リゾートのイメージを熱海から海外へと変えた傑作
55歳の親父が100回以上は聞いた100枚のアルバム紹介4作品目。
「A LONG VACATION」 大瀧詠一
1981年発売の歴史的傑作。
もう詳しい説明は要らないアルバムですね。
当時このアルバムと先日紹介した寺尾聡のリフレクションズの二枚は一家に一枚の印象で、皆聞いていた気がします。
大瀧詠一と言えば今では多くの人が知っている存在ですが、このアルバムが出る前は一部の音楽通にしか知られいていなかった。
後に(はっぴーえんど)や(ナイアガラ・トライアンアグル)などが再評価されますが、当時の売り上げは散々でした。
どうにかして売れないと音楽活動が出来なくなると困った大瀧氏が出したのがこの一枚。
発売当初は全然売れなかったんですが、じわじわと売れ、最終的に200万枚のモンスターヒットアルバムとなりました。
一曲を除いて作詞は総て松本隆、作曲・アレンジは大瀧氏本人です。
当然バックメンバーも凄いです。
松下誠・鈴木茂(G) 細野晴臣(B) 井上鑑(Key) 林立夫(D)などなど。
この時代の名盤には必ず名前が並んでるメンバーですね。
でもこのアルバムに関しては凄いアレンジというより、全体的のイメージを大切にしたアレンジという印象。
永井博のジャケデザインのイメージ通りの内容で、まだ見た事のない海外のリゾートビーチを想像させました。
なのでJ-POPなんだけど、洋楽の香りがする不思議な感触でした。
あの当時海辺のリゾートと言えば熱海が代表だったけど、このアルバムのお陰でリゾートのイメージはハワイとかグアムに代わった気がします。
大瀧氏は3年後に「EACH TIME]というもう一枚の傑作を出しますが、やはり個人的にはこのアルバムを好きで聞いていました。
今でも年に数回は聞いてしまう一枚です。
この後殆ど新曲を出さないまま早死にしてしまった大瀧氏。
歴史的二枚を出した事でやる事がなくなった感じでしたね。
どれも良い曲ですが、南国を感じさせたこの曲をぜひ!