本屋さんの魅力
外が雪で白くなった街に住んでいます。
寒くなってくると、家にいる時間が長くなりコーヒーを飲みながら本を読む時間が大好きです。
今日もお読みいただきありがとうございます。
☆☆☆
初対面。
出会ってしまった。
まずは、後ろから眺める。
前にまわり、そっと覗いて。
「一緒に帰りましょう」
本屋さんで、はじめましての作家さんや本と出会う。
何度も前を通りすぎていたはずなのに、なぜいま。
本との出会いはタイミング。
タイトルを見て、手にとり「裏表紙のあらすじ」を読む。
1ページ目を開いて、書き出しを読み、時には作家さんのプロフィールに目を通す。
出会いの場が本屋さんだ。
本屋さんが閉店していた。
その本屋さんができてすぐの頃、夫がパソコンに関する本を、娘は漢字検定のテキスト、私は手作りパンの本と、それぞれが当時楽しんでいた本を購入していた。
小説・雑誌に実用書といろんなジャンルが置かれている本屋さんだった。
手作りサンドイッチ屋さんが併設されていて、サンドイッチを食べながら、買ったばかりの本を読んだり、テーブルに置いてあるボードゲームを楽しんだ思い出がある。
最近は、家から近い本屋さんを利用することが増えて、足が遠のいてしまった。
思い出があるというのももちろんだけど、本屋さんが閉店してしまうとなんとも言えない気持ちになる。
本を買う場所が減るからというだけではない。
本屋が街からどんどんなくなることがなんだか不安や危機を感じる。
本屋さんは、購入するだけの場ではない。
その時の気持ちが傾くものを手にとる。
全く知らない作家さんの小説に出会うことも、昔よく読んだ作家さんの新作が出ていると知ることもある、タイミングを逃していたあの本が目に飛び込んできたり。
エンタメ、学び、癒しが待っている。
本屋さんはタイトルを見ながら、歩いているだけでもリフレッシュできる。
本屋さんは、静か。
目に入ってくるのは、規則正しく並んだ本。
頭がすっきりしてきて、本のモードに切り替わる。
どんな本があるかなあと、探し始めると気がかりを忘れてこの空間に集中している。
個人差があるのかもしれないが、インクや紙から発せられる匂いも、癒しやリフレッシュ効果があるのかもしれない。
本屋さんは出会いと癒しの場です。
いただいたサポートは、車いすフェンシングの活動費に使わせていただきます。