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サントリーのCMが宝石箱だった頃
55歳の親父が人生で100回以上聞いた100枚のアルバム紹介番外編。
番外編の四回目はサントリーのCM特集。
私が子供の頃は日本が高度成長期時代。
なのでCMも機能性を紹介するものから、芸術性の高いものに代わって行きました。
その中でも特にサントリーは凄かった!
お酒が飲める前の年齢でしたが、サントリーのイメージだけはメチャ頭にこびりついています。
意味が分からなかったけど、何かカッコよく感じて真似してました。
後にサニーデイビスJrという名前を知りました。
この後ズーッとサントリーのCMで流れる事になる、小林亞聖作(夜が来る)が流れるCMは物凄い影響大!
自分の音楽制作において絶対に影響受けた音楽の一つです。
開高健のアップだけというのも、今から思うと凄い(笑)
まるで一本の短編小説を見せられたかのような名作。
カンヌ国際広告祭で金賞を受賞までしております。
これがサントリーのCMなんて誰も分からんですよ!
今観ても何だか泣きそうになる凄さです。
そして私が一番好きだったランボオ編。
火吹きや小人(今なら絶対放送NG)などの、サーカスのメンバーが砂漠で踊るだけのイメージCM.
もうフェデリコ・フェリーニの世界ですよ!
そしてガウディ編。
ランボオ編の後のシリーズ第二弾。
もうカオス。
そして最後が音楽家マーラー編。
この当時は電通も良い仕事してました。
この後バブルに向かうCMは芸術性より、耳残る音楽や、糸井重里などのコピーライターが作るコピーの時代に入って行きます。
本日紹介したCMは全部未だに詳細まで覚えています。
確実に自分のアイデンティテイーの形成に影響をかなり与えられたのは間違いないですね。
そして初めて隠れて飲んだお酒もサントリーオールドのコーラ割りでした。
アイデンティティーだけじゃなく、私の酒道にもかなり影響与えてます(笑)