんの本
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